新米パパの山ブログ

2012年から登山を始めた、新米パパのblogです。

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利尻山 Sea to Summit ~ 鷲泊コース ピストン 日帰り登山 ~

      2017/07/24

7月の第1月曜日に利尻山に登ってきました~。

2年前に続き、北海道遠征 第2弾! 今回は永年勤続休暇で1週間です。
初回は道東の羅臼岳斜里岳阿寒岳に登りましたが、2回目の今回は利尻山と大雪山縦走(旭岳・トムラウシ山・十勝岳)を登ってきました。

まずは今回最初に登った利尻山から紹介していきます!
利尻山は名前の通り利尻島にある山で、この山の噴火により島自体が作られました。
標高は1,721mで、北海道本島から見ると洋上に浮かんでいるように見えます。最北の百名山でもありますね。

また、火山島であり山頂が海岸線から近いため、海抜0mから徒歩だけで登ることができるんです。
というわけで、初のSea to summitにトライしてきました!

「Sea to summit 利尻山」

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<コースタイム>
2017/7/3
キャンプ場ゆ~に4:05→利尻北麓野営場4:35→6合目5:45→8合目 長官山6:40→利尻山山頂7:50→休憩~8:20→キャンプ場ゆ~に11:00

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1.ルート

利尻山に登るルートは主に二つ。
北の鷲泊集落からか、あるいは西の沓形集落から。

自分は鷲泊のキャンプ場にテントを張って、鷲泊ルートで登ることにしましたー。
(観光地化が進んでいるのか、島の宿泊代が高いんですよね…)

今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 利尻・羅臼 知床・斜里・阿寒 (登山地図 | マップル)

 

2.山行記録

北海道遠征 1日目

初日は朝一の飛行機で羽田から旭川へ向かいます。

今回、旭川in & outで北海道に9日間滞在する予定です。
もともと2日目から大雪山縦走しようと考えていたのですが、前半の天気がイマイチなので後半に回しました。
なので空いた前半の晴れの日に利尻山に登ることに。(この決断が大正解でした!)

旭川空港に着いたら旭川駅へバス移動。

利尻島へは飛行機もありますが、急な日程変更なので予約できず、旭川から電車とフェリーで移動します。
まずは稚内へ電車で向かいます。その前に出発まで時間があるので駅前をぶらぶらすることに。
空はご覧のようにどんよりでしたorz

旭川と言えば、旭川ラーメンでしょう! やってきたのは「青葉」あっさりで食べやすかったです。クセがないのが特徴かな(笑)

その後ホームセンターでガス缶を買ったり、日焼け止めを買ったり、4時間ほど時間を潰しました。

そして13:35発の特急サロベツで稚内へ。

特急と言えど、稚内までは250kmあるので3時間半かかります。

天気予報や宿泊場所の変更検討していたらあっという間に到着~。
ホテルの関係で稚内手前の南稚内駅で下車。稚内もどんよりなのね…
日本最北の地だけあり、気温がかなり低いです。最高気温で18度くらい。

その後、ホテルにチェックインし、夕飯を探しがてら市内をウロウロします。
目立つのがロシア語。消防署にもロシア語表記があるんですね~。ロシアのカニ漁船が寄港するのかな?

港の岸壁には漁船がいくつも泊まってました。

霞んでますが、ガスってて逆にドックがいい感じ。廃墟感出てますな。

数十分うろつき、結局「うろこ市」さんで、ほっけ定食を食べました。ほかにもホタテ焼きとかうに丼とかあったけど、高くて手が出ない…
十分ほっけがおいしいかったからいいんです!

その後ホテルに戻り、初日はこんな感じで終了~。
移動ばかりで疲れました!

北海道遠征 2日目

この日も移動です(笑)
利尻島へフェリーで渡ります。

まずはバスで稚内駅へ。映画館が併設されてたり、売店・コンビニがあったり、キレイな駅でした。ここで利尻島で不要な荷物をロッカーに預け、フェリーの時間まで付近をぶらぶら。

駅前には最北端の駅なので車両止めのモニュメント。遠くまできましたね~。

モニュメントの先にあるのがこちら。北防波堤ドームです。

昔はここが桟橋で、樺太行きなどのフェリーが出ていたそうです。
鉄道もここまで敷かれていて、乗り換えのためにこのギリシャっぽいドームが建てられたそうな。
歴史を感じますな~。

