木曽駒ケ岳 初冬 ~ 千畳敷駅ピストン 日帰り 雪山登山 ~
2017/04/27
12/25 クリスマスに木曽駒ケ岳に登ってきました~。
中央アルプス最高峰の木曽駒ケ岳。標高2,900mを超える高山です。
しかし、ロープウェイを使えば、なんと標高2,600mまで一気に上がることができます。
そのため、冬でも多くの登山家に登られている山です。
12月はまだがっつり雪が降る季節ではないですが、さすがにこの標高だと数mの積雪量があります。なので、この時期に雪山を登りたい人にはオススメの山。
登山時間も5時間あれば十分なので、足慣らしにはいいかも。
ただ、標高が高い山なので、装備は万全に! 冬靴・12本アイゼン・ピッケルは必須です。
これまで百名山は50座以上登っていますが、実は木曽駒ケ岳は未踏でした(笑)
と言うのも、雪山用に取っておいたんです!
今回念願叶い、シーズン雪山一発目として登ってきました!
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<コースタイム>
2016/12/25
千畳敷駅9:40→乗越浄土10:50→木曽駒ケ岳 山頂11:55→休憩~12:35→乗越浄土13:15→千畳敷駅13:50
1.ルート
冒頭で説明した通り、駒ケ岳ロープウェイで千畳敷まで上がり、そこから稜線まで登って木曽駒ケ岳山頂まで歩きます。
夏冬通して一番歩かれているルートで、ロープウェイがあるからこそ標高3,000m近い山頂まで日帰りで登ることができます。
コースタイムは3時間40分。
以前、同じ中央アルプスの空木岳に登った時は標高差1,800mを登ったのでバテましたよ。
更に高い木曽駒ケ岳は400m弱登るだけで着く…文明って素晴らしい!
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 木曽駒・空木岳 (登山地図 | マップル)
2.山行記録
2016年のクリスマスはカレンダーの並びがよく、3連休でしたね。
今回の山行 天気の都合で直前にクリスマスに日程変更になったになったんですが、まさかパーティ6人全員変更OKとは・・・
22時に海老名に集合し、菅ノ台バスセンター駐車場へ。
2時前に到着し、車中泊zzz
始発バスが8時15分なので、7時に起床。(同乗のN氏が朝からテンション高く、7時前から騒がしかった…)起きてみると、あら、どんよりな空模様… 天気予報は快晴予報だったんだけど…
日が出てくるとお猿さん達も出てきました。けんかしててちと怖かった。。
バスセンター8時発のバスに乗ってロープウェイ駅へ。この日はバス3台出ていました。
並んでいる人 全員が乗れるようバスが出るのでご安心を。
30分ほどバスに揺られ、ロープウェイ駅に到着。次は9:20発のロープウェイに乗ります。
こちらも並んでいる人がいれば臨時便を出してくれます。わずか7分半で標高差1,000mを上がっていきます。
往復3,900円はちとお高い…ちなみにモンベルカードで割引がききました。
ロープウェイを降りてみると…うーん超曇天! 天気予報うそつき、と思ってましたよこの時は。自分たちは3番目のロープウェイだったので、先行してる方が見えますね。カールの八丁坂を上がり、乗越浄土で稜線に出ます。
自分たちも晴れることを信じて、アイゼンを装着して出発します!
今回から導入したのが、ヘルメット。頭を保護するとともに、風も防げるので一石二鳥です。まぁ念のためですw
BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) ハーフドーム
雪山装備の詳細についてはこちらをどうぞ↓
雪山装備 ギア編
歩きはじめるとロープウェイ駅脇から南アルプスが一望できます! 中央アルプスだけガスっている模様。。。
テンション上がり目で登っていきます♪ やっぱり登山は晴れに限る!今年一発目の雪山。久しぶりのふかふかな雪の感触を楽しみながら歩きます。
宝剣岳をアップで見てみると、登攀している人がいました。すごいな。
八丁坂の上部になると段々傾斜が増してきます。
ふと横を見ると尖がった石。帰って調べてみたらオットセイ岩らしい。埋まってるとわかんないですね(笑)
振り返ると絶景が!結構高度感があります。南アルプスが丸見え♪
八丁坂の最後は前爪を蹴りこみながら登ります。青空と真っ白な雪が眩しい!
