紅葉の那須岳 ~ 茶臼岳 朝日岳 三本槍岳 1泊2日 三斗小屋温泉 テント泊 ~
2017/04/26
10月の第4週末に那須岳の茶臼岳・朝日岳・三本槍岳に登ってきました~。
那須岳を訪れるのは今年2月に茶臼岳に登って以来。
その前に秋にも茶臼岳に登ったことがあります。
なんでまた登ることにしかたというと、今回の目的はこの3つ♪
- 三斗小屋温泉にテントを張って温泉登山
- 那須岳最高峰の三本槍岳に登頂
- 紅葉狩り登山
温泉登山は自分が秘かに広めようと、コースを開拓しているジャンルの登山w
三本槍岳は火山の那須岳にありながら優しい姿を見せてくれるギャップに萌える未踏の山。
那須岳の紅葉が有名なのは言わずもがなですね。
茶臼岳だけなら数時間で帰って来れますが、実は色々な顔を持ち合わせた山なんです(笑)
茶臼岳ピストンだけなんてもったいない!
この記事を読んでいただいて、少しでもその魅力が伝わればと思います!
「紅葉の那須岳」
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<コースタイム>
2016/10/22-23
1日目:峠の茶屋駐車場8:15→峰の茶屋避難小屋9:05→朝日岳9:50→三本槍岳11:10→昼休み~12:00→大峠13:10→三斗小屋温泉14:40
2日目:三斗小屋温泉7:20→姥ヶ平9:05→茶臼岳10:35→峰の茶屋避難小屋11:05→峠の茶屋駐車場11:45
今回は峠の茶屋に車を止めて峰の茶屋避難小屋まで上がり、ここからぐるっと反時計回りに回るコースとしました。
日帰りで回れるコースですが、温泉がメインなんでね、三斗小屋温泉でまったりするプランとしました。
初日は峰の茶屋から朝日岳→三本槍岳と縦走し、大峠から三斗小屋温泉へ。
2日目は姥ヶ原を経由して茶臼岳に登頂後、下山するルートです。
過去2回、三斗小屋温泉に泊まろうとしたことがありますが、いずれも天気が悪く断念。。。
2ヶ月前にテント場を予約して、三度目の正直で行って来ましたよ!(紅葉の時期は早々と予約が埋まってしまうので、行かれる方はお早めに!)
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 那須・塩原 高原山 (登山地図 | マップル)
-1日目- 朝日岳→三本槍岳→三斗小屋温泉
出発は前日の22時、海老名駅から。朝発でも間に合うのですが、紅葉の時期は駐車場が埋まってしまうので前日出発にしました。
今回は時間的に余裕がある山行なので、夕飯はみんなで鍋をすることに~。
材料を買出しして、圏央道→東北道経由で那須へ。
2時半に峠の茶屋駐車場に到着。7時まで車中泊zzz
山友さんは早くから起きていたみたいで、日の出の写真を撮ってました。(渡辺さん拝借させて頂きました!)
自分はゆっくり7時に起床(笑) なんか最近眠いんですよねzzz
起きてみるとまずまずいい天気!駐車場からは目指す朝日岳が見えます。なかなかいい感じに紅葉してそうじゃないか?!駐車場にトイレありです。起きた時点ですでに満車でした。おそるべし紅葉の那須。
準備をして8時過ぎに出発~。遅い出発ですが、この日のコースタイムは6時間なので、十分に余裕があります。
登山口には指導所があり、計画書を出して進みます。
15分ほどは樹林帯の中を歩きます。ちょうどこの辺りの高度が紅葉してました。
20分も歩くと森林限界を迎えます。標高1,500m足らずですが、さすが風が強い火山。
登山道の北側は朝日岳が聳えます。
朝日岳から東の鬼面山まで伸びる尾根がきれいでした。笹が生い茂る中に紅葉した木々が浮かんでいるよう。
まずは朝日岳と茶臼岳の鞍部に立つ峰の茶屋避難小屋を目指します。
歩き始めて50分で避難小屋に到着。休憩せず朝日岳方面へ向かいます。
道中ろうそく岩が見えてきます。ここまでくればトラバースは終わり。
朝日岳の登りに取り掛かります。結構急でしたが道はしっかりしているので登りやすいです。
再度トラバースが現れますが、鎖はなくても歩けるぐらいの道。すれ違いには注意!
