雁坂峠 ~ 雁坂小屋 1泊2日 避難小屋泊 ~
2018/10/12
8月の終わりに奥秩父の雁坂峠に登ってきました~。
本当は金曜土曜の2日間で鹿島槍ヶ岳に行こうと思ってたんだけど、天気が悪くまた流れてしまいました。通算4度目の中止…嫌われているんだろうか…
この日は全国的に天気が悪く、一番予報がよかったのが奥秩父でした。西から来る雲を南アルプス・八ヶ岳が堰き止めてくれるので、関東近郊では最も晴天率の高い山域です。
しばらく山に登っていなかったので、多少天気が悪くても行こう!と思った次第です(笑)
そんな経緯でチョイスした奥秩父の中でも、まだ歩いたことがなかった雁坂峠に行くことにしました。
武田信玄も越えたことがある古の道です。
終始ガスり気味でしたが、久しぶりの山歩きに心癒された2日間でした。
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<コースタイム>
2018/8/31-9/1
1日目:道の駅みとみ8:40→雁峠11:20→古札山12:55→雁坂峠14:30→雁坂小屋14:45
2日目:雁坂小屋7:15→道の駅みとみ9:55
1.ルート
雁坂峠は甲武信ヶ岳と笠取山の間にある峠で、どちらの山とも稜線で繋がっています。
時間があれば甲武信ヶ岳まで縦走したかったけど、直前まで山を決められず朝発となったので、雁坂峠のみに行って来ました。
雁坂峠へは埼玉・山梨どちらからも登ることができ、登山口は豊富です。
今回は道の駅みとみに車を停め、亀田林業林道経由で登り、稜線を歩き雁坂峠へ。雁坂小屋で1泊し、道の駅へ下山しました。
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 雲取山・両神山 (山と高原地図 26)
2.山行記録
朝6時に環八沿いで拾ってもらい、中央道で山梨県を目指します。
色々と山の候補は出たけども、最終的に天気予報が一番良さそうな雁坂峠に登ることとなりました。
いったいいつになれば鹿島槍&五竜に登れるのだろうか…
道の駅みとみに着いたのが8時過ぎ。青空も覗くけど、ちと雲が多い天気。ここに車を止め、亀田林業林道の入り口まで歩きます。
写真奥に見える山は甲武信ヶ岳の手前に位置する木賊山。前日のうちに出発できてれば甲武信ヶ岳まで行くこともできたが…全国的に天気悪すぎて山が決まらなかったんですよね。。
登りで歩く亀田林業林道へは道の駅から少し塩山駅方面へ歩きます。
10分ほど歩いたところで舗装された林道に入ります。林道を20分歩くとゲートが出現。ここから亀田林業の土地の中を歩かせてもらいます。
川沿いを歩いて行きます。が、変化なく暑いし段々とだれてくる道でした。。
渡渉するポイントが現れ始めます。こういうイベントでもないと辛い単調な道。
徐々に奥秩父らしい山深い景色となってきます。かなり端折ってますが、この地点で歩き始めて2時間です。
単調すぎて撮った写真の枚数が少ないw
看板は最小限。ここを歩く人少ないんでしょうね~。熊が出そうな雰囲気がプンプン。一人歩きは避けたい道。
2時間過ぎたあたりから本格的な登り道になります。木がまばらになれば雁峠までもうじき。
青空も見えていい天気そうだ!
歩き始めて2時間40分、雁峠に到着。ここまで来ると一気に景色が開けます。東にはきれいな三角の形をした笠取山。こっち方面に進むと、いずれ雲取山や奥多摩駅まで歩くことができます。めちゃ遠いけどね。
雁峠付近だけ木がなく開けています。ベンチがあったのでここで一休み。西側が開けているので乾徳山などが見えるはずが、分厚い雲に覆われていました。
小腹を満たしたら、雁坂峠までの縦走路へ進みます。途中、燕山・古札山・水晶山を通ります。
まずは燕山へ。
少し登ると笠取山と同じ高さに。笠取山にある笠取小屋のトイレがめちゃキレイらしく、登山口から短時間で登れるそうなので、来シーズンにでも娘とテント担いで行きたいなぁ。
雁峠から登り始めると再び樹林帯の中です。なんで雁峠だけはげているんだろう??
