暴風の那須岳(茶臼岳) ~ 大丸温泉駐車場 ピストン日帰り 雪山登山~
2017/04/26
建国記念の日に那須岳に登ってきました~。
実際には那須岳というピークはなく、今回は茶臼岳に登りました。
2年前の秋にもロープウェイを使って登ったことがあるので、2回目です。
この山は、かなり上部まで車でいけるので、山頂までの標高差はそれほどありません。
ですが、この山で問題となるのが”風”。
那須岳は風が強いことで有名。特にこの時期 西高東低の冬型の気圧配置になると、ここ那須岳を通過する風が季節風「那須下ろし」として麓の那須野が原に吹きおろします。
当日の天気予報は快晴の予報。ですが、風は行ってみないとわからないのでどうなることやら。
前回の谷川岳・前々回の北横岳と天気に泣かされましたが、果たして今回は・・・
<コースタイム>
2016/2/11
大丸温泉駐車場8:25→峠の茶屋駐車場9:25→峰の茶屋跡避難小屋10:30→茶臼岳11:30→峰の茶屋跡避難小屋12:10→休憩~12:40→大丸温泉駐車場13:50
上にも書いたとおり那須岳という山はなく、茶臼岳や朝日岳など那須連山の総称です。
今回は茶臼岳を登った後、余裕があれば朝日岳へ登る計画としていました。まぁ天候次第ですね。
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 那須・塩原 高原山 (登山地図 | マップル)
旅の始まりは本厚木駅から。山友のけいさんに拾ってもらい、那須ICへ。
けいさんとは、平ヶ岳・四阿山に続き3回目。彼はとにかく歩くのが早いので、毎回必死についてってます。今回も車を出してくれありがとう!
那須ICを降りてすぐの場所にあるセブンイレブンの広い駐車場で車中泊。(ちゃんと買い物したので許して)
風がものすごく強く、4人乗っている車が揺れるほど。無事登れるのか・・・と思いながら就寝zzz
今回は冬用のシュラフを持ってきたので、車中泊も快適でした♪
モンベル(mont-bell) 寝袋 UL.スーパースパイラル ダウンハガー 800 #0
7時に起きると ど快晴!!相変わらず風は強いものの、これは期待できる!
さっそく、車で登山口へ向かいます。
8時前に駐車場に到着。が、かなり風が強い・・・準備しつつ様子を伺うものの車が揺れるほどの風。午後になると風は弱くなる予報なので、途中の峰の茶屋まで行ってから登頂するか考えることに。
ちなみに茶臼岳はロープウェイがありますが冬季は運行してません。夏季と異なり車で行けるのはここ大丸温泉駐車場までです。
トイレもここが最後なので済ませておきましょう!
また、冬季でも那須塩原駅からバスが出ているので、公共交通機関だけで日帰りも可能です。
駐車場から茶臼岳が見えます。雲はないけども、雪煙が舞ってる・・・だいじょぶか??隣に駐車していたおじさんも出発すべきか迷っているようでした(笑)
いつまでも車の中にいるわけにもいかないので、、団体さんが出発したのを見て自分らも出発することに。
どうにも冬山は歩き出すまでが億劫だw
序盤はクネクネ曲がった道路をショートカットする形で歩いていきます。ゆるやかな傾斜なので、ウォーミングアップにちょうどいいです。
ここでアイゼンを装着。写真は一緒に登った3人。
ウェアの色がばらけていて、戦隊ヒーローみたいです。あと黄レンジャーとピンクレンジャーがいれば完璧(笑)自分は脱着が簡単なセミワンタッチアイゼンなので、だいたいみんなより先に着け終わります。なのでみんなを盗撮!
