新米パパの山ブログ

2012年から登山を始めた、新米パパのblogです。

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残雪の月山と出羽三山巡り ~ 月山ペアリフト 雪山日帰り登山 ~

      2017/04/26

6月最初の週末に月山に登ってきました~。

月山は標高2,000mに満たない山ですが、その雪深さゆえに7月までスキー場がオープンしています。
なので、遅くまで雪山も楽しめちゃいます。5月に登った富士山で雪山は打ち止めと思いきや、雪を求めて東北に行ってきました!

また月山は山岳信仰の山でもあり、羽黒山・湯殿山と合わせて出羽三山と呼ばれています。
今回は初日に羽黒山→湯殿山→月山の順に出羽三山を巡り、翌日に元 出羽三山だった葉山に行ってきましたー。

まずは初日の記録を綴ります。二日目の葉山もなかなかの山でした笑

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<コースタイム>
2016/6/4 月山ペアリフト 上駅12:20→牛首13:00→月山山頂14:00→休憩~14:45→姥ヶ岳15:45→月山ペアリフト 上駅16:05→月山ペアリフト 下駅16:25

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出羽三山は羽黒山が現世、月山が前世、湯殿山が来世という三世の浄土を表すとされ、三山を巡ることで生まれ変わりを体感することができる修験道の山です。
というわけで、信仰登山に行ってきましたー。(特に現世のご利益が欲しい・・)

まずは今回の出発地 東浦和駅で待ち合わせ。東北自動車道→山形自動車道を通り、羽黒山を目指します。

羽黒山 隋神門に着いたのが4時過ぎ。
この日は予定が盛り沢山な日なので、出発7時とし6時起床の予定で近くの駐車場で車中泊zzz
6月の山形は朝方一桁まで気温が下がります。↓の3シーズン用シュラフでちょうど快適でした。
モンベル 寝袋ダウンハガー800#3

といっても1時間ほどしか寝れず・・・睡眠不足でバテバテになった白馬岳を思い出します。。
7時前に出発!まずは羽黒山山頂の出羽三山神社まで参道を歩きます。
こちらが随神門。ここから先、月山までが聖域となります。P6045313

参道には社がいくつも立ち並び、凛とした空気が漂います。P6045317

滝あり、P6045319

杉の巨木あり、見所が多いです。P6045322

そして羽黒山と言えばこちら。国宝の五重塔が有名ですよね。ピンと張りつめた空気、気持ちがいい朝です。
以前これを見るためだけに羽黒山を訪れたことがあります。なぜ山頂まで行かなかったのだろうか・・・
P6045325

五重塔を過ぎると上り坂になります。とはいっても整備されているので歩きやすいです。
自分だけ登山リュックを背負ってましたが、完全に浮いてましたね(汗)P6045333

途中にはお茶屋があります。P6045335

脇からは庄内平野と日本海が見えます。これはいいお米が採れそうな土地だ(笑)P6045334

1時間ほどで山頂の出羽三山神社に到着。朝の境内は静かで気持ちがいいもんです。P6045346

芭蕉さんもいました。出羽三山にも訪れており、おくのほそ道にも俳句が収録されています。
ちなみに羽黒山は「涼しさやほの三か月の羽黒山」。P6045348

さて、随神門まで戻り湯殿山へ向かいます。
道中、月山が一望できましたー。あれ、思った以上に雪少ないぞ・・・P6045354

北側には鳥海山が見えました。きれいな円錐形をしてます。あー鳥海山もいいなぁ!来年の残雪期ですかね。P6045355

30分ほどで湯殿山神社に到着。P6045364湯殿山は月山に連なる山で、麓に神社があります。
道路ができる前は、羽黒山から月山に登り、尾根づたいに下って湯殿山神社に参拝していたそうです。

