新米パパの山ブログ

2012年から登山を始めた、新米パパのblogです。

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至仏山 残雪の尾瀬 ~ 山ノ鼻 1泊2日 雪山テント泊 ~

      2018/05/08

4月の4週の土日に、残雪の尾瀬にテント泊に出かけました~。

もともと前の週に妙高山・火打山に出かけようと思ってたところ天気悪く断念。。
かわりに翌週にテント泊できるところを探しました。
今回は急に計画したのでソロ登山。公共交通機関だけで行けるテント場を探したんですが、残雪期はなかなかないですね。
他にも八ヶ岳とかも候補にあったけど、前々から雪の尾瀬を見たかったのでこちらをチョイスしました。

無雪期の尾瀬は二度訪れたことあります。至仏山燧ケ岳に登りましたが、二回とも曇りorz
この週は快晴の予報だったので、展望を楽しみに登ってきました~。

まずは初日、至仏山の記録からどうぞ~。

※無雪期の至仏山の記録はこちら

「残雪の至仏山」

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<コースタイム>
2018/4/21
鳩待峠12:05→小至仏山13:40→至仏山14:20→休憩~14:50→山の鼻15:35

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1.ルート

至仏山に登るルートは鳩待峠からと山の鼻からのルートがメイン。
ただ、無雪期は植生保護のために山の鼻からは登りのみの一方通行になります。
でも積雪期は植物は雪の下なので、山の鼻への下りもOKです。

なので今回は鳩待峠から至仏山に登り、山の鼻へ降りました。
鳩待峠までのバスがGWの前週に開通し、GWあけると山の鼻へ降りる道が閉鎖されるので、今回のルートは1年で数週間だけ歩けるレアルートとなります。

鳩待峠からの道はゆるゆると標高を上げていくので、雪山初めての方でも歩きやすい道です。

山と高原地図 尾瀬 燧ヶ岳・至仏山・会津駒ヶ岳 (山と高原地図 14)

 

2.山行記録

最寄駅を5時台に発車する始発に乗り、上越線 沼田駅を目指します。
4時間ほどそこそこ混雑する列車に揺られ到着~。

沼田駅からは尾瀬行きのバスに乗り、1時間半ほどバスに揺られます。バスで尾瀬まで行く人は3人だけでした。意外と少ないのね。
戸倉で下車し、次は鳩待峠行きのジャンボタクシーに乗り換え。

今シーズンはこの日から鳩待峠行きのバス・タクシーダイヤが組まれていました。
30分ほど乗り、鳩待峠の駐車場に到着。さらっと書いていますが出発してからここまで既に6時間経過…疲れたぜい。。車欲しい…

駐車場からちょこっと歩くと鳩待峠。樹林の奥に見える山が目指す至仏山。

すっかりお昼の時間になってしまったので、登山の前にこちらの鳩待峠休憩所でお昼とします。

頼んだのはスタミナ丼。ボリュームたっぷりでお腹いっぱい♪ 一合ぐらいあったのではなかろうか。

さてさて、お腹いっぱいになったら山頂を目指します。国立公園の入り口には大きな看板。4年ぶりの尾瀬、この看板が懐かしい!

看板にもある通り、鳩待峠で標高1,600m弱あるので、至仏山山頂まではそれほど登りません。コースタイムも短いので12時過ぎの出発でも大丈夫。

至仏山へはこちらの看板の奥に延びる稜線を歩きます。

序盤は広い稜線ですが、登りは迷わないでしょう。ピンクテープありでした。それにしても暑い。。こうなると思ったので、今回はハードシェルは持ってきませんでした。
序盤から半袖一枚で進みます。けど靴は冬靴とよくわからないコーディネート(笑)

木の切れ間からは小至仏山~至仏山の稜線が見えます。滑らかでおいしそうだ!近くに見えるけど、残念ながらぐるっと時計回りに回り込むように稜線は続きます。

こちらの方は下山中なのかお昼寝中。あまりに暖かいので、お昼寝をしたくなる気持ちもわかります。

最初のピーク 悪沢岳に近づくと徐々に木が減り始めます。東には燧ヶ岳! 意外と雪少ないけどかっこいい!
奥の白い山は会津駒ヶ岳ですね。

悪沢岳は巻くようにトレースが着いていたので、辿らせてもらいます。たいした傾斜じゃないので、ここまでツボ足です。気温が高くて雪が融けつつあるけど、踏み抜くことなく快適に歩けました。