登り始めて1時間で乗越浄土に到着。そこから見える景色はまさに極楽浄土でした!
目を引くのが南アルプスからひょっこり頭を出す富士山。
そして南アルプスの百名山達が一望できます♪左から、甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳・北岳・間ノ岳・農鳥岳。山友さんのご希望に応え、キャプションを入れておきます。サングラスをしててファインダーも液晶も覗けないので、水平が出てない…
今年一番きつかった悪沢岳・赤石岳は個人的に思い入れが強い山。塩見は天気が悪く登れなかったなぁ。聖岳・光岳も見えましたよ~。
そして宝剣岳がドン! 少し進むと全体が見えるので、後ほどご紹介。
ここから撮影大会が始まります。あまりにも景色が良すぎて、みんな写真撮りまくり。楽しすぎて全然先に進まないですw
自分も逆光を使って自撮り。雪山装備だと顔がわからないので、いい(笑)
乗越浄土には天狗荘と宝剣山荘があります。この界隈は小屋が多いですね。泊まって夕焼けを見たい!
さて、撮影がひとしきり終わったところで、木曽駒ケ岳へ向かいます。まずは手前の中岳に登ります。
途中にあった看板には見事なエビの尻尾が生えていました。こういう写真スポットがある度に、撮影大会が始まり進まないw 楽しすぎる!
15分ほどで中岳に到着。ここまで来ると御嶽山が目に飛び込んできます。
見た瞬間に思わず感嘆の声を出してしまいました。存在感ありありです。
そしてここから振り返って見える宝剣岳が荘厳な姿を見せてくれます。
岩と雪のミックス、登る人もいますが自分には無理だな…
宝剣岳から続く稜線も荒々しい。一番奥は南駒ケ岳で、その左手前が空木岳かな。空木岳までこの稜線を歩いてみたい!こんな景色ならいつまでも眺めていられます♪
三ノ沢岳の奥には恵那山も見えました。のっぺりしてますね~。
中岳まで登ると木曽駒ケ岳が初めて見えてきます。幅が広い稜線でガスると迷いそうですね。
下に見える小屋は駒ケ岳頂上山荘。中央アルプスの稜線で唯一のテント場。いつかテント担いで泊まりに来ます!
一旦鞍部まで下り、登り返します。
風が強い場所なので、北側の斜面はカリッカリ。軽アイゼンでは厳しいでしょう。
駒ケ岳頂上山荘から登り返し。ここで単独で来ていた山友さんに遭遇!12月にたっぷり雪がある場所は限られますから、会える確率が高かったのかも。この辺りはコマクサやウスユキソウの群生地だそうな。こんな景色からは想像がつかないです。
そして頂上山荘から登ること15分、山頂に到着! 雲一つなく、見事な天気!!大勝利ですな。
頂上には神社が2つありますが、どちらも雪に埋まってました。こちらは木曽駒ヶ岳神社。
去年のレコと見比べると、今年の雪は例年通りみたいですね。よかったよかった。
奥には南アルプスオールスターズが見えます!
こっちは伊那駒ヶ岳神社。御嶽山の存在感が抜群!サンタがいるな…
山頂からは北側の景色が新たに見えます。
まずは乗鞍岳。あそこも冬に登れるので行ってみたい!
乗鞍岳の右には北アルプスの山々がずらっと並びます。笠ヶ岳・奥穂高・槍ヶ岳・立山は山の形に特徴があるので、見分けやすいです。
穂高・槍ヶ岳をアップで一枚。1月にあそこの麓でテント泊を計画してます。一段と雪が多そうだなぁ。
雨飾山・火打山・妙高山の頸城山塊も雪を被ってました。火打山・妙高山は今年雨で流れたので、来年こそは行きたい!年末だからか、一年の山の記憶が思い出されます(笑)
日本の主要な高山がほとんどが見えます。本当に展望が素晴らしい。
そんなところに気軽に来れるんだから、人気でますわ。
景色を堪能した後は、再び撮影大会!!