さて、フェリー乗り場まで歩きます。駅からは歩いて10分ほど。

片道2,140円、1時間40分の船旅です。自分は船が苦手なので、酔い止めを飲んでおきました。

船内はごろ寝が基本スタイル(笑) 平日にも関わらず、結構乗っていました。

旅行・ハイキングっぽい方が多かったです。

自分は酔い防止のため、乗船後すぐにごろ寝しますzzz そんなに揺れなかったけど。

下船のアナウンスが聞こえたので、デッキに出てみると…利尻山は雲の中…

登山する翌日は晴れてくれることを祈りつつ、12:40 利尻島に上陸~。なんとか酔わずに済みました。レンタカーや飲食店は港前に集まってました。

宿を予約している方は送迎があるようですが、野宿の自分は歩いてキャンプ場へ向かいます。
途中、セイコーマートにより40分ほど歩いてキャンプ場ゆ~に に到着。

1泊500円と安く、キレイなキャンプ場です。当たり前かもしれませんが、平で快適だったw
山のテント場はごつごつしてたり、斜めったりしてますからね。
トイレもキレイで、充電までできる素晴らしいキャンプ場でした。
泊まっている方の多くは、同じく利尻山登山目的の方がほとんどな様子。

テントを張ったらまずは洗濯します。もっと登山口よりにもキャンプ場がありますが、このキャンプ場にしたのは隣に温泉があるから。
コインランドリーもあるので、お金をかけない滞在には最適ですな。

その後、夕飯を求め彷徨い港方面へぶらぶら。
港脇にはペシ岬と呼ばれる、海に突き出した岬があるので登ってみることに。15分ぐらいで登れちゃいます。

曇り空ですが、雲の流れが速く時折晴れ間がのぞきます。

途中、ガスの切れ間から港越しに利尻山が見えました!この日登った人の話によると、山頂までずっと雲の中だったらしい…明日も似たような天気予報なんですよねorz

山頂に着くと利尻山は雲の中でした。残念。屋久島と同じく、洋上に浮かぶ山なのでスカっと晴れることは少ないそうな。

海側は晴れ間が覗いてるんですけどね~。ちなみに右奥に見えるのは礼文島です。

ペシ岬を降りたら、港前の食堂 さとう食堂で夕飯~。刺身定食をいただきました。タコが美味しかった!利尻島と言えばウニが有名ですが、ウニ丼3,500円…ちと手が出ないよorz

お腹いっぱいになったら20分歩いてキャンプ場に戻り、温泉入って19時に就寝zzz

北海道遠征 3日目

前置きが長くなりましたが、3日目にしてようやく登山です(笑)

3時に起床し、4時に出発!! (朝ごはんに港で買ったカニラーメンを作ったけど美味しくなかった…)

まずは登山口まで舗装路を歩きます。まっすぐすぎて先が見えなくて朝からツライw

途中何台もマイクロバスに抜かれましたよ。。宿に宿泊すると送迎してくれるみたいです。
貧乏人は歩きます!

30分歩いて登山口の北麓野営場に到着~。トイレ・自販機ありです。(ここまで公共バスがあったらいいのになぁ。)

ここは森の中のキャンプ場と言った感じ。ここまで前日に来る人も多いですね。

キャンプ場の中を通過し、先へ進みます。

10分ほど歩くと日本百名水 甘露泉水があります。ここまで道が整備されているので、山に登らない人も結構来るみたいです。

一杯飲んでから先へ進もうかなと思ったのですが、、、写真右上のおっさんが水源の上で立ちしょんしてる…
10分歩けばキャンプ場のトイレがあるし、するにしてもその場所はないでしょう。一言もの申してしまいました。

結局、水は飲まず先へ進みます。
すぐに3合目の標識。海岸が0合目なのかな?

序盤は森の中を進みます。利尻島の大部分は利尻サロベツ国立公園に指定され、保全されています。
気になるのがヒグマですが、利尻島にはキツネやクマはいません! 鈴もいらないし、生水も飲めるし安心して歩けます♪

樹林帯をテクテクと歩いて行きます。1時間ちょっと歩いて6合目に到着。

標識に書いてある通り、見晴しが良いです。
海側を見るとペシ岬と鷲泊市街地が眼下に見えます。

礼文島も見えますね~。

…どん曇りじゃないか(涙) はるばる利尻島まできたのにー。

進む先は雲の中。。まぁここまで来て登らない選択肢はないので、登りますよ!

