新米パパの山ブログ

2012年から登山を始めた、新米パパのblogです。

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中倉山(足尾山地) 孤高のブナを眺めに ~ 銅親水公園 ピストン 日帰り登山 ~ 

      2020/07/13

12月の第一土曜日、足尾の中倉山に登ってきました~。

マイナーと思われる中倉山を簡単に紹介すると、日光の裏側 足尾山地に位置する山です。
標高1500mに満たない山ですが、草木が生えない岩々しい壮大な景色が広がる稜線の展望が抜群!
twitterで写真を見かけて、登ることにしました笑

その景色から日本のグランドキャニオンとも呼ばれていますが、足尾銅山の公害によって人為的にできた景色でもあります。

さて、どんな景色が待っているのか、情報少ない山なので楽しみに登ってきました~。

「孤高のブナ 中倉山」

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<コースタイム>
2019/12/07
銅親水公園駐車場7:40→中倉山登山口8:30→中倉山10:10→沢入山11:15→銅親水公園駐車場14:20

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1.ルート

今回登った中倉山は山と高原地図に今年版から掲載されたようです。
登った当時は掲載がなく、数多あるレコを参考にしました。当日も登っている人は結構いて、30人ぐらいはいました。
人気が出て掲載されたのかな?

登り口までは治水工事道路を1時間弱歩く必要があります。その後はテープがあるので迷う心配はないです。

我々は多くの人が登っているルートで登りましたが松木川のもっと上流から登る人もいるようでした。

使用した地図はこちら
山と高原地図 赤城・皇海・筑波 榛名山 (山と高原地図 20)

 

2.山行記録

全日の夜に出発し関越道→北関東自動車道経由で波志江スマートICで下車。渡良瀬川沿いの国道122号を北上、途中の道の駅 くろほね・やまびこで車中泊しますzzz

翌朝 登山口近い銅親水公園の駐車場に車を停めます。着いてから気づいたんですが、ここって足尾銅山の近くだったんですね。学生の頃に友人と来たことを思い出しました。公園の手前の道に古い製錬工場があり、かなりの迫力でした。

大きな橋の向こうには公園。トイレもありますが、閉まってましたorz
見えるダムは足尾砂防ダム。後述しますが、上流がはげ山となっているため大きな洪水が数度起きています。そのためのダムです。すでに土砂で満杯らしいですが。

準備して7時40分にスタート!まずは登山口へ向かいます。
渡良瀬川の源流に当たる松木川の治水工事のため、銅親水公園から先は工事車両専用道が続いています。ゲート脇を通り先へ。

少し河原を遡り橋を渡ります。

この看板は左へ仁田元沢へ曲がります。まっすぐ行くと松木ジャンダルムと呼ばれる岩峰があるとか。そして皇海山まで行けるの?!

砂防ダムの方を見れば朝日に水面が輝いています。12月なので明るくなるのが遅くなりました。そして結構寒い。。

上流を見れば山が薄っすらと雪を被っています。雪山シーズンが近いですね。

河を渡った後はしばらくの林道歩き。鹿の糞が大量に落ちてた…
50分歩き稜線への取付き口に着きました。ピンクテープが目印。前を歩く人は行き過ぎて戻ってました。わかりにくくはないはず。。

さてここからが本格的な登山道になります。

稜線に出るまではなかなかの急登。息が上がります。
道が凍り付いているので登りでも滑る(汗) 帰りの下りが恐怖です。。

1時間ほど登り坂に喘いで、稜線に到達!気持ちのいい稜線が先に見えています。右が中倉山かな?早くあそこを歩きたい!

稜線に上がってからもまだ登りは続きます。青空が眩しいぜ!

20分ほど歩くと開けてきます。まず目に飛び込んでくるのが薄っすら雪を被った男体山!手前は社山ですね。

反対側には富士山が見えました。雲が少し出ていたけど、遠くまで見渡せました。

そして今回のメインディッシュ、中倉山から延びる稜線!!