今年は台風が多いですよね。そのせいか新しめの倒木が多かったです。この日もだけど、何度山の計画を潰されたことか…
30分ほどで燕山の標識が現れました。が、どうにも山頂っぽくない。。
本当のピークはもう少し歩いたこちら。樹林帯の中にあり、展望はありません。
再び樹林帯の中を歩きます。なかなかに地味な道が続きます。さすが奥秩父!
燕山から30分ほど歩くと古札山の巻き道との分岐。山頂まではすぐなので、迷わず寄って行きます。
山頂手前には開けた場所があり、ベンチが設置されてます。休憩にはぴったりな場所。盛大に雲ってるけど。。
古札山は西から南方向が開けています。右のなだらかなピークは大菩薩嶺。
ちょっと前までは富士山が見えてたんだけども。
20分ほど休憩したら先へ進みます。
25分樹林帯の中のアップダウンをこなすと、水晶山に到着。
昔は水晶が取れたのかな?
ここまでテント泊装備で累積標高1,400mほどを登って来たので疲れてきました。
ここで登りは終わりなので一安心。
北八ヶ岳のような苔の世界。(行ったことないけども)
霧が多い場所なんですかね。
苔に癒されながら下り基調の道を歩くと、いつの間にか雁坂小屋との分岐。まずは雁坂峠に向かってから雁坂小屋へ行くことに。
分岐を過ぎると木が疎になり、雁坂峠が見えてきました。笹原がいい感じです。
峠には解説の板があります。三伏峠と針ノ木峠を合わせて日本三大峠だそう。こういうのはだれが決めているのでしょうか(笑)いつか佐々成政がアルプス越えに使った道を歩いてみたいです。
振返れば先ほど歩いた水晶山が見えます。終始これくらい晴れてくれたらよかったんだけど、この日のほとんどはガスハイクでした。。雨が降らなかっただけ良しとしよう!
峠から西を見れば…国師ヶ岳が写真右のガスの奥に、そして乾徳山が左のガスからギリギリ見えます。まさに盾となってこちらに迫りくる雲を食い止めてくれていました。
さて、風が強く寒いので小屋へ向かいます。峠から東側に降りると10分ほどで小屋に着きます。
こちらがその小屋。平日なので管理人さんはおらず無人でした。
管理棟など建物がいくつかあります。こちらがメインの宿泊棟。年季の入った小屋です。
写真真ん中 奥の山が雲取山だそうな。目立つピークではないのでわかりにくい(笑) あそこからここまで道が続いているんですよね。信じがたい!
他にも親切に夜景スポットの立て札がありますが、この天気ですから見れないでしょう…
小屋の前には冷たい水が引かれています。あまりにも暑いので頭を流し、冷やします。
雁坂小屋には裏手にテント場があります。それほど数は張れませんが、張れる場所が一つ一つ離れているので快適そう。
そして面白いのがこのトイレ。雁坂トンネルができるまでは山梨から埼玉に抜ける雁坂峠が国道140号に指定されていました。そしてその国道140号はこのトイレの中を通っていたのです。
一見普通のトレイに見えますがそんな面白い歴史があるトイレです。
…元国道トイレ(笑)
この日は予報では夜から明け方にかけて雨が降る予報だったので、テント泊はあきらめ小屋に泊まることにしました。
管理人さんが居ない期間は避難小屋として開放されています。きっと土日はいらっしゃるのでしょう。
中はこんな感じ。年季が入った古くからの山小屋と言う感じ。(ちょっと埃っぽかったかな。雨がしのげるだけありがたい!)
