蔵王山 夕焼けに染まるスノーモンスター ~ 蔵王温泉スキー場 雪山日帰り登山 ~
2017/04/26
2月最終土曜日に蔵王山に登ってきました~。
冬山はがっつり標高が高い山に登って展望を楽しむのもいいですが、この時期にしか見れない「スノーモンスター」も冬山の見どころ。
そんなスノーモンスターで有名なのが、蔵王山・八甲田山・西吾妻山などなど。
過冷却の水滴が樹にぶつかって凍り付くのが樹氷(スノーモンスター)。条件が揃った山域でないと見られません。
今回は1泊2日で初日に蔵王山、二日目に西吾妻山に行く予定で行ってきました。
(結局二日目の天気がイマイチで西吾妻山は登れなかったのですが…)
蔵王山はロープウェイを使えば3時間かからずに登頂できるので、スノボも一緒に楽しんできました~。
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<コースタイム>
2017/2/25
地蔵山頂駅15:20→地蔵山15:35→熊野岳16:10→地蔵山16:50→地蔵山頂駅17:10
1.ルート
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 蔵王 面白山・船形山 (登山地図 | マップル)
冬の蔵王山の最高峰 熊野岳に登るルートは主に二つ。
どちらもスキー場経由で、蔵王温泉スキー場 あるいは蔵王ライザワールドスキー場のロープウェイ・リフトを利用できます。
蔵王温泉スキー場から行くと、ロープウェイ山頂駅から地蔵岳の間でスノーモンスター達に出会えます♪
標高1,600mまでロープウェイで上がれるので、最高峰 熊野岳までの標高差はわずか。
2時間ほどで往復することが可能です。
2.山行記録
旅の始まりは金曜日23時の海老名駅。
東北の山は遠い…自分も運転を替わりつつ山形県へ向かいます。
道の駅 天童温泉に4時ごろに到着し、車中泊zzz この道の駅は足湯併設の温泉でした。入らなかったけど…
リフトが動き始めるのが8:30なので7時に起きてスキー場へ移動。
30分ほどで町中からスキー場へ着ける環境がうらやましい!
この日は夕方近くまで曇り予報。なので、昼過ぎまで滑ることにしました♪
折角 蔵王まで来ましたからね。滑らないと~。
初めてきましたけど、このスキー場すごい広いですね。一日かかってようやく回りきれるほど。
春一番の時に雨が降ったようで、雪質はイマイチでした。。。シャリシャリな感じ。あと人が多かったかなぁ。
アクセスいいから地元の人は通いますよね~。
それでもこんな景色を見ながら滑れるので、最高♪ 一番奥にうっすら見えるのは朝日連峰。ご覧の通り、晴れ間も覗くものの雲が多い一日。
標高1,500mあたりに雲があり、山頂駅はガスの中と言うより吹雪いてました…
そんな天気でも朝イチから熊野岳にアタックする人も結構いました。
後でヤマレコ見てみたらホワイトアウトで撤退するもいたり。。
スキー場からは三宝荒神山が見えます。標高2,000mもない山なのに凄い迫力。東北の山 恐るべし!樹氷もきれいだ~。
スキー場の中には露天の温泉があり、気持ちよさそう。
でも、冬場は人が多く通る場所にあるので入れないんです。
さて、昼過ぎまでスノボを楽しんだら、登山道具を持って上がります。
が、ロープウェイ激混みorz 14時の整理券を貰ってたんですが、乗れたのが15時。
まさかの1時間待ちです。1日券の期限が17時までだったので微妙な時間になってしまった…写真のロープウェイの容量が少なく、待ちが発生。1日券買って1時間待たされるとは、ぐぬぬ…
乗り換えた先の2本目のロープウェイは循環式のため待ち時間ほぼなしでした。
1本目をなんとかしてくれい!
15時20分にようやく山頂駅に到着~。下りは滑ろうと思って板を持ってきたけど、間に合わなそうだな…外気は-10度でした。
今雪山シーズン前に買っていたワカンを初めてつけてみました。
結果として踏み抜くことも外れることもなく、また斜面でのグリップも十分でした。
アイゼンより軽いし、つけている感じがしないぐらい着け心地が良かったです。
使っているワカンはこちら↓
EX’PERT OF JAPAN スノーシューズ SN17
山頂駅を出て地蔵岳を見上げると…スノーモンスター達!ご覧のように山頂駅からすぐのところでスノーモンスターに会えるので、スキー客や一般客もたくさん。
ここらだと登山客のほうがレアです。
スノーモンスターに突撃する前に、こちらのお地蔵さんにご挨拶。このお地蔵さん2.34mあるそうなんですが、冬季はご覧のように雪に埋もれています。いかに雪の量が多いかわかります。
お賽銭箱も埋もれてしまうので、冬季はソリに載せられています。なかなかシュールです。
さて、今回の山行の無事をお願いしたら、スノーモンスターの中へ突入!
