会津駒ケ岳 360°の大展望 ~ 滝山登山口 ピストン 日帰り 雪山登山 ~
2017/04/26
3月の最終日曜日に、会津駒ケ岳に登ってきました~。
もともと今年の残雪期に登ろうと考えていましたが、山友さんに声を掛けていただき、前倒しで行ってきました!
会津駒ケ岳はなだらかな稜線を持つ山で、山頂に広がる草原と池塘が有名。残雪期の山スキーも有名です。
3月はまだかなり雪がある時期で、この時期に登ったレコも少ないので、どんな景色が見られるのか?!と思いつつ登ってきましたが、果たして・・・
<コースタイム>
2016/3/27
村営駐車場7:15→冬道取り付き7:45→ヘリポート跡8:40→山頂分岐10:45→会津駒ケ岳山頂11:20→休憩~12:30→駒ノ小屋12:50→ヘリポート跡13:55→滝沢登山口14:30→村営駐車場14:55
会津駒ケ岳は、去年 燧ケ岳から残雪を纏う姿を見たときから、今年登ろうと決めていました。
↓はその時の写真。
ちょうど稜線にだけ雪が残っていて、高山植物も咲き誇るらしいので、登りたいと思っていました。
7月第1週の山開きの日を狙っていましたが、せっかくのお誘いですし、何より登山口まで行くのが大変なのでご一緒させてもらいました。
テツさん、両神山に続き今回も車出していただき ありがとうございます!
0時に新横浜駅で拾っていただき、東北道 西那須野塩原ICへ。
高速降りてからが本当に遠いんですよ・・・
会津駒ケ岳の登山口は、尾瀬の裏側 檜枝岐村の国道352号線沿いにあります。他にもこの国道沿いには帝釈山・燧ケ岳・平ヶ岳・越後駒ケ岳・荒沢岳など個性的な山が並んでいます。なので、アクセスが良ければなぁと思ったり・・・
山道を揺られること2時間、途中の道の駅番屋に到着。2時間弱 仮眠しますzzz
登山口のトイレは冬季閉鎖中なので、ここで済ませましょう。
6時に再度出発し、7時前に村営テニスコート前駐車場に到着。準備して出発です!
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 尾瀬 燧ヶ岳・至仏山・会津駒ヶ岳 (登山地図 | マップル)
駐車場は30台程度停められます。この日は10台ぐらい停まってました。
ここにもトイレがありますが、冬季は閉鎖されています。
駐車場から滝沢登山口までは、少し距離があります。まずは国道を新潟県方面に歩き、この看板が出てきたら右折です。
ここにもトイレがありますが、またまた冬季閉鎖中。冬山としてはあまり登られていない山なんでしょうね。
登山届けはここで出せます。
ここから30分ほど、沢沿いの林道を歩いていきます。前日まで曇りの予報だったけど、なかなか天気良さそうじゃないか!
この日は一日中日差しが強く、雪からの反射もあり裸眼だと目が痛いぐらいでした。
雪山はサングラスが必須。自分は自転車で使っている↓のサングラスを登山でも使っています。
OGK KABUTO Binato-5
軽くてかけ心地がいいので、気に入っています!レンズに穴が空いていて、曇りにくいのがいいです。
しばらく歩くと雪の斜面のあるヘアピンカーブに到着。さらに200mほど進んだ先に正式な登山口がありますが、ほとんどの人がここから登り始めます。理由は後ほど・・・
自分達もここでアイゼンをつけて、登山開始!
ちなみに冬以外はこの辺りに車を停めて登山口から登り始めることができます。
他の方のレコにもある通り、この斜面がこのルートで一番きついところでした。最初から急斜面を登っていきます。締まった雪なので歩きづらくないことが救い。この斜面をバックカントリーの方々は、スキーやスノーシューで上がって行ってました。凄いな・・・
駐車場出発から1時間半弱でヘリポート跡に到着。ここで滝沢登山口からの夏道と合流します。
まだまだ先は長いので休まず進みます!
このルートは登り返しがなく、ここら先もずっと登り一辺倒。森林限界を超えるまでは辛抱。
こんな感じで道標が立っているらしいですが、これ以外は埋もれていて見当たらなかったです。ここから山頂まで4.1km。結構あるぞ・・・
このあたりで先行していたスキーヤーを抜きました。登りは地獄、下りは天国なんでしょうね(笑)
振り返ると前日につけられたシュプールが幾筋も残ってました。こんなに木が生えているところも滑るんですね。自分なら確実に避けきれないだろうなーw冬なのでブナの木は落葉していますが、夏は相当なブッシュみたいですね。標高もそれほど高くないので、夏場は暑くてきつそう。
標高1,600mを越えた辺りから、稜線が見えてきました。会津駒ケ岳は更に左なので、なかなか見えてきません。
冬空をバックにしたダケカンバが印象的でした。標高が低くて木々に覆われるルートは、冬に登るほうがいいなと最近では思います。
さらに進むと、落葉樹から針葉樹に植生が変わってきます。雪質も段々とモッフモフになってきました♪トレースはしっかりしているので歩きやすいです。ピッケルは使いませんでした。
そしてこの辺りで左手に見えてくるのが・・・燧ケ岳!!!思った以上に近くて、いい意味でびっくり。これは稜線に出ればかっこいい姿が拝めそう!
このコース、途中に水場があったり見晴らしベンチがあったりするのですが、冬季は埋まっていてチェックポイントがまったくないです。
けれども、こんな景色を見ながら黙々と歩くのは苦じゃない。むしろ何も考えず淡々と登るのが好きかも。
上の写真の樹を逆側から見ると、こんな感じ。結構雪がついてます。稜線まで上がればスノーモンスターに会える?!