この後、いつものようにご飯を炊いて、カレーを食べて19時には寝ましたzzz
コッヘルでのご飯の炊き方はこちらをどうぞ。
小屋の中で真っ暗になると持ってきたライトが役に立ちました。
軽くて明るいソーラーライトです。キャンプにもおススメ。
20時ぐらいから雨が降り始め、時折激しく降ります。雷鳴が轟いたり…
テント張らなくてよかった。。
夜中には小屋の中をネズミが走り回り、朝方には蝙蝠が飛び回り、スリル満点な小屋の一夜でしたw
翌朝は4時に起床。蝙蝠にびびりながらパンを食べます。そして雨雲レーダーとにらめっこ。
どうやら7時過ぎには雨が止むようなので、二度寝しますzzz
まずは雁坂峠まで戻ってきました。今にも雨が降りそうなので、下山します。
すぐに樹林帯になります。昨日のルートもだけど、このルートも見どころが少ない。。
夜中に雨が降ったので渡渉地点の水量が増してます。けれどそれほど難しくないので一安心。
後半はだらだらと森の中の道が続きます。山の際まで道が通ってないんですよね。
2時間弱で舗装路に出ました。ここから道の駅までがまだまだ遠い。
色んな箇所で崖崩れが起きていました。山の上も木が沢山倒れていたので、今年は台風とか強い風雨が多かったからでしょうね。
20年前にこのトンネルができるまで、山梨と埼玉は直接行き来できなかったんですよね。
このトンネルができて埼玉の人は南アルプスが近くなりましたね!
更に30分だらだらと歩いて、道の駅みとみの前に出てきました。
二日とも長い林道歩きが辛かった…
道の駅でぶどうを買ったら、帰り道にある温泉 笛吹の湯に寄ります。ぬるめで入りやすかったです♪
そしてお昼ご飯を塩山駅近くの中華屋 平和園でラーメンを食べました。シンプルラーメンがめちゃ美味かった!再訪したいです。
その後、13時前には高速に乗り、渋滞にあわずに帰れました。天気悪かったからね。。
3.あとがき
こうして一か月ぶりの登山は終了~。
なかなかすっきりとは晴れてくれず、我慢の登山でした。道も単純な道歩きが長かったし…
いつか雲取山から甲武信ヶ岳まで歩いてみたいけど、今回 登り下りに使った道は通らないかな!
笠取山は来シーズンに泊まりで子供と登りに行きたいです!
4.装備/持ち物
ウェア
種類 | 持ち物 | 使用 |
シャツ | 白馬小屋で購入したシャツ・荒川小屋で買ったシャツ | 〇 |
ソフトシェル パーカ | mont-bell ノマドパーカ | 〇 |
ソフトシェル パンツ | mont-bell フリーライドパンツ | 〇 |
雨具 | mont-bell ドライテック レインウエア | |
ダウン | mont-bell スペリオダウンパーカ | |
靴下 | mont-bell WIC.ウォーキング ソックス × 2 | 〇 |
ネックウォーマー | mont-bell WIC.クール ネックゲーター | |
帽子 | montbell フィッシングハット | 〇 |
ギア/道具/食べ物etc
種類 | 持ち物 | 使用 |
ザック | OSPREY ケストレル48 | 〇 |
夏靴 | mont-bell アルパインクルーザー 2500 |
〇 |
ヘッドライト | ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ | |
ソーラーライト | solar puff ウォームライト | 〇 |
テント | モンベル ステラリッジ テント 2型 | |
グラウンドシート | mont-bell グラウンドシート ドーム2型 | |
シュラフ | モンベル U.L.スーパースパイラルダウンハガー#3 | 〇 |
シュラフカバー | mont-bell ブリーズドライテックU.L.スリーピングバッグ カバー ワイド | |
マット | THERMAREST Z Lite Sol Zライト ソル | 〇 |
ストック | モンベル アルパインポール | |
ストーブ | PRIMUS P-153 ウルトラバーナー | 〇 |
ガス缶 | PRIMUS GAS CARTRIDGE ノーマルガス(小) | 〇 |
コッヘル | snow peak トレックコンボ SCS-010 | 〇 |
ライター | 100円ライター | |
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット | 〇 |
スマホ | Xperia GX SO-04DVAIO Phone A | 〇 |
モバイルバッテリー | Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー | 〇 |
腕時計 | LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計 | 〇 |
汗拭きシート | エージーデオ24 クリアシャワーシート | 〇 |
食料 | 菓子パン4つ・米1合・缶詰カレー | 〇 |
飲み物 | アクエリアス2L・水500ml | 〇 |
水筒 | エバニュー ウォーターキャリー1.5L | |
日焼け止め | ニベアサン プロテクトウォータージェル | 〇 |
地図 | 山と高原地図 雲取山・両神山 (山と高原地図 26) | 〇 |
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
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