マイナーな山なので、ぶっちゃけどうなの?!って思ってましたが、想像を上回る開放感と高度感!標高1500mの山とは思えないくらい高山な感じが出ています。

歩き始めて2時間半、中倉山に到着~。稜線上の小ピークです。

この稜線、実は庚申山や皇海山まで繋がっています。歩き通す人もいるみたいですねぇ。

中倉山から少し下った鞍部にあるのが、通称”孤高のブナ”。稜線にポツンと生えているブナです。
ここを歩く人のレコには必ず載っていますね。雲取山のダンシングツリーのようなシンボルツリーです。

まだまだ稜線は続くので、先へ進みます。一か所岩場があり、少し手こずりました。

この稜線、面白いぐらいに稜線の左右で様相がまったく異なります。日光側は植物が生えないガレガレな岩肌、足尾側は笹+ブナが生えています。

このような景色になったのは理由があります。
日光側には先ほど渡った松木川が流れており、廃村になった松木村が以前はありました。
足尾銅山での精錬のため、この辺りの木は伐採され、さらには精錬所から出るガスや酸性雨により立ち枯れが進みました。結果松木村は廃村に。
更には山火事ではげ山となり土砂が流出、結果 草木が生えない荒涼とした景色となっています。駐車場の足尾砂防ダムは流れ出る土砂を受け止めるために建設されました。

ということで、悲しい歴史があった結果、この景色が生まれたんですね。見ごたえはあるけど、公害によって生まれた景色。
木が枯れ、表土が流出し岩が露出してるんです。

さてさて、孤高のブナから先は再びの登り道。高度感があり楽しい道が続きます。

登り切ったとこにあるのが通称”波平ピーク”。名前の由来は一本毛のような枝が刺さっているからw 誰が言い始めたんでしょう。

この辺りのピークからは日光白根山が見えるはずですが。。ガスの中。

波平ピークからもう少し先に行ってみます。

もうひと登りすると沢入山。

ここから先も気持ちよさそうな稜線が続きますが、ここで打ち止め。

それにしても稜線の先の皇海山の存在感が凄い。登った時はたいしたことない山だなぁと思いましたが、この角度からはイケメンすぎる。

この辺りの樹々は立ち枯れていました。まだ鉱山時代の影響が残ってるんでしょうか。

少し休憩したら来た道を戻ります。この写真は稜線を境に植生が大きく違っているのがよくわかりますね。

波平ピークに登り返すと、1本毛が神々しかった笑

振返ると日光白根山が姿を見せてくれました。もう雪がたっぷりですねぇ。冬山シーズンはもうすぐ!

中倉山へと下って行きます。とても1,000m台の山とは思えない高度感。近くの日光の山に登る人は多いですが、こちらもオススメですよ!

日光は緑と湖が美しい景色が広がりますが、その裏にはこんな荒涼とした山があったとは。。

楽しかった稜線歩きもここで終わり。思った以上に迫力がある道で大満足でした。

登るときにはあった急坂の雪は既に溶けてなくなり、帰りの方が安心して歩けました。

猿の群れに遭遇しつつ下ります。

登山口まで戻ったら再びの林道歩きです。この仁田元沢にも村落があったらしく、昔は人が行き来していたんでしょうね。日本って凄い山奥にも人が住んでいますよね。

下りは3時間で戻ってきました。駐車場がいっぱいになるほど人気があるんですね。山慣れてる人が多かった印象。

この日のお風呂は、近くのかじか荘へ。ここは庚申山の登山口でもあります。あっさりとした湯でゆったりできました。

その後、太田で夕食を食べて帰りました~。

 

3.あとがき

足尾銅山鉱毒事件を改めて知るきっかけになり、個人的には面白い山でした。興味を惹くという意味でね。

稜線の景色は抜群で、絶賛されているのも納得!
ただ、途中に水場とかベンチとかなく、道があるだけなので行かれる方は準備・装備万端で登ってください。
12月の雪山シーズン前のこの時期は毎年マイナーな山に登っている気がしますw

 

4.装備/持ち物

ウェア

詳細はこちら→無雪期装備 ウェア編

種類 持ち物 使用
ソフトシェル パーカ mont-bell ノマドパーカ
ソフトシェル パンツ mont-bell フリーライドパンツ
フリース mont-bell クリマエア ジャケット
ダウン mont-bell スペリオダウンパーカ
グローブ 軍手
靴下 mont-bell WIC.ウォーキング ソックス
帽子 montbell フィッシングハット
ギア/道具/食べ物etc

 

種類 持ち物 使用
ザック OSPREY ケストレル48
夏靴 トレッキングシューズ メンズ
ヘッドライト ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ
カメラ OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット
スマホ Xperia GX SO-04D
VAIO Phone A
モバイルバッテリー Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー
腕時計 LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計
日焼け止め ニベアサン プロテクトウォータージェル
地図 山と高原地図 赤城・皇海・筑波 榛名山 (山と高原地図 20)
ツェルト mont-bell ライトツェルト
飲み物 アクエリアス
食べ物 菓子パン4個

最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。


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