標高1,800mを越えると樹がまばらになり、ようやく山頂が見えてきます。
なだらかな優しい稜線が女性的。
会津駒ケ岳から北東に伸びる稜線もよさげ。ゴールが見えてくると俄然やる気が出てきます!
夏道だと駒の小屋を経由して山頂まで登山路が敷かれていますが、雪山はどこを歩いてもいいので小屋に寄らずにトレースがつけられています。
写真だと直進すると小屋ですが、右のトレースを辿り山頂に進みます。
ここまで来ればもう一息!トレースに従い尾根沿いを歩きます。モフモフの雪でトレースを外れると余裕で膝上まで埋まります。スノーシューを持ってきていた山友さんは楽しそうでした。
山頂手前で振り返ると駒の小屋が見えます。まだまだ雪に埋もれてますね。
山頂手前に溶けかけのスノーモンスターがいました。完全体はいないのかなぁ。
そして出発から4時間、山頂に到着!夏場のコースタイム通りに登って来れました。
山頂には標識があり、会津の津まで顔を出しています。積雪は1.5mほど。
そしてバックの景色が凄いことになってます!
それではお待ちかね、山頂からの景色をご紹介(笑)
まず南西方向に見えるのは尾瀬のツートップ、燧ケ岳(左)と至仏山(右)です。
なだらかな至仏山に比べ、燧ケ岳はツンツンしてます。この方向から見る燧ケ岳かっこよすぎる・・・両山の間には先月登った武尊山も薄く見えます。あちらの山も冬にオススメです。
至仏山の右には景鶴山が見えます。三角形に稜線から飛び出ている山です。私有地のため登山道がなく登頂が禁止されている山。実は積雪期は雪の上を歩けるので、登る人もいたり・・・
景鶴山から更に右に目を移すと、平ヶ岳が見えます。標高2,141mですが、がっつり雪をかぶってます。
日帰りしかできないのに、コースタイムが長いかなりしんどい山です。けれども山友さんの中には、この山が大好きな人がいるんですよねー。物好きな人だw
さらに平ヶ岳の右には越後三山がそびえます。まだ登ったことがないので、1泊で縦走したいなと思ってます。
新潟の山は雪が凄い・・・
そして南に見えるのは日光白根山。 いつ見ても分かりやすい形をしてます。来シーズンの冬に菅沼口から登ろうと思ってます。
山頂で写真を撮りまくっていると、山友さんが呼ぶ声が・・・
山頂北側の斜面にスノーモンスターがいました!かなりでかい・・・
青空に映えるスノーモンスター達。
もうこれ以上ないくらい冬山を満喫しちゃってます(笑)
そして山頂から見える景色で一番のお気に入りはこれ。会津駒ケ岳のなだらからな稜線と三角屋根の駒ノ小屋。対照的に火山らしい雄々しい姿の燧ケ岳。
時間が許せばこの景色をずっと見ていたいぐらい。
ちなみに会津駒ケ岳山頂は樹が生い茂っているらしく、冬場じゃないと展望はイマイチらしいです。
本当にこの時期に来れてよかった。
昼ごはんを食べていると、続々とスキーヤーが上がってきました。結構ご年配の方々。
自分なんか登るだけでいっぱいいっぱいなのに、スキー履いてだと倍疲れそう。
自分もかっこよく年をとりたいものです。
昼ごはんを食べて下山します。結局、1時間以上山頂にいました。風もなく日が射して暖かく、景色がいいもんだから長居してしまいました。
帰りは駒ノ小屋に寄ってから下山。当然、閉鎖中なので入れません。ボーダーさんが準備してました。
小屋から見る稜線がこれまた最高!
燧ケ岳に向かって伸びる稜線。時間が許せば歩いていきたいです。道は尾瀬御池まで続いており、そのまま燧ケ岳まで行くことも。
そしてこの小屋は贅沢なところにあるなぁ。ここに泊まって夕暮れや朝焼けの燧ケ岳を見てみたい。
下山中、小屋を振り返ると、まさにボーダーが滑り始めるところ。
あっという間に追い抜かれます。気持ち良さそう!下りだけ貸して欲しい(笑)
下山はヘリポート跡から夏道を帰りました。
夏道は途中から雪がなく、ぐちょぐちょの場所を歩く羽目に・・・冬道で行けばよかった。
当然ですが夏道のほうが整備されていて、歩きやすかったです。
最後、道路に出る手前は階段。なので、スキーヤーは夏道でなく急でも冬道を選択するんですね。
こちらは入り口に標識があります。下りは登りの半分の時間で下山。
下山後、この日は登山口近くの「駒の湯」へ。あっさりとしたお湯でした。
困ったのが夕飯。IC近くまでほとんど飲食店がなく、結局IC間近のラーメン屋さんへ。
登山後のラーメンライスは最高♪
その後、東北道経由で帰りました~。
初の標高差1,000m越えの雪山でしたが、無事に登ってこれました。体力的には結構ヘコヘコでしたけど(笑)
このぐらいの距離であれば、夏のコースタイムで歩けることがわかったので、自信になりました。段々と雪山の行動時間が増えていきますw
会津駒ケ岳について言えば、景色最高・危険箇所なしの、思っていた以上にいい山でした。
近くの尾瀬の2座は知名度抜群ですが、会津駒ケ岳はそれほどじゃないんですよね。この日の登山者もおそらく30人ほど。
冬山としてはマイナーかもしれませんが、燧ケ岳を眺める絶好スポットです!
これほど迫力ある燧ケ岳を眺められるのはここだけです。是非みなさん、冬の会津駒ケ岳へ!
積雪期は、まさに言葉通り360°の大パノラマを見られますよ!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
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