名前の通りモンスターのような風格。くねくねしていて生き物のように躍動感があります。
一つ一つ形が違っていて面白いです。
あとでロッジの方に聞いたのですが、春一番の時に雨が降ってしまったらしく、これでも小さくなったそう。
自分よりも遥かに大きいスノーモンスター。特に登りは迫力を感じます。
スノーモンスターと戯れたいですが時間がないのでひとまず先へ進みます。できれば滑れる時間までに帰ってきたい。。
15分ほどで地蔵山に到着。ガスは多いけどスッキリ晴れてくれましたよ!
ここまで来ると熊野岳を拝むことができます。正面の山の最高点が熊野岳。ぱっとみどこが最高点からわかりづらい。
途中までは杭が立っているので、沿って歩いていきます。
広い稜線なのでガスると迷いそうです。
東側を見ると太平洋が見えます。日本の背骨、奥羽山脈にいることを改めて認識。
稜線をしばらく歩くと、地蔵岳と熊野岳の鞍部に到達。ここ鞍部が一番風が強く、風上に軽く体を傾けても風に保持されるほど。
不思議な感覚だったので、しばらく一人タイタニックをしてました(笑)
こちらが西側の景色。奥に朝日連峰があるのですが、ガスで見えず。大陸からの北西の季節風は朝日連峰にぶつかり急激に高度を上げる際に雪雲を形成。その後、蔵王連峰にぶつかる際に再度高度を上げ、過冷却状態の雲粒に。雲粒が樹にぶつかる衝撃で、過冷却の水分が凍り付きスノーモンスターになるそう。
朝日連峰のおかげで蔵王で樹氷が見れるというわけです。
そんな朝日連峰に登りたい今日この頃。
稜線は表面カリカリ、所により踏み抜くような雪質。ワカン履いていたので、快適に歩けました~。
鞍部からは杭と離れて、山頂へ向けまっすぐ進みます。杭は避難小屋のほうに向かってるのかな?
ガスが多く、不思議な空模様。杭を離れると雪原以外何もなく、容赦なく孤独な自然の中に放り込まれます。こういう感じ凄い好きです(笑)
うまく表現できないですが、人を超えた存在に触れると、日頃のうっぷんや精神的な疲れなど取るに足らないことだと思え、心が解放されます。
それも自分が山に行きたくなる理由の一つ。
山登らない人によく聞かれるのが、登っている間何を考えているのか。
…特に何も考えてないんですよね。何も考えずに雄大な自然に囲まれている中で、歩き続けることが自分にとって心地いい。おなかすいたなぁとか、ここブログのトップ写真だ!とか考えたりもしますがw
地蔵山から30分ほどで山頂に到着。こちらは神社。…もはやなんだかわかりませんw
山頂はこちら。神社のすぐ近く。誰かが標識を掘り起こしてくれたんでしょうね。ありがたや。
南側を見るとうっすらと避難小屋が見えます。あの奥が刈田岳かな。こちら側も広い稜線なので、ガスると登頂は難しそう。
山友さんが前週にライザから登ろうとしたらしいですが、ホワイトアウトで撤退したそう。
2月の蔵王は晴れることはまれだとか。
さて、山頂は特に展望なく風が強いので、戻ります。
雪の下りほど楽しいものはないですよね♪ 振り返ると山友達がアリのようだ。
下りに目についたのが、こちらの山並み。雁戸山です。歩きごたえのありそうな稜線が蔵王山から続いています。蔵王はロープウェイで高いところまで登れてしまいますが、じっくり縦走もしてみたいです。
更に奥には月山が薄っすらと見えます。写真だとわかるかな?東北の山はずば抜けて高い山は少ないですが、スケールの大きな山が多いですね。
米沢とかに1年ぐらい転勤して、色々登りに行きたいです!
地蔵山との鞍部まで戻ってきて、振り返って一枚。
青空に映える白い熊野岳。スノボも好きですが、やはり登山が一番好きです♪
段々と陽が傾いてきました。ここからは夕日が色々な景色を見せてくれました。
夕日に照らされ雪原が黄金に輝きます。息を飲むほど美しい景色。(渡辺さん写真お借りしました!)
スノーモンスター達も夕日に照らされています。色を失い浮かび上がるシルエットも美しい。
ちなみにスノーモンスターの大きさはこれぐらい。大体3-4mといったところ。近づきすぎるとズボっと踏み抜くので要注意。
写真を撮りつつ1時間で山頂駅まで下山。ツアーの方が多くいました。
皆さん、この時間に登って来るツアーで大正解でしたな。数時間前まで吹雪いてましたよ。
山頂駅の上は展望台になっています。ちょうど陽が沈むところでした。雪山で夕日を見るのは初めてです。
そして日が沈むにつれ、スノーモンスターも赤く染まっていきます。
予期せず見れた夕焼けショー。こんな景色が見れるとは思っていませんでした。
雪が淡いピンク色に染まり、ただただ感嘆するのみ。
夕焼けのスノーモンスター、是非みなさんにも生で見てほしい。
夕焼けを見ていたら時刻は17時半過ぎに。スキーコースは閉鎖され、1日券の期限も17時までだったので、新たに片道券(1,500円)を払って帰ることに。予想外の手痛い出費ですが、無事山頂まで行けたし、夕焼けも見れたし、満足です!
