金峰山・飯盛山 厳冬期テント泊 2日目 ~ 富士見平小屋 雪山テント泊 ~
2017/04/26
2/11-12に奥秩父の金峰山と、飯盛山に登ってきました~。
1日目に飯盛山に登り、富士見平小屋でテント泊。
2日目は今回のメイン、金峰山を登ってきました。
奥秩父の盟主と呼ばれる金峰山。奥秩父にはより高い山はありますが、金峰山の価値を高めているのがその展望の良さと、山頂に鎮座する五丈岩。
遠くからでも判別できる五丈岩は古くから信仰の対象とされてきました。
ブログを始める前だったので記事にはしてないですが、金峰山は過去に一度大弛峠から登ったことがあります。
大弛峠が標高2,300m以上あるので、標高2,595mの金峰山までは割とお手軽に登ることができました。
今回は瑞牆山荘から登ってきました。
前回登った時は少しガスっていて展望がイマイチだったので、今回はどんな景色が見られるか楽しみに行ってきました~。
※1日目の記事はこちら。
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<コースタイム>
2017/2/12
富士見平小屋6:20→大日小屋7:05→大日岩7:30→砂払ノ頭8:40→金峰山山頂9:45→休憩~10:35→大日小屋12:00→富士見平小屋12:30→テント撤収~13:55→瑞牆山荘駐車場14:30
1.ルート
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 金峰山・甲武信 (登山地図 | マップル)
金峰山はいくつか登山ルートがあります。
東の大弛峠から登るルート、北の廻り目平から登るルート、そして冬季に一番登られているのが今回歩いた瑞牆山荘からのルート。
途中の富士見平小屋からは瑞牆山へ登れるので、夏も多くの人が歩くルートです。自分も4年前に歩きました。
瑞牆山荘から金峰山への道は標高差1,000mほどで、なかなか登りごたえがあります。
今回は雪山テント泊をすることも目的だったので、途中の富士見平小屋でテント泊し、翌日 金峰山までピストンすることにしました。
2.山行記録
※1日目の続き…
2日目
翌日は5時過ぎに起床。
朝方も昨夜と変わらず外気は-15℃でしたが寒さは感じず寝れました。けど、床が岩でぼこぼこで背中が痛くなった…
早速朝ごはんを準備します。
コッヘルに汲んでおいた水は当然のように凍ってましたが、火にかけて溶かし、パスタを茹でました。
パスタは家で用意したすいすいパスタ、もとから凍らせて持ってきたので寒い冬山でも大丈夫♪
すいすいパスタは寒くても簡単に調理できるし、重くなく保存も効くので冬山にオススメ。
パスタのレシピはこちら。
ガス缶は低温用のものを持ってきました。シュラフの中に入れて温めておいたら、朝ちゃんと使えました。
PRIMUS ハイパワーガス(小) IP-250T
6時出発予定でしたが、トイレが並んでいたり諸々で遅れてしまった… 皆さんすいません…
20分遅れで出発!テント場からは朝焼けの富士山が頭を出していました~。
小屋からはいきなりの急坂。最初からアイゼンを着けて進みます。
20分ほど登ると西側が開ける場所があります。
そこから見えたのが朝焼けの甲斐駒ケ岳!一目で甲斐駒ケ岳とわかる、堂々とした風格。カッコよすぎる。その左には仙丈ケ岳。冬に行ってみたいんですよね。
その南には北岳・間ノ岳・農鳥岳。(写真は見切れちゃいました。。)冬の朝焼けは白い雪がピンクに染まり、夏に見るのとはまた違う雰囲気。
しばし朝焼けを楽しんだ後、先に進みます。稜線まで行けば360度の展望なので、テンション上がります♪
まだまだ登りの樹林帯が続きます。
鷹見岩との分岐まで来れば、一旦登りは終わり下り基調になります。
富士見平小屋から45分で大日小屋を通過。ここを利用する人は、富士見平小屋で受付が必要です。
小屋を過ぎると急な登りになります。ジクザクと高度を上げていきます。
大日小屋から25分で大日岩分岐に到着。大日岩の麓から素晴らしい景色が見られるので、八丁平方向へ。
反対方向を見ると、ちょうど太陽が金峰山の後ろから上がって来るところ。朝日がすがすがしい~。
太陽の右のピークが金峰山。その右の岩が五丈岩。この角度から見ると五丈岩の上の岩が落ちそうに見えますね。
西を見ると南アルプスが丸見え!この日は曇り予報でしたが、見事に裏切ってくれました♪
ただアルプスの向こう側からは雲が湧きつつあります。雲に飲まれる前に見れてよかった!