三本槍岳への縦走路と朝日岳への分岐に到着。朝日岳は縦走路からちょっとだけ外れています。ベンチがあるので荷物をデポって朝日岳山頂へ!
山頂からは360度の景色が眺められます。圧巻だったのが茶臼岳方面の眺め。朝日岳から茶臼岳に延びる稜線とその先に佇む茶臼岳。
火山らしい荒々しい姿が唯一無二。風が強く土壌が乏しいから草木が一切生えないんでしょうね。茶臼岳は見る山ですな。
東側を見ると雲海が見えました。標高2,000mもないのに不思議な感じ。
下に見える駐車場はこの時間ですでに満杯のようでした。夜中に来といてよかった!
山頂からの景色で気になったのが西に広がる稜線。通称「裏那須」。まるで谷川岳主脈のような気持ちのよさそうな稜線!(行ったことないけどw)
山頂は狭いので分岐まで戻ります。ザックをピックアップして三本槍岳へ。鍋の材料を分担して持って行ったのですが、自分はネギ係(笑) 時折ネギのいい匂いを嗅ぎながら歩きます。
ここから先はこれまでの荒々しい道ではなく、優しい稜線歩き。まずは左手前の熊見曽根へ。
歩いてきた道を振り返るとなかなかの絶景。朝日岳からここまでは笹が茂るなだらかな稜線ですが、その奥には荒々しい姿をした茶臼岳が見えます。対照的な姿。不思議です。
茶臼岳の反対側、これから進む方向はなだらかな平原が広がっています。木道が見えるところは清水平。次はあちらへ。
標高差100mほど下って清水平に到着。湿原が広がります。…ここは本当に火山か?!
目の前に見えるコブが那須岳最高峰の三本槍岳。直接道が向かってくれればいいものの、右の尾根を上がって鞍部まで下りますorz
下ることが分かっている登りはぶつぶつ不満を言いながら歩きますw
けれでも鞍部に下る時に見えた三本槍岳が素敵な姿をしてました。名前に反して穏やかな山です。登り返しがあるけれども、いい景色が見えたからよしとしよう(笑)
山頂には一等三角点があります。…三角点を撮る人って結構いると思うんですが、荷物をよりかけないで欲しいっす。
山頂から見る景色もなかなかの絶景♪北側には会津の山々が見えます。
まず目につくのは、三本槍岳から道が続いている赤崩山。ちょうど紅葉まっさかりでした。
その奥にうっすらと福島の100名山達が見えます。
左端のとんがった山が磐梯山。右に広く見える山が安達太良山。吾妻山は両山の後ろに広がってます。写真には撮れなかったですが、雪をかぶった飯豊山も見えました。来年行きたい飯豊山!
西には北関東の山達が見えます。左奥のギザギザは男体山や女峰山などの日光表連山。その右に稜線からひょこっと頭を出しているのは日光白根山。
さらに北は燧ケ岳が見えます。その左奥には至仏山。那須はほかの山から遠いイメージでしたが、結構遠くの山まで見えるんですね~。
三本槍岳の山頂は結構広く、多くの人が休憩してました。自分たちもお昼休憩~。
ここで衝撃の事実!この日の昼ご飯にすいすいパスタを作ってきたんですが、車に忘れてきましたorz
仕方なく翌日の朝ごはんを食べましたよ…
休憩後、今日の宿泊場所 三斗小屋温泉へ向かいます。
熊見曽根まで戻って温泉に向かう道もありますが、同じ道を通るのもなんなので大峠経由で行くことに。
まずは、大峠へ。写真の鞍部が大峠。しかし美しい稜線だ~。
ここから先、大峠までの道が気持ちよかった~。目の前に見えるのは三倉山などが連なる山脈。名前は付いていないですが見るからに気持ちのよさそうな稜線!いつか歩いてみたい!
