雲取山 2017年に2017mの山に登る ~ 三条の湯 雪山テント泊 ~
2017/04/26
1/14-15で雲取山に登ってきました~。
3年前に登った事がある雲取山。今回また登ることにした動機は3つ。
まず標高2,017mの山だから今年登りたかった(笑)
2017年に合わせて山頂の標識も新しくなってるらしいし。
それと、雪の上でテント泊をしてみたかった!
前の週に上高地で張る予定だったけど流れてしまったので・・・
雪は少なそうだけど、今の装備でどのくらいの寒さに適用できるか試したい!
そして、温泉に入ること!
雲取山には鴨沢か三峰から登る人がほとんどと思いますが、雲取山の麓には温泉付きの小屋があるんです♪
そこにテントを張って温泉に入ってまったりすることにしました~。
※夏の雲取山はこちら
雲取山 〜 鴨沢コース 奥多摩小屋 テント泊登山 〜
ブログランキング参加中。応援クリックお願いします!
<コースタイム>
2017/1/14 お祭10:05→林道ゲート10:50→三条の湯13:15
2017/1/15 三条の湯7:30→三条ダルミ9:50→雲取山10:25→休憩~11:05→三条の湯12:50→テント撤収~13:30→林道ゲート15:30
1.ルート
前に雲取山に登った時は、鴨沢からピストンで登り奥多摩小屋でテント泊しました。
登山口から標高差は1,500m近くあるのですが、傾斜は緩くとても登りやすかったです。あんまり疲れた記憶がないかな。
今回は、初日にお祭から三条の湯まで歩きテント泊。
二日目に空荷で雲取山までピストン、テント撤収後お祭まで戻るルートとしました。
三条の湯⇔お祭 間が林道なので、1人では歩きたくないルートですw
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 雲取山・両神山 (登山地図 | マップル)
2.山行記録
出発は朝8時の海老名駅。今回も渡辺さんに車出してもらいました。ありがとうございます!
駅前からは雪を被った丹沢が見えました。雲取山は丹沢よりも標高が高いので、結構積もっているんだろうか… 雪の丹沢も行ってみたいなぁ。2月に塔ノ岳からダイヤモンド富士が見れるので、都合付けば行くかも。
奥多摩へは2時間かからずに到着。ダイヤモンド富士について話していたらあっという間でした(笑)
お祭バス停で降ろしてもらって、奥多摩駅からのバス組を待つ間に林道を歩き進めます。渡辺さんは鴨沢西へバス組をピックアップしに。奥多摩駅からお祭までのバスは限られてますが、鴨沢西までのほうが頻発しているので、鴨沢西から歩くのもありです。15分ぐらいで着きます。
2km 15分ほど林道を歩くと駐車スペースがあります。6台分ぐらいかな。ここでバス組と合流~。改めて準備をして、先に進みます。今回は6人で雪上テント泊に臨みます!
駐車場から50mほどの所にゲートがあります。ここからは工事車両か小屋の車じゃないと入れません。小屋泊だと送迎してくれるとか…ご覧の通り、日陰の場所はつるっつるです。滑らないよう雪が積もっているところを選んで歩きます。
ここからコースタイム2時間半超えの林道歩き。崖につけられた道なので、時たま小石が落ちてきます。
数年前に崩落で通行止めになっていたそう…道はなだらかで、徐々に高度を上げていきます。
途中の沢ではわさびを育てていました。途中これぐらいしか書くことがない…景色も変わらないです…
2時間歩くと林道終点。ここからは登山道になります。道が凍っていて滑る…下りが恐ろしい!
道幅が狭く、数十m下に川が流れます。アイゼン履くか悩ましかったですが、履かずに歩きました。
歩き始めて3時間、三条の湯に到着~。ザックが重くて肩が痛くなり始めてたので、着いてよかった…
早速小屋でテントの受付をします。小屋には鹿の頭骨が飾ってあったり、
テント代は温泉込で1人900円。うーん、安い!小屋番さんに今日は冷えるぞ~と言われました(笑)
そう、この日は最強寒波が襲来する日。テントする日に寒波が来るとは…
テント場は川沿いにあり、小屋からはかなり下った場所にあります。トレイ・水場は小屋にしかないので、なるべく往復するのは避けたいところ!夏はテント場にある水場が使えるそうです。
雪は10cmほど積もってました。竹ペグを持ってきたんですが埋められなかった…
普通のペグを打とうとしても地面が凍っててあんまり刺さらない…
風が多少あるぐらいなので、スノーフライの裾を雪で埋めて固定しときました。
今回初導入のスノーフライ。これからは雪山でもがしがしテント泊する予定。
薄い手袋を持っていないので、夏より張るのに時間がかかりました。もっと回数重ねないとなぁ。
テントを張り終えたら、食料を持って小屋へ向かいます。
途中、上からテント場を眺めると雪の上にカラフルなテントが華やか♪ こんな寒波の日に他にテント張りに来る人はおらず貸し切りでしたー。
なんで小屋に戻ったかというと、薪ストーブが焚かれた食堂を自由に使っていいと言われたから! ご厚意に甘えさせてもらいました。
外の気温は-3℃だけど、食堂は15℃ぐらい。温かいって幸せ(笑)
夏山だと時間があまったら外でぼーっとできるけど、冬山は動かない時間が長すぎるのも辛いですね。寝袋にくるまって本読むぐらいしかできないなぁ。
さて、時刻は15時ですが鍋開始!!