三角点が見つからなかったので、山座同定盤をみんなで踏んでみました。6人で登ったのはいままでで一番多いな。
みんなのピッケル越しの馬ノ背。新田次郎の聖職の碑を読んでから、こっち側から将棋頭山を経由して登りたいんですよね~。
雲一つなくこれ以上ない天気です。風も弱く、快適な山頂でした。
休憩してたらサンタさんが通りかかったので、写真を一緒に撮らせてもらいました。
みんな笑顔で最高なクリスマスです♪
休憩したら下山します。
下りも同じ景色が続きますが、絶景続きで先に進まないw 降りたくない!
乗越浄土からの下りが急ですが、モフモフの雪なので危険ではないです。下りは積雪期も無雪期も得意です(笑)
雪の下りはあっという間です。
改めて千畳敷カールを一枚。朝と全然ちがうじゃないか(笑)4月~5月にかけては簡易リフトが設けられてスキー場になるそう。
南アルプスを眺めながらのスキーは最高でしょうな~。
ロープウェイ駅横からこんな景色が見られるので、登山しない人もたくさんいました。(カップルが沢山いたな…クリスマス旅行か…)
13:50にロープウェイ駅に着き、下山しました~。
帰りのお風呂はバスセンター近くのこまくさの湯へ。お湯は普通でした。
夕食は、これまた近くにある明治屋で名物ソースカツ丼を食べて満腹~♪ やはり下山後は肉でしょ!
その後、中央道経由で3連休最終日なのに意外に渋滞なく、3時間かからず海老名駅まで戻れました~。
3.あとがき
歩くたびに景色が変わり、短いルートながら日本の主峰の多くを望むことができる山、木曽駒ケ岳。
ロープウェイに乗れば、それほど苦労せず絶景を拝むことができます。そりゃ人気が出ますよね。
立山もそうですが、絶景は樹林帯を数時間歩くとか苦労してから見ないとダメです!(嘘)
紅葉の千畳敷も綺麗らしいし、子供が大きくなったら頂上山荘でテント泊もしたいです。冬にホテル千畳敷に泊まるのもいいなぁ。木曽駒ケ岳から空木岳まで縦走して歩いたルートを繋げたいし、また来ると思います!
雪山としても手軽に絶景が見れるのでオススメ。ただ、天候が変わりやすい3,000m近い高山なので、装備は万全に!
4.装備/持ち物
ウェア
詳細はこちら→雪山装備 ウェア編
種類 | 持ち物 | 使用 |
ハードシェル ジャケット | mont-bell ドロワットパーカ | 〇 |
ハードシェル パンツ | mont-bell アルパインパンツ | 〇 |
アンダーシャツ | mont-bell スーパーメリノウール EXP.ハイネックシャツ | 〇 |
アンダータイツ | mont-bell ジオラインEXP.タイツ | 〇 |
ダウン | mont-bell スペリオダウンパーカ | |
グローブ | mont-bell OutDry アルパイングローブ | 〇 |
靴下 | mont-bell メリノウール アルパイン ハイソックス | 〇 |
スパッツ | mont-bell GORE-TEX アルパインスパッツ イージーフィット | 〇 |
バラクラバ | mont-bell トレールアクション バラクラバ | 〇 |
ギア/道具/食べ物etc
詳細はこちら→雪山装備 ギア編
種類 | 持ち物 | 使用 |
冬靴 | mont-bell アルパインクルーザー3000 | 〇 |
アイゼン | mont-bell カジタックスLXB-12アイゼン | 〇 |
ピッケル | ブラックダイヤモンド レイブン ウィズグリップ | 〇 |
サングラス | OGK KABUTO Binato-5 | 〇 |
ヘルメット | ブラックダイヤモンド ハーフドーム | 〇 |
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット | 〇 |
スマホ | Xperia GX SO-04D | 〇 |
モバイルバッテリー | Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー | 〇 |
腕時計 | LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計 | 〇 |
日焼け止め | ニベアサン プロテクトウォータージェル | 〇 |
地図 | 山と高原地図 木曽駒・空木岳 | 〇 |
冬用シュラフ(車中泊) | mont-bell アルパイン ダウンハガー800 #0 | 〇 |
ツェルト | mont-bell ライトツェルト | |
飲み物 | ポンジュース900ml・ソルティライチ500ml | 〇 |
食べ物 | 菓子パン4個・クラッカー | 〇 |
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
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