ほとんどの人が三本槍岳から茶臼岳に戻るので人が少なく、静かな稜線歩きができました。
北側には鏡ヶ沼と紅葉した赤崩山。青空とのコントラストが素晴らしい。
茶臼岳しか歩いたことがなかった那須岳ですが、思った以上の魅力を持ち合わせた山でした。
途中、おじさんと話し込んでいたら、その方 冬に朝日岳で滑落して大けがをされたとのこと…
むむむ、他人事と思わず気をつけねば。。
そんな出会いもありつつ、大峠に到着。標高差450m降りてきました。
ここは昔 会津地方に抜ける街道が通っていたそうな。
なのでお地蔵さんが祀られていました。こういう歴史がある場所 好きですw
ここから先、三斗小屋温泉までは樹林帯の中の道です。素晴らしい展望もここまで。かなり歩く人が少ない雰囲気。熊が怖いので山友さんと話しながら歩きます。熊鈴持ってくればよかったなー。
途中3回川を渡ります。橋なんてものはないので、石伝いに渡ります。滑りやすいので要注意!!(山友さんはドボンしてました)
紅葉の中を歩けたので、疲労はあまり感じなかったです。げんきんなやつなんですw
三本槍岳から2時間40分で三斗小屋温泉に到着~。2軒の旅館が営業していて、こちらは大黒屋。歴史を感じさせる趣のある建物です。
自分たちがお世話になるのは、こちらの煙草屋旅館。温泉つきでテント1張り2,000円です。
どちらの旅館も日帰り温泉はやっていないので要注意!水場は旅館の前にあり、トイレは旅館の水洗トイレをお借りします。
こちらがテント場。というか旅館の軒先(笑)
4張りが限界なので、ご予約はお早めにー。
三斗小屋温泉の全景はこんな感じ。歩いてこないと辿り着けない温泉ですが、この日はどちらの旅館も満室だそうです。秘湯感がたまらないんですかね?!
テントを張ったら早速 露店風呂へ!
浴槽は二つに分かれており、広いほうがぬるめで、狭いほうが熱め。ぬるめ好きな自分には広い浴槽がちょうど加減がよかったです。少し濁ったお湯で、長湯にはもってこいの優しいお湯でした。
体の芯まで温まったら湯冷めしないようにちゃちゃっと服を着て戻ります。
そして待望の鍋!!みんなで運んできた具材を切って火を通します。最後はおじやで〆て満腹満腹♪
その後、地図を見ているうちにいつの間にか就寝zzz
朝方、一桁台まで気温が下がったと思いますが、冬用シュラフを使ったので朝までぐっすりでした。
-2日目- 三斗小屋温泉→茶臼岳
翌日は5時半過ぎに起床。
外は寒いので朝風呂で体を温めました。朝日を浴びた裏那須山脈を見ながらのお風呂は最高ですな♪
なかなか上がることができず1時間ぐらい入ってました。
テントを撤収しつつ、朝ごはんを食べて水汲んだり準備します。
今回から水汲み用に折り畳み式の水筒を導入してみました。
エバニュー(EVERNEW) ウォーターキャリー1.5L
いつも2Lのペットボトルを持って行って、飲み切った後に水汲みように使っているのですが、とにかく嵩張る!
今回は冬用シュラフを持って行ったためザックに余裕がなく、省スペース化の目的で使ってみました。
使った感想としては、ペットボトルと違って変形するのでスペースをあまりとらず、使い勝手が良かったです。
軽いし使わないときは畳むことができるのでオススメです!
さてさて、準備完了したら7時過ぎに茶臼岳に向けて移動開始!