自分が使っているアイゼンはこちら↓
モンベル カジタックスLXB-12アイゼン
装着はヒモをバックルに通して締めるだけなので、結ぶ手間がなく、グローブつけてでもサッと装着できます。
アイゼンつけたら進みます!再びショートカット道を進むと、峠の茶屋駐車場に着きます。
夏季はここまで車で上がれます。
奥に見える山が、左が剣ヶ峰で右が朝日岳。うーん、あっちも風が強そうだな。。
茶臼岳の山頂には那須岳神社があり、登山指導所の少し先には鳥居があります。積雪は1.5mぐらいでしょうかね。
ここからは茶臼岳と朝日岳を横目に登っていきます。しばらくは風が吹かない樹林帯の中です。
峠の茶屋まで半分の道標の辺りで樹林帯は終わります。ここからは草木も生えないエリアです。景色抜群!山頂もきれいに見えてます。
ですが、やはり風が強い。時たま強風が吹くので、みんな止まって耐えてます。
風で雪が飛ばされるみたいで、雪が薄く岩が露出しているので、若干歩きにくいです。
景色を堪能しながら歩いていると、峠の茶屋跡避難小屋が見えてきました。
このアングル、涸沢ヒュッテにそっくりですね(笑)
小屋直前には雪面をトラバースする箇所がありますが、危険性はなし。
1名浮かれていますが気にしない!
登り始めて2時間で峠の茶屋跡避難小屋に到着。割とゆっくり目に登ってきました。
ここから稜線に出るので、西からの風をもろに受けます。
山頂を見ると雲が取れてきました!
上の写真で噴煙が上がっているのが見えます??
アップにするとこんな感じ。硫黄臭が漂います。
山友さん1人は風がきついとのことなので、避難小屋で待機いただいて3人でピークへ向かいます。
暴風が吹き荒み、時たま体が風に持っていかれそうになります。自分は割りと平気なのですが、同行者が辛そうでした。
自分の重心が低いだけか?!
常に風が強いんでしょう。岩の後ろに雪が伸びています。強風の火山だけの独特な景色です。
テンション上がり目に登って行きます♪
避難小屋から山頂までは斜面が急なので、東側の斜面を巻きながら登ります。
振り返ると朝日岳もばっちり。その左に見えるなだらかな山頂が三本槍岳。那須岳の最高峰です。
いつかあそこも行かねば!三斗小屋温泉でテント泊したい!
東側を見ると那須町が眼下に広がります。久しぶりにこんな青い空を見たなぁw
避難小屋から40分ほどで火口に到着。山頂はちょうど反対側です。ここから左回りにぐるっと歩きます。
途中いくつか見所があるので火口を一周するのがオススメ!
まず、こんな雪のオブジェに出会えます。かなり前の「山と渓谷」の表紙に使われたことがあるそうな。
昔の冷蔵庫だと冷凍室の端っこにこんなのくっついてましたね(笑)
面白かったのがこの看板。ものすごい速さで飛んできた、みたいな感じになってますw
火口をぐるっと回って、避難小屋から1時間で山頂に到着。社も凍てついてました。
山友さんを待たせているので、記念撮影をしたら降ります。雪山は山頂でまったりご飯を食べられないことだけが残念。
30分ほどで、避難小屋に到着。お待たせしました。ここでお昼休憩です。
隙間から雪が入り込むらしく、こんな感じでこぶのような雪の塊ができてました。顔が描いてあってコワイ。。
お腹が満たされたら駐車場まで下山します。
小屋から出ると更に天気がよくなっていました。青い空をバックに雪を纏った山容が美しすぎる。
向かいの剣ヶ峰と朝日岳は真ん丸い茶臼岳とは違って、ゴツゴツしています。
数人あちらに向かってました。こいつらを春か秋に登りにまた来よう!午後から登る方も結構いました。天気良くなるの待ってたんですかね。
ロープウェイ山麓駅手前に展望ポイントがあるので、そこから一枚撮ってみました。
朝と全然違うじゃないか(笑)下山は同じルートなので省略~。
下山後は駐車場からすぐの鹿の湯へ。
ここは昔ながらの温泉で、洗い場はありません。熱いお湯に浸かるのを楽しむ温泉です。
硫黄成分がかなり濃いので、数日臭いが取れませんでしたー。
その後、渋滞もなく帰れました~。
帰りの電車で寝袋を忘れたことは内緒。無事見つかったんで良かったですけど!焦ったー
登山の前半と後半で、暴風&ガス→無風&快晴と大きくコンディションが変わった山行でした。
今回は午後から天気がよくなる予報でよかったよかった。
茶臼岳は風さえなければ軽アイゼンでも登れてしまう山です。
そして何よりも晴天に恵まれてよかった!
改めて自分は景色を求めて山に登ってるんだなぁって認識しました。
青空バックの雪山とか堪らんです!冬山の景色が一年で一番好きです。
もうしばらくは雪山を楽しみたいので、春はまだ来なくていいかなと思ったり(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
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