悪沢岳を過ぎると広い場所に出ます。ここがオヤマ沢田代かな。4年前は逆から歩いたんだけど、全然覚えてないなぁ(笑)
奥に見えるのは小至仏山。

小至仏山まで来ると前を行くバックカントリーの団体に追いついたので小休止とします。この日は登山者3割、バックカントリー7割でした。緩やかな山ですからね、人気なのも納得。下りだけ貸して欲しいw

遠めに小至仏山のトラバースが急そうに見えたので、休憩中にアイゼン装着。
のどを潤したらトラバースへ進みます。

けど歩いてみたらトレースばっちりで、危険ではなかったです。

トラバース中に小至仏山のピークを見るとスノーボーダーが待機中。山の遊び方は色々ありますね。

トラバースを終えれば至仏山までもうすぐ。なだらかでいい山だなぁ。

至仏山との鞍部には今度はスキーヤーが沢山いました。山頂は雪が切れているので、この辺りから滑る人が多い様子。

鞍部から山頂はもうひと登り。こんなに岩々しい山だったけか?! こういう岩山は雪があったほうが段差が埋まるので歩きやすいです。

歩き始めて2時間15分、至仏山に到着~。

山頂からは文字通り360度の大パノラマ。4年前はガスってたけど、こんなに素晴らしい景色だったのね。
360度画像でご覧くだされ。

至仏山山頂 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

北側には平ヶ岳まで伸びる稜線が続きます。積雪期は歩けるらしい…いつか歩きたい。
そして平ヶ岳の西には越後三山が見えます。

名前の通り平べったい平ヶ岳と、急峻な越後三山が対照的です。
今年は新潟の山を攻めたいな!

西側には谷川連峰が見えます。おそらく巻機山から朝日岳に延びる稜線が見えているかと思われます。
ここも積雪期限定コース。いつか歩きたいな!

南方向には武尊山が見えます。その左奥は赤城山かな。

南東方向には関東の百名山達。左から男体山・日光白根山皇海山が見えます。

そして東には尾瀬ヶ原越しの燧ヶ岳!!思ったよりも燧ヶ岳の雪が少ないけど、美しい!雪がある時期に燧ヶ岳行きたいなぁ。

燧ヶ岳の左には会津駒ヶ岳が見えます。
積雪期にあそこから見る燧ヶ岳は絶品なので是非見て欲しい!

会津駒ヶ岳の手前には景鶴山。翌日はあちらに登る予定。

う~ん、本当に遮るものなく雪を纏った北関東・新潟の峰々が眺められます。暖かいのに霞もないし!
6時間かけて尾瀬まできた甲斐がありました(笑)

30分ほど景色を堪能したら下山します。既に15時近いので早めに降りねば。

下山路は斜度が適度にあり、非常に歩きやすい!ヒップソリにちょうどいいみたいで、トレースが沢山ありました。

途中で落ちてたナルゲンボトルを拾い、ヒップソリしてた人に渡しました。
ヒップソリするときは気を付けましょう!

高いものではないので、一つ持っていてもいいかも?!

カイザー ヒップ ソリ

水平をとって写真を撮るとこんな感じ。35度ぐらいでしょうか。あたたかさで雪が融け、ザクザクとグリップが効き歩きやすかったー。

途中、木道が出ている箇所があり、ここだけアイゼン外しました。
山の鼻へ滑るバックカントリーの方達は、この区間を迂回するようにコース取りしてました。道を外れて滑るから、ルートファインディング能力が求められますね。