キャプション入りでどうぞ。 雪のある時期に南アルプスに行ってみたいなぁと思う今日この頃。
南アルプスの記事はコチラ→甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳・北岳・間ノ岳。
景色を見てると進まないですが、目指す山頂はまだ先なので進みます!
まだまだ樹林帯が続きますが、日が差してくると雰囲気が一変。優しい日差しです。
景色変わらないので省略しますが、50分ほど登ると砂払いノ頭。
ここまで来れば、樹林帯は終了! 大展望が待ってます!その前に、ここから先は吹き曝しの稜線なので、フリースを着こみます。
砂払いノ頭の岩に登れば、富士山が見えます。雲一つなくいい天気。山は朝に限りますな。
北側に伸びる稜線の先には小川山。麓は岩だらけですが、山自体はのっぺり優しい顔をしています。
小川山の向こうには浅間山。いつか噴火警報が解除されたら行きたいんですが、生きているうちに解除されるのだろうか…ここから先は常にこんな景色をみながら進めます。こういう景色を見ると、それまでの樹林帯の辛さなんて忘れてしまいます。
むしろ樹林帯を数時間歩いたからこそ、景色がより一層綺麗に見えますw
太陽に向かって歩く、山友達。冬山でもテントをしてくれる、貴重な仲間達です(笑)
このパーティーで行くと天気が悪いことが多い気もしますが、これからもよろしくお願いします!
稜線に出ると五丈岩もロックオンできます。ゴールが見えている方が、精神的によろしい!
ギザギザな稜線ですが、それほど大変ではなかったです。
稜線を歩いていると、瑞牆山も見えてきました。金峰山より400m弱低いので、かなり下に見えます。
八ヶ岳も見えてきました。あらいい天気! …赤岳登れたんじゃないか?! まぁ天気予報が外れることもありますよね。
蓼科山・北横岳・天狗岳は冬に登ったので、硫黄岳・赤岳に行きたいです。手前には昨日登った飯盛山も見えます。
八ヶ岳の西には御嶽山も薄っすら見えます。入笠山のゲレンデの奥です。いつか登る日は来るのだろうか。
さて、ルートはと言うと、切り立った場所はあまりなく、危険を感じる道ではないです。
自分はピッケルを持って歩いてましたが、まったく不要でした。12本アイゼンがあれば十分です。1か所だけ鎖場があったかな?鎖も冬は不要でした。
ただ、風が強くて顔が痛い。。シュカブラができていました。
バラクラバを鼻まで上げるとサングラスが曇るし、下げると寒い…ゴーグルが欲しいです。
遠くから見るとギザギザに見える稜線ですが、登り返しはほとんどなくサクサク進めました。開けてるって素晴らしい~。
出発して3時間25分、五丈岩に到着~。ほぼコースタイムで来れました。3年半ぶりに戻ってきましたよ。なんで山頂直下にこんなに大きな岩が積み重なって存在するんですかね。不思議です。
3年前の夏はこんな感じ↓この時はご覧の通り雲が湧いていて、あまり展望がなかったんです。
今回は雲一つない快晴で、抜群の展望が得られました。
山梨百名山の標識が新設されていて、富士山がちょうど望める場所に立っています。
山頂は五丈岩から少し登った所にあります。
標識の後ろには八ヶ岳がずらっと見えます。今年こそ、全山縦走するぞ!
このお団子の標識は八ヶ岳でも見た気がします。長野県の標識なのかな?
東側には奥秩父の山々。大弛峠から登ると、こっち側を歩いてきます。前はここを歩きました。
標高差少なくあっという間についた気がします(笑)
ちなみに写真左の三つ連なった山の中央が甲武信ヶ岳です。渋い!
富士山手前には大菩薩嶺が見えるらしいのですが、どれだろう…
五丈岩の後ろには南アルプス。徐々に雲がアルプスの向こうから湧いてきてますが、本当に天気がいい日です。雪があると一層空が青く見えますね。こういう雪山の景色を見たくて、下りればまた山に行きたくなります。
せっかくなので、我がパーティの写真隊に撮ってもらいました。お気に入りの一枚です♪(タケさん、タケちゃん、渡辺さん写真ありがとうございます!)