この日は姥ヶ原経由で茶臼岳に登って駐車場に戻ります。初めは紅葉の森の中を歩きます。
20分ほどで峰の茶屋方面との分岐。延命水を汲みたいので、荷物をデポって峰の茶屋方面へ。
5分ほどで延命水に到着。味はまずまずでしたー。水筒に汲んで分岐まで戻ります。
分岐から先も森の中を歩きます。紅葉に彩られた川を渡ったりしながら進みます。
20分ほどで沼原との分岐。温泉旅館に泊まっていた人の多くが沼原湿原から来ていたみたいです。会社の慰安旅行っぽい人たちもいました。
自分たちは茶臼岳方面へ。ここまでは平坦な道でしたが、ここからは上り坂になります。
分岐から15分ほどでひょうたん池への分岐。池から見る茶臼岳が絶景らしいので寄ることにしました。
ひょうたん池に到着!ガスってる!
この辺りの紅葉は終わってしまっているようで、残念! それでも噴煙を上げる茶臼岳は荒々しい圧巻な姿をしています。
木道を戻り、茶臼岳方面に進みます。
すぐに姥ヶ原に到着。ここも紅葉がきれいな場所なのですが。。。ちょっとくるのが遅かったか。
続いて茶臼岳の肩、牛ヶ首へ。姥ヶ原から牛ヶ首まで登るとかなりの強風が吹き荒れていました。風が寒い!
振り返ると姥ヶ原が見えます。もう2週間早ければキレイだったんだろうなぁ。
茶臼岳には東側からしか登ることができないので、西側の牛ヶ首からトラバースして東側に向かいます。風がめちゃ強く、耳が痛くなるのでフードを装着!
20分歩いてロープウェイからの道と合流。ここから茶臼岳への登りに取り掛かります。
時折ロープウェイ乗場のほうからアナウンスが聞こえます。
「風が強まっており、ロープウェイが運休になる可能性が高くなってまいりました。乗車になられる方は、お早めにロープウェイ乗場にお越しください!」
…実際この後すぐ運休になってました(汗)
我々は歩いて下山するので山頂を目指します。茶臼岳の山頂だけにガスがかかってる模様。登るにつれて風がものすごいことに…道は急ですが歩きやすかったです。
ロープウェイ合流から20分ほどで山頂に到着!
もう立っていられないぐらいの暴風!前回来た時もそうでしたが、那須岳は風の山です。
じっとしているのも辛いぐらいなので、そそくさと下山します。
風が強いと登りよりも下りがコワイ。前を歩くグループの方は風に煽られて転倒してました。危ない…
峰の茶屋まで下りてきたら、風も落ち着きました。どんよりして昨日とは大違いだな。。
峠の茶屋駐車場へ下山します。下りてくると青空が見えてきました。
ちょっと移動するだけでこんなに天気が変わるとは…
最後に茄子と一緒に那須岳を一枚。山頂で写真を撮るつもりが、余裕なく茄子を持ってきてたのを忘れてました。憶えてて写真撮ってくれた野崎さんGJ!
帰りは麓の那須湯本温泉の中藤屋で汗を流しました。前は鹿の湯に入りましたが、ここのお湯は硫黄成分が多く体の芯からあったまるお湯でした。
そして宇都宮で餃子を食べて帰りました。今回も正嗣へ。うまかったーw
その後、海老名で解散しました~。
栗駒山に続いての紅葉登山。
少しピークは過ぎていましたが、三斗小屋温泉付近はなかなか鮮やかでした。
紅葉よりも楽しみにしていたのが三斗小屋の温泉♪
三回目のトライにしてようやく入ることができました。登山途中の温泉は最高! お湯もよかった!!
他の山でも登山中に入れるコースを探しているのですが、なかなか見つからない。。いいとこ知っている方いたらおしえてくださいw
もちろん那須岳もいい山でした。
荒々しい姿をした茶臼岳・朝日岳、対照的に優しい山容をした三本槍岳と裏那須山脈、様々な表情を持った山です。
ロープウェイを使って茶臼岳だけ登る方も多いですが、是非三本槍岳まで足を伸ばして、山容の移り変わりを楽しんでほしいです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
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