標高を下げると角度が変わり、燧ヶ岳と尾瀬ヶ原が近く見えます。こんな景色を見ながら歩けるので、下り道はあっという間。

山の鼻に近づくと樹林帯になります。寂しいけれど燧ヶ岳とはここでサヨナラ。

坂を下りきると池塘が現れたので高巻して通過。今年は雪解けがかなり早いみたいですね。
探したけど水芭蕉は見当たらなかったなぁ。

山頂から45分で下山完了~。標高差800mの道程をこのタイムとは自分でもびっくり!めちゃ歩きやすかった~。
早速、至仏山荘でテントの受付をします。

テント場は広く、この日は15張りほどだったので、静かな夜が過ごせました。
水は使い放題、トイレもキレイだしいいテン場でした。
ただ、湿原への通り道に面したテン場なので、人が多い時期は使う気がしないかなぁ。

持参したスコップで整地し、テントを設営します。

テントを張り終えた頃に、遠くから自分の名前を呼ぶ声が…
なんと、前の週に一緒に火打山に登る予定だった山友さんと遭遇。雪山の世界は狭いですな(笑)
おかげで一緒に夕食を食べられ、ぼっちめしにならずに済みました!

その後、19時半に就寝zzz 暖かい予報だったので3シーズン用のシュラフを持ってきたけど、ちと寒かった。。

翌日へと続きます。

 

3.あとがき

4年ぶりの至仏山、快晴に恵まれ最高の景色を見ることができました♪

鳩待峠からすぐに登れてしまう山だけど、ピストンはもったいないので是非尾瀬ヶ原まで足を延ばして欲しいです。
今回の記事では写真載せなかったけど、雪を被った至仏山の姿を是非見てください。

至仏山はなだらかな山なので、雪があってもとても歩きやすいです。
軽アイゼンでも十分歩けるし、日帰りで周回するのに手ごろな山だと思うので、初めての雪山にいいと思います!
景色最高だしね!!

 

4.装備/持ち物

ウェア

詳細はこちら→雪山装備 ウェア編

種類 持ち物 使用
ソフトシェル パーカ mont-bell ノマドパーカ
ハードシェル パンツ mont-bell フリーライドパンツ
シャツ 白馬頂上宿舎で購入したシャツ
フリース mont-bell クリマエア ジャケット
アンダーシャツ mont-bell スーパーメリノウール EXP.ハイネックシャツ
アンダータイツ mont-bell ジオラインEXP.タイツ
ダウン mont-bell スペリオダウンパーカ
ダウンパンツ mont-bell スペリオダウンパンツ
グローブ mont-bell OutDry アルパイングローブ
靴下 mont-bell メリノウール アルパイン ハイソックス
スパッツ mont-bell GORE-TEX アルパインスパッツ イージーフィット
バラクラバ mont-bell トレールアクション バラクラバ
ギア/道具/食べ物etc

詳細はこちら→雪山装備 ギア編テント泊装備

種類 持ち物 使用
ザック OSPREY ケストレル48
冬靴 mont-bell アルパインクルーザー3000
アイゼン mont-bell カジタックスLXB-12アイゼン
ピッケル BlackDiamond レイブンウィズグリップ
ストック モンベル アルパインポール
スノーバスケット モンベル スノーバスケット
ワカン EX’PERT OF JAPAN スノーシューズ SN17
サングラス RIVBOS スポーツサングラス
ヘッドライト ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ
カメラ OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット
スマホ VAIO Phone A
モバイルバッテリー Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー
腕時計 LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計
テント mont-bell テント ステラリッジテント 2型
グランドシート mont-bell グラウンドシート ドーム2型
竹ペグ 自作
シュラフ モンベル U.L.スーパースパイラルダウンハガー#3
マット THERMAREST Z Lite Sol Zライト ソル
ツェルト mont-bell ライトツェルト
スコップ 高儀 携帯アルミショベル コンパクト CA-2
ストーブ PRIMUS P-153 ウルトラバーナー
ガス缶 PRIMUS GAS CARTRIDGE ノーマルガス(小)
コッヘル snow peak トレックコンボ SCS-010
ウォーターキャリア エバニュー ウォーターキャリー1.5L
日焼け止め ニベアサン プロテクトウォータージェル
地図 山と高原地図 尾瀬 燧ヶ岳・至仏山・会津駒ヶ岳 (山と高原地図 14)
飲み物 ポカリ1.5L
食べ物 菓子パン4個・キムチ鍋・切り餅・ポカリ粉

最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。


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