鳥居から湯殿山を見ることができます。登山道がないので、雪がついていないと登ることができない山です。P6045361

そして古来より湯殿山神社は「語るなかれ、聞くなかれ」と言われており、おくのほそ道にも「語られぬ湯殿にぬらす袂かな 」と詠われています。なので、詳細は割愛します笑 出羽三山の中では一番知名度がないかもですが、訪れる価値ありですよ♪ ぜひぜひ。P6045358

さて、再び車で移動し、月山スキー場駐車場へ。正面に見えているのは姥ヶ岳。P6045366

月山はその右のこちら。なだからか山容をしてます。P6045367

さてここからようやく登山です笑

今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 鳥海山・月山 羽黒山 (登山地図 | マップル)

月山ペアリフト上駅から姥ヶ岳をトラバースしながら牛首へ。そこから夏道で山頂まで登ります。
帰りは姥ヶ岳まで稜線を歩き、そこからリフトまで降ります。

GPSログ↓

駐車場にも看板があります。山スキーは姥ヶ岳がメインみたいです。P6045370

こちらがペアリフト下駅。片道580円でした。下りは乗れないので登山者は歩く必要があります。例年だとこの辺りも積雪があり、駐車場近くまで滑れるそうです。
P6045371

チケット売り場には花情報が。稜線上は雪が溶けてるみたいで、花が楽しめそう♪P6045373

かなりゆっくりめのリフトで、20分ほどかけて標高差250mほどあがっていきます。歩くのとそんなに変わらない速度です笑P6045378

12:20にリフト上駅に到着。これから登山です!こんなに開始が遅い登山は始めて笑
4時間ほどで戻ってくる予定。P6045472

姥ヶ岳を見るとスキーヤーが沢山! みなさん好きですね~。P6045382

月山を見ると雪はないです。こんなに違うもんなんですね。山の東側だけ雪が残っているみたいです。P6045381

まずは姥ヶ岳をトラバースして目の前の稜線へ向かいます。登山道上にちょこちょこっと雪があると思いきや、がっつり雪山!テンション上がります!P6045384ですが、軽アイゼンを車に置いてきてしまったんですよね・・・滑る滑る・・・
でもみんなアイゼン着けずに登っているので、不要なんでしょうか・・・めっちゃ歩きにくかったです。

斜面に旗を立てて練習するスキーヤー達。滑ったあと板担いで自力で上がって何回も滑ってました。凄いバイタリティ・・・P6045386

段々と月山が近づいてきます。なだらかな山容に雪化粧をした姿がきれいです。おいしそう・・・P6045387

アップにしてみると、山頂に鎮座する月山神社が見えました。P6045397

振り返ると、後ろに雪をかぶった山脈が見えます。朝日連峰です。
鳥海山もそうですが、東北の山はあまり見た事がないので新鮮に感じます。あー登りたい!P6045398

40分ほどで稜線に到着。
標識が埋まっているのでわからないですが、おそらくここら辺が牛首。P6045404夏道が隠れているので、ここからピークまで一直線に登りつめます。

雪が溶けた場所では、高山植物が姿を見せてくれました♪
こちらはミヤマキンポウゲ。P6045403

シラネアオイも沢山咲いてます。日光白根山以外で初めて見ました。P6045406

牛首を過ぎたところからはカールを見ることができます。この写真だけ見ると、本当に6月の景色なのかって思いますよね笑 東北の雪の多さはハンパない。ちなみに気温は高く、この時 半袖で登ってました。P6045407

西側には湯殿山神社へ通ずる渓谷が見えます。奥には庄内平野と日本海も見えます。この雪解け水が、美味しいお米を育むんでしょうね。P6045409

次第に月山山頂へ向け傾斜が増してきます。とはいってもそれほどきつい傾斜ではないです。P6045410

途中から雪が切れ、岩がゴロゴロした夏道になります。夏靴でも滑らないのであるきやすい笑P6045412

途中、鍛冶小屋跡を通過。昔はここで刀剣を作ったのでしょうか。P6045416

このあたりからかなり風が強く、帽子が飛ばされるほど。
鍛冶小屋からもうひと登りすると山頂につきます。山頂は平原が広がっており、四方が見渡せます。
東側には翌日登る葉山が見えました。
P6045420