途中でパンをかじったぐらいなので、おなかペコペコ。みんなで分担して食料を持ってきました。自分はお米係。無洗米を持ってきて炊きました。
風がない室内で炊いたからか、いつもよりもおいしく炊けました♪(写真撮り忘れたー)
お米の炊き方はこちらをどうぞ→コッヘルを使ったご飯の炊き方 レシピ
せっかくなので頼んでみました。ビーフよりも濃い~味のジャーキーといった感じ。おいしかったです。(写真がぶれぶれでスイマセン)山友さん達は、ホットワインや梅酒を持ってきていてつまみにしてました。自分は吞めないので…ポンジュースで代用!
持ってきたロースターで焼いたお餅も美味しかった♪
さらに、PEAKSや山と渓谷が最新刊から数年前の刊まで揃っていて、快適すぎる!
飲んだり食べたり読んだり、夜までまったりしてました~。
そしてお楽しみのお風呂♪ お客が少ないこの日は1時間ごとに男女交代で入るようになってました。
人が多いと男女1つずつの浴槽が用意されるそうです。
お風呂場は食堂や宿泊棟とは別の建物。
源泉は10℃と冷たいらしく、お風呂は暖めたお湯がはられています。
ほんのり硫黄の匂いがする優しいお湯でした♪ 雲取山の麓にこんなにいい鉱泉があるとは驚き!
ぽかぽかあったまったら再び食堂へ。この日の宿泊客は8名でした。
空いているおかげで、一日食堂をお借りできました。
結局、消灯の21時までここにいましたよ(笑)21時になったら極寒のテントへ移動します。
寝袋に潜り込んだら意外と寒くなく、快適に寝れましたzzz
マットは2枚敷にしたので地面からの冷気も感じなかったし。
翌日は5:30起き。すぐに再度食堂へw 朝方は-10℃まで下がりました。
すると…薪ストーブでお汁粉の準備が…!!
もともと持ってきた切り餅をロースターで焼いて缶詰のあずきと合わせる予定でしたが、これまた小屋のご厚意で薪ストーブと網を貸していただきました。さらに、あずきまでいただいちゃいました…正月に用意したものが余ってたそうです。本当に何から何まで感謝です。絶対また来ます!!
網で焼かれたお餅がおいしそう!重かったけど持ってきてよかった。
寒い冬山にはお汁粉が合いますなぁ。カロリーも取れるし!焼くだけですぐ食べれるし保存も効くので、山にお餅はありかも。
今回はお湯で溶いて作るタレも持って行きました。なかなかおいしかったです。
さて、おなかが一杯になったら山頂を目指します!ようやくここから登山です(笑)
夜の間に5cmほど雪が積もった模様。小屋奥の川を渡り、雲取山へ向かいます。
落ち葉と雪がミックスした樹林帯を進みます。たまに落ち葉の下が凍っているので、こわい…早々に軽アイゼンをつけました。
この日は午前 曇り、午後 晴れの予報。早く陽が出てくれないかなぁ。
奥多摩ということで、そんなに雪ないかなぁと思ってましたが、雪深い所もあります。
今回は夏靴&軽アイゼンで来ましたが、特に足が冷たいとかなく歩けました。
石尾根と比べるとアップダウンがあり、幅が狭い道が続きます。テープも少なかったです。
普段はなんてことない橋も、雪があるとちょっと怖い。雪が薄いとアイゼンが刺さらないので歩きにくい!