6合目のちょい上には携帯トイレブースがありました。キャンプ場から山頂までトイレはないので、携帯トイレを持参しましょう。
自分はモンベルで買ってきました。

mont-bell ODトイレキット セット

ちなみに登山口に捨てるボックスがありましたよ。

7合目は胸突き八丁の別名がついています。

名前の通りここから8合目までがちょい急です。道はよく整備されてますよ。

すぐに第2見晴し台を通過~。この辺りから雲の中です。

そして8合目 長官山に到着。ここから仰ぎ見る利尻山の姿が壮観なはずなんだけど…

まぁこんな日もあるよね。。

なんで長官山っていうかと言うと、北海道庁長官 佐上信一がここまで登って来たからだそう。ここから絶景の利尻山を見たのかなぁ。

ちょこっと休憩したら先へ進みます。ここからは森林限界を超えるので、開けてきます。晴れていれば両脇に海を眺めながら歩けるはず。。

10分歩くと避難小屋。宿泊禁止ですが、ここに泊まって山頂から夕日・日の出を見たい気持ちはわかります。

中を見ると何人か泊まっている様子でした。

この辺りから樹林帯を抜けたので高山植物が出てきます。いくつかご紹介~。

エゾノハクサンイチゲ エゾってつくと興奮します!

ウコンウツギ

ミヤマアズマギク

チシマフウロ

トウゲブキ?

コケモモ

東北から北海道にかけて分布する花が多く咲いていて、普段目にすることがないので新鮮です。

お花に癒されるものの天気がなぁ。太陽がんばれ!と思いながら歩いていると…

おっ?!

おぉ?!

きたーー!!

9合目に近づくと急にガスが取れてくれました!というか雲を抜けた模様。
諦めていたのでほんとに嬉しい!

長官山から40分で9合目に到達。さっきまでが嘘のように雲一つない快晴!!ベンチがあるので小休憩。皆さん、急に雲の上に出てびっくりしてました。話しながら笑顔が止まりません(笑)

山頂はあの突起の向こう側。ここから再度急になりますが、こんな景色なら疲れなんか吹っ飛んじゃいます。
太陽、よくがんばった!ありがとう!

山頂以外は一面の雲海。他には何もありません。天国のような景色です。

さぁ、テンション上げて山頂へ向かいましょう!

9合目からは完全に樹木が無くなり、ザレてきます。なので、また違った種類の花が登場!

ボタンキンバイ 利尻島固有種!

ミヤマアズマギクの群落

キバナノコマノツメ

これはなんだろ?

上がるにつれ、ルートは火山らしい赤いボロボロとした道になってきます。崩れやすいため9合目からはストック禁止です。

すぐに沓形コースとの合流。

西側には沓形コースが見えます。雪渓が残ってますね。まさにガスと太陽がせめぎ合ってます。

来た道を振り返ると、長官山が雲から頭を出してました。
あそこから利尻山を見たいので、帰りまでなんとかもってほしい!

先に進むと、こんな感じで抉れている箇所があります。人が歩くからなんでしょうね…下りが特にザレて歩きにくかったです。

以前は道が崩れていて歩きにくかったと、9合目で会った方が言われてましたが、最近補修されたのか歩きやすかったです。整備いただいた方には感謝です。

階段を登ると見えてくるのが、山頂のお社とローソク岩。雲海バックで神々しい。

登山口から3時間15分、山頂に到着~。プロペラが奉納されているのは、豊漁と海の安全を願ってでしょうね。さすが漁業の島。

山頂の標識があるのは北峰で、実は最高峰は南峰。それがこちら。道がありそうに見えますが立ち入り禁止になっています。

山頂からの景色は…雲海しか見えない(笑) ほんとうに360度 雲!雲の上に出ているのは利尻島の山頂だけでした。
雲海バックに撮ると、浮いている気分です。雲を泳げそうに感じてきます。

崖の先端にいたおじさんを一枚撮らせてもらいました。海に浮かぶ船のデッキにいるように見えません?!いや~1時間前はがっかりしながら登ってたけど、いまは最高の気分♪
山は登ってみないとわかりませんね!

同じく北海道の羅臼岳に登った時も、上は雲海でした。
…北海道は相性いいのかな?!

東側の斜面にはキバナノコマノツメが群生しています。他にもエゾノハクサンイチゲがたくさん咲いていたり、花の楽園でした。

しばし、雲海を見ながら休憩~。
コースタイム登り5時間半ですが、6割ほどで登れました。少し長めにコースタイムが取られている気がします。

さて、思ったより早く登れたので、早めに降りることとします。

下りはザレた道が崩れないよう、慎重に歩きます。

早めに降りる理由の一つは、長官山から山頂を見たいから!まだ雲に飲まれずにいてくれてます。

下山途中、仰ぎ見る利尻山が美しい。やっぱり登山は晴れてないとね!