富士山をバックに一枚。冬山ウェアは体のラインが出にくくて助かりますw景色を堪能したら、五丈岩の前に戻り小休憩。みんな山専ボトルを持っていて温かいものを飲んでいて羨ましぃ…
小一時間まったりしたら、名残惜しいですが下山します。
ピストンなので下山の道は登りと同じですが、南アルプスを見ながらの下山になります。砂払いノ頭まではほんとに気持ちのいい稜線歩き。思っていた以上の景色を見ることができました。
そして下りは2時間弱で富士見平小屋に到着。テント撤収後、瑞牆山荘まで下山しました。
下山後は韮崎の旭温泉へ。一年前に蓼科山に登ったときに教えてもらった温泉。ぬるめの炭酸泉で、長湯が楽しめます。個人的にはかなりオススメの湯質♪
その後、甲府の「ぼんち食堂」へ。噂に聞いていましたが、尋常じゃない量。カツ丼を頼んでみましたが、軽く2人前以上の量…お米を食べきれず残してしまいました。。完食できたのは5人中1人でした。
あんかけラーメンとかビジュアルが凄かった…
そんなこんなで、夕食後中央道で帰りました~。
3.あとがき
雲取山に続いての冬山テント泊。
今回はマイナス15度の中で泊まりましたが、着こんで寝れば快適でした。
足先が冷えるとかもなかったです。意外といけるもんですね。もうちょっと寒くても大丈夫かも。
ただ寒さよりも問題なのが、冬山テント泊装備のザックの重量。
数時間も歩ける気がしない・・・いまの自分には冬山テント泊縦走とか無理です・・・
荷物をザック外付けにしていて、バランスが悪いこともあり、たいした距離を歩いていないのに尋常じゃなく疲れましたよorz
大き目のザックの導入や、食料の軽量化を真剣に考えないといけないかもしれません。
まぁそこまで冬山をどっぷりやるのか、わからないですが。
金峰山についても書くと、砂払ノ頭~山頂までの景色は最高でした♪ 冬の金峰山オススメです。
日帰りでも十分登れます。
今回歩いたルートは水平方向の距離が長く、重たい冬靴で歩いてちと疲れました。
標高差的にはなんてことないですが、距離が長いと足が疲れますね。これもいい勉強になりました!
4.装備/持ち物
ウェア
詳細はこちら→雪山装備 ウェア編
種類 | 持ち物 | 使用 |
ハードシェル ジャケット | mont-bell ドロワットパーカ | 〇 |
ハードシェル パンツ | mont-bell アルパインパンツ | 〇 |
フリース | mont-bell クリマエア ジャケット | 〇 |
アンダーシャツ | mont-bell スーパーメリノウール EXP.ハイネックシャツ | 〇 |
アンダータイツ | mont-bell ジオラインEXP.タイツ | 〇 |
ダウン | mont-bell スペリオダウンパーカ | 〇 |
ダウン | ユニクロ ウルトラライトダウン | |
グローブ | mont-bell OutDry アルパイングローブ | 〇 |
靴下 | mont-bell メリノウール アルパイン ハイソックス | 〇 |
スパッツ | mont-bell GORE-TEX アルパインスパッツ イージーフィット | 〇 |
バラクラバ | mont-bell トレールアクション バラクラバ | 〇 |
ギア/道具/食べ物etc
詳細はこちら→雪山装備 ギア編
種類 | 持ち物 | 使用 |
ザック | OSPREY ケストレル48 |
〇 |
冬靴 | mont-bell アルパインクルーザー3000 |
〇 |
アイゼン | mont-bell カジタックスLXB-12アイゼン |
〇 |
サングラス | OGK KABUTO Binato-5 | |
ヘッドライト | ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ |
〇 |
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット |
〇 |
スマホ | Xperia GX SO-04D |
〇 |
モバイルバッテリー | Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー |
〇 |
腕時計 | LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計 |
〇 |
テント | mont-bell テント ステラリッジテント 2型 | 〇 |
スノーフライ | mont-bell ステラリッジ2 スノーフライ |
〇 |
グランドシート | mont-bell グラウンドシート ドーム2型 | 〇 |
竹ペグ | 自作 | 〇 |
シュラフ | mont-bell UL.スーパースパイラル ダウンハガー 800 #0 | 〇 |
シュラフカバー | mont-bell ブリーズドライテックU.L.スリーピングバッグ カバー ワイド | 〇 |
マット | THERMAREST Z Lite Sol Zライト ソル ×2 | 〇 |
ツェルト | mont-bell ライトツェルト | |
ストーブ | PRIMUS P-153 ウルトラバーナー |
〇 |
ガス缶 | PRIMUS ハイパワーガス(小) IP-250T |
〇 |
コッヘル | snow peak トレックコンボ SCS-010 |
〇 |
ウォーターキャリア | EVERNEW ウォーターキャリー900ml |
〇 |
日焼け止め | ニベアサン プロテクトウォータージェル | 〇 |
地図 | 山と高原地図 金峰山・甲武信 (登山地図 | マップル) | 〇 |
飲み物 | ポンジュース1L | 〇 |
食べ物 | すいすいパスタ・キユーピー あえるパスタソース たらこ・菓子パン4個 | 〇 |
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
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