下山後、湯の花茶屋 新左衛門の湯で汗を流し、今日の宿泊場所 ライザウッディロッジへ。
ライザスキー場が運営しているロッジです。ペンションのような建物で、2LDKの部屋を一人素泊り4,000円で宿泊できます。
山友さんの一人が、今回の蔵王で百名山50座目だったので、夕飯がてらたこ焼きでお祝いw鳥海山の鉾立山荘以来のたこ焼き。安定の旨さでした。
夕飯後すぐに就寝zzz 長い一日でした。
翌日は西吾妻山に登るため、米沢市の天元台スキー場へ移動。
ですが、スキー場へ着いても小雪ちらつくどん曇りな空模様。登っても何も見えなそうなので、早々に諦めました。
そうと決まれば、スキー場麓の温泉地 白布温泉でひとっぷろ浴びることに♪
江戸時代には米沢藩主が入浴しにきていた、歴史ある名湯。前から来たかったんですよね。
今回は東屋旅館で日帰り入浴しました。
白布温泉は湯量が豊富で、どこも源泉かけ流し。熱いお湯ですが、上半身を寒空に曝しながら入るとちょうどいい湯加減でした。来年の冬は白布温泉に泊まって、天元台でスキーと西吾妻山のスノーモンスター狩りだな(笑)
温泉の後、米沢ラーメンを「熊文」で食べました。喜多方や旭川ラーメンのようにあっさり系のラーメン。
スープをすべて飲んでしまいたいぐらい美味しかった!また来たい!
その後、5時間 高速を乗り継ぎ帰りました~。
3.あとがき
こうして半分旅行のような東北遠征は終わりました。
今年初のスノボも楽しかったし、白布温泉もよかったです。
そして、蔵王山も想像以上に素敵な景色を見せてくれました。
雪の夕焼けってこんなに綺麗だったんですね。
燃えるような赤ではなく、淡いピンク色のスノーモンスターが美しかったです。
ワカンを初めて使ったんですが外れることなく、快適でした。踏み抜くこともなかったので効果あったと思います!
東北はスケールの大きな山が沢山ありますよね。日帰りでちょこっと来るんじゃなくて、じっくり登りたいです。
米沢に1年ぐらい転勤したいなぁ、ラーメンも美味しいし!
4.装備/持ち物
ウェア
詳細はこちら→雪山装備 ウェア編
種類 | 持ち物 | 使用 |
ハードシェル ジャケット | mont-bell ドロワットパーカ | 〇 |
ハードシェル パンツ | mont-bell アルパインパンツ | 〇 |
フリース | mont-bell クリマエア ジャケット | 〇 |
アンダーシャツ | mont-bell スーパーメリノウール EXP.ハイネックシャツ | 〇 |
アンダータイツ | mont-bell ジオラインEXP.タイツ | 〇 |
ダウン | mont-bell スペリオダウンパーカ | |
グローブ | mont-bell OutDry アルパイングローブ | 〇 |
靴下 | mont-bell メリノウール アルパイン ハイソックス | 〇 |
スパッツ | mont-bell GORE-TEX アルパインスパッツ イージーフィット | 〇 |
バラクラバ | mont-bell トレールアクション バラクラバ | 〇 |
ギア/道具/食べ物etc
詳細はこちら→雪山装備 ギア編
種類 | 持ち物 | 使用 |
ザック | OSPREY ケストレル48 | 〇 |
冬靴 | mont-bell アルパインクルーザー3000 | 〇 |
アイゼン | mont-bell カジタックスLXB-12アイゼン | 〇 |
ワカン | EX’PERT OF JAPAN スノーシューズ SN17 | 〇 |
サングラス | OGK KABUTO Binato-5 | 〇 |
ヘッドライト | ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ | |
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット | 〇 |
スマホ | Xperia GX SO-04D | 〇 |
モバイルバッテリー | Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー | 〇 |
腕時計 | LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計 | 〇 |
シュラフ | mont-bell UL.スーパースパイラル ダウンハガー 800 #0 | 〇 |
ツェルト | mont-bell ライトツェルト | |
日焼け止め | ニベアサン プロテクトウォータージェル | 〇 |
地図 | 山と高原地図 蔵王 面白山・船形山 (登山地図 | マップル) | 〇 |
飲み物 | ポンジュース1L | 〇 |
食べ物 | 菓子パン4個 | 〇 |
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
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