40分で長官山まで戻ってきました。
ここから見える景色がこちら!青空バックに雪渓を携えた緑の山肌が映えます。ガスもいい感じ。素直に美しいです。
これが見たくてはるばる来たんですよね。

さっきまでとのギャップに驚きながら、しばし見惚れてました。こんなかっこいい姿を見てしまうと、また登りに来たくなります(笑)

さて、長官山からは再び雲の中。標高800-1,200mの間が雲がかかっているようでした。
6合目まで降りてくると、雲の下に出ます。相変わらずどんよりな空模様。まだ登って来る人もいて、この雲を見て皆さん顔が曇りがちでしたが、上は雲海ですよと教えると目を輝かせてました。
天気って大事ですよね(笑) なかなか簡単に登りに来れる山ではないだけにね。

下りはさくっと降りられて、2時間10分で下山完了~。

再び長い舗装路歩きをして、

キャンプ場に帰還!

キャンプ場隣の温泉に入り汗を流し、テントを撤収し港へ向かいます。

早めに降りてきた理由の2つ目がこちら。
フェリー乗り場内に出店している食堂 丸善さんの うにめし丼!うにごと炊き上げたご飯に、うにといくらがトッピングされています。
ご飯にうにの味が染み込んでいてめちゃうまいです! うに丼は4,000円しますが、こちらは定食で1,600円と手が出るお値段です。

ただ、数量が限られているので昼のフェリーが入港する前に行かないと売り切れるかも。
この時も、自分のオーダーが最後の一杯でした。

お店を出てみると、完売の札が…急いで来てよかった!

そして早く降りてきた理由その3は、午後から島1周のバスツアーに参加するため。
白い恋人のパッケージ写真を撮った場所に寄ったり、

アザラシを見たり、

利尻昆布を買ったり、3時間かけて観光を満喫しました♪
フェリー乗り場発着なので、時間がある方にはオススメ。ガイドさんの島話が面白かったですよ。

その後、最終便で利尻島を離れ稚内へ帰りました。ありがとう利尻島! 絶対また来る!

稚内に着いたら既に夕暮れ。バスで南稚内駅へ向かい、宿で就寝zzz

こうして充実の3日目が終了~。

北海道遠征 4日目

翌日、稚内駅から各駅列車で旭川へ戻ります。

駅弁を購入してから乗車します。弁当の種類が多くて迷う(笑)

10時35分に出発。
車窓から見える利尻山が美しかった!4日目にしてようやく全貌を見せてくれました。一目見たら忘れられない景色です。礼文島と合わせてまた来たいなぁ。

途中、秘境駅の駅舎がなかなかすごいことに…

こちらの糠南駅なんて、待合室が物置?!小さいころに住んでいたマンションに、この物置あったなぁ。

時間がかかる鈍行列車ですが、車窓をゆったり見ながら、風や匂いを感じながら乗れるので好きです。
カニ駅弁も旨かった!

16時に旭川駅に着き、買い出し・洗濯・使わない荷物を自宅に送り、夕飯は再び旭川ラーメン!

蜂屋でいただきました。焦がし油が特徴的な味でした。青葉より好きかな~。

こんな感じでこの日は終了。翌日の大雪山縦走に続きます。

3.あとがき

久しぶりのソロ登山だった利尻山。(思い出してみれば、2015年10月の苗場山からずっと誰かと登ってました)
どんより曇り空で、がっかりしながら登っていたものの、9合目からは雲海の上と、ギャップが凄かった!

また自力で標高0mから1,721mまで登れたこともいい思い出になりました。
特別急いだわけではないけど、調子よく登れたしね。
島の雰囲気もよかったし、今度は家族と礼文島観光と併せて来たいです。

人生で一番の雲海が見れ、幸先のいい登山となりました。この調子で大雪山もいけるか?!

 

4.装備/持ち物

ウェア
種類 持ち物 使用
シャツ 白馬小屋で購入したシャツ
ソフトシェル パーカ mont-bell ノマドパーカ
ソフトシェル パンツ mont-bell フリーライドパンツ
雨具 mont-bell ドライテック レインウエア
ダウン mont-bell スペリオダウンパーカ
靴下 mont-bell WIC.ウォーキング ソックス
帽子 montbell フィッシングハット
ギア/道具/食べ物etc
種類 持ち物 使用
ザック OSPREY ケストレル48
夏靴 mont-bell アルパインクルーザー 2500
ヘッドライト ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ
ストック モンベル アルパインポール
カメラ OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット
スマホ Xperia GX SO-04D
モバイルバッテリー Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー
腕時計 LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計
食料 菓子パン4つ・カロリーメイト2つ
飲み物 アクエリアス2L
日焼け止め ニベアサン プロテクトウォータージェル
地図 山と高原地図 利尻・羅臼 知床・斜里・阿寒 (登山地図 | マップル)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。


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