この時期は閉まっていますが、月山頂上小屋もあります。P6045422

山頂付近にはハクサンイチゲが沢山咲いていました。P6045417

そして登り始めて1時間40分、月山神社に到着!P6045423山頂は神社の中にあり、普段は参拝料を払わないと入れないのですが、この日は開山日前だからでしょうか 開いていたので参拝させていただきました。山頂を示す標識はないです。

ちなみに月山は月読命(ツクヨミ)を祀っています。月を神格化した夜を司る神様で、月山を登ると死後の世界を体験できると言われています。

松尾芭蕉は「雲の峰幾つ崩れて月の山」と詠んでいます。天気悪かったんですかね??

ピークハントしたら風が強いので、鍛冶小屋まで下りお昼にします。
今日は高菜パスタです。コッヘルでパスタを作ると見た目が悪いwP6045436

鍛冶小屋跡からはこんな景色を眺めることができます。最高なお昼休憩です♪P6045414

食べ終えたら牛首まで降りて、姥ヶ岳まで稜線を歩きます。夏道は半分ほど出ていました。P6045451

雪解けの後は高山植物達が咲き誇ります。こちらはショウジョウバカマ。P6045443

チングルマも咲き始めてます。ハクサンイチゲと似てますが、花びらの枚数が違うそうです。P6045444

イワカガミとチングルマのコラボ~。今年も花の時期が来ましたねー♪P6045449

そしてハクサンチドリ。P6045475

花の写真を撮ってばかりいたのでなかなか進まない笑
金姥で湯殿山神社への道を分けます。昔はここから降りて参拝していたんですな。P6045453

金姥からは50mほど登り返しになります。P6045454

途中から雪が出てきますが、ステップができていたので問題なしでした。P6045456

山頂手前にはクラックができてました。いつか雪崩れるんだろうか・・・P6045458

鍛冶小屋から1時間ちょいで姥ヶ岳山頂に到着~。ここまでなだらかな稜線で歩きやすかったです♪
ここから見る月山がなかなかの姿をしてます。この日の最高気温は25℃でしたが、こんなに雪があるとは予想外でした。
開山前の残雪期もいいですよ~。P6045460

さて、だいぶ遅い時間になってしまったので、急ぎ下ります。
ゲレンデになっているだけあって、結構急です!P6045463

もう16時前ですが、まだまだ練習をしていました。さすが春スキーのメッカ。P6045466

自分達も靴底で半分滑りながら降りてきました。P6045468

雪が少ないため登山者はリフトの下を歩いて降りるよう言われました。後から迫るリフトに頭をぶつけそうで、なかなかのスリルでしたよw
姥ヶ岳から40分ほどで下山完了~。あっという間でした。P6045476

駐車場から見る夕焼けの湯殿山も絶景!牛のような柄でおいしそう!
こんな場所まで車で来れちゃうんですからね、標高差も大きくないしオススメの山ですよ。P6045478

その後、道の駅 にしかわ へ。この道の駅は温泉併設なので、この日はここで汗を流しました~。P6045479

夕飯は山形のとんかつチェーン店 とん八で。登山後のとんかつはたまらん! うまかった~。P6045481

その後 道の駅 寒河江で車中泊。前日が1時間しか寝れなかったので気付いたら朝でした笑

翌日は葉山へ・・・


去年の安達太良山磐梯山以来の東北遠征でしたが、月山の雄大さと歴史に触れることができ満足のいく山旅となりました。

月山自体はリフトに乗れば標高差400mほどで往復4時間もあれば登れちゃいます。
思った以上に雪があって楽しかったです。花も有名なので、これからの時期も良さそうです。
時間が許せば是非 出羽三山もお参りすることオススメします!

関東地方はこの日梅雨入りしましたが、東北は2週間ほど遅れて梅雨入りします。
雨から逃げて東北の山に繰り出すのもいいですよー。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。


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