2時間20分歩いて三条ダルミに到着。ここまで標高差700m歩いてますが、ゆるゆるな道なので疲労感なしです。
けど、ここから先は傾斜がきつくなります。
三条ダルミは飛龍山との分岐ですが、そっちの道はトレースなしでした。
この道、甲武信ヶ岳までつながってるんですよねー。雁坂峠とか歩いてみたいなぁ。
さぁここから山頂までラストスパート!徐々に樹が疎になり、西側から風が吹き付けます。風が冷たいのでバラクラバ装着~。
標高差250mぐらいですが、思いのほかしんどい。山頂まで樹林帯なので先が見えないのが精神的に来る…
喘ぐこと30分、急に開けたと思ったら山頂直下で石尾根と合流。東京方面は晴れてました。
石尾根も結構雪が積もっていました。ここから鴨沢まで3時間で下山できるんですよね~。三条の湯経由は結構遠回りなルートです。
ちょこっと歩くと雲取山山頂に到着~。標識が御影石の立派のものに変わってました。去年の山の日に立て替えたそうな。よくよく見ると、2017.1mなんですね。2017年1月に登れて、縁起がいい!! …たまたまです(笑)
更に奥に見えるのは一年間限定の記念看板! 2017年を記念して元旦に除幕式が行われたそう。目出たいですなぁ。
山梨方面はガスっていて富士山は望めませんでした。残念。。
東京方面は青空が出てました。しかし、奥多摩の山は目立つピークがなく、同定が難しい…そもそもあまり来ない山域なのでわからないですが。
あまりにも風が冷たく、じっとしてるのが辛いので山頂避難小屋へ移動。表の温度計は-10度を指してました。小屋の中も寒く、パンを食べたら即下山します!歩けば温かいんですよね~。
石尾根もくっきり。雪山には青空が似合いますな~。帰りはピストンなので省略~。
帰りは1時間45分で小屋まで戻ってきました。雪山の下りは歩きやすいです。
早速テントを撤収します。素手での片づけは手がかじかむ…次回からは薄手の手袋も持って来よう…
撤収後、帰りのバスに間に合うよう急ぎ林道を下山します。単調な林道を帰りも歩くのはつらい…
黙々と歩き2時間で林道終点に到着~。
帰りも海老名まで送っていただき、解散しました~。
3.あとがき
最強寒波が襲来する日にテント泊しましたが、とりあえず‐10℃でも十分温かく眠れることがわかりました。
次はもっと雪がある寒い所でテントをしてみたいかな~。2月に八ヶ岳を考えています。
今回の山行では雲取山よりも、ホスピタリティ溢れる三条の湯が印象に残っています。
食堂をお借りできたり、あずきをいただいたり、空いていたこともあるでしょうけど本当にお世話になりました!
年末に宴会とかするのにいい小屋です! ピークハントしなくても、ここだけでもまた行きたいな♪
飛龍山経由で雁坂峠とかいいかも。
雲取山はというと…しばらくは登らなくていいかなw 2017mじゃなかったら登ってなかったかと。。
展望がイマイチなんですよね。石尾根経由で登った前回も思いました。
個人的には奥多摩に行くなら丹沢に行きたい!
ちなみに標高2018mで調べてみたら、飯豊連峰の烏帽子岳がそうらしいです。
…来年 飯豊山行こうかな(笑)
4.装備/持ち物
ウェア
詳細はこちら→雪山装備 ウェア編
種類 | 持ち物 | 使用 |
ハードシェル ジャケット | mont-bell ドロワットパーカ | 〇 |
ハードシェル パンツ | mont-bell アルパインパンツ | 〇 |
フリース | mont-bell クリマエア ジャケット | 〇 |
アンダーシャツ | mont-bell スーパーメリノウール EXP.ハイネックシャツ | 〇 |
アンダータイツ | mont-bell ジオラインEXP.タイツ | 〇 |
ダウン | mont-bell スペリオダウンパーカ | 〇 |
ダウン | ユニクロ ウルトラライトダウン | |
グローブ | mont-bell OutDry アルパイングローブ | 〇 |
靴下 | mont-bell メリノウール アルパイン ハイソックス | 〇 |
スパッツ | mont-bell GORE-TEX アルパインスパッツ イージーフィット | 〇 |
バラクラバ | mont-bell トレールアクション バラクラバ | 〇 |
ギア/道具/食べ物etc
詳細はこちら→雪山装備 ギア編
種類 | 持ち物 | 使用 |
ザック | OSPREY ケストレル48 |
〇 |
夏靴 | mont-bell アルパインクルーザー 2500 |
〇 |
軽アイゼン | mont-bell スノースパイク6 |
〇 |
サングラス | OGK KABUTO Binato-5 | |
ヘッドライト | ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ |
〇 |
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット |
〇 |
スマホ | Xperia GX SO-04D |
〇 |
モバイルバッテリー | Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー |
〇 |
腕時計 | LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計 |
〇 |
テント | mont-bell テント ステラリッジテント 2型 | 〇 |
スノーフライ | mont-bell ステラリッジ2 スノーフライ |
〇 |
グランドシート | mont-bell グラウンドシート ドーム2型 | 〇 |
竹ペグ | 自作 | |
シュラフ | mont-bell UL.スーパースパイラル ダウンハガー 800 #0 | 〇 |
シュラフカバー | mont-bell ブリーズドライテックU.L.スリーピングバッグ カバー ワイド | 〇 |
マット | THERMAREST Z Lite Sol Zライト ソル ×2 | 〇 |
ツェルト | mont-bell ライトツェルト | |
ストーブ | PRIMUS P-153 ウルトラバーナー |
〇 |
ガス缶 | PRIMUS ノーマルガス(小) IP-250G |
〇 |
コッヘル | snow peak トレックコンボ SCS-010 |
〇 |
ロースター | UNIFLAME ミニロースター |
〇 |
日焼け止め | ニベアサン プロテクトウォータージェル | 〇 |
地図 | 山と高原地図 雲取山・両神山 (登山地図 | マップル) | 〇 |
飲み物 | ポンジュース1L・ソルティライチ500ml | 〇 |
食べ物 | 切り餅1kg・あずき缶3缶・餅ダレ2個・無洗米2合・菓子パン4個 | 〇 |
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
応援クリックお願いします↓


こんな記事も読まれてます