新米パパの山ブログ

2012年から登山を始めた、新米パパのblogです。

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槍ヶ岳 ~ 表銀座 1泊2日 テント泊 縦走登山 ~

      2018/04/06

北アルプス表銀座コースを歩き槍ヶ岳に登ってきました。
9月の土日や祝日は混むので、金曜日を有休にして単独テント泊です。
もともとは2泊3日で行くつもりでしたが、調子がよく2日で下山できました。
北アルプスと言えば、皆さん思い浮かぶのが上高地か日本のマッターホルンこと槍ヶ岳の姿でしょう!
自分も前年に燕岳に登った際にその姿を見て、来年は必ず登る!と誓った山です。
いざ、憧れの槍ヶ岳へ!

「槍を目指して・・・ 表銀座縦走登山」DSCN9400


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<コースタイム>
2014/9/12~13
1日目:中房温泉5:45→合戦小屋8:10→燕山荘9:30→小休止9:45→大下りの頭10:45→喜作レリーフ11:50→大天井ヒュッテ12:40→昼食~13:20→ヒュッテ西岳15:25
2日目:ヒュッテ西岳6:10→水俣乗越7:15→ヒュッテ大槍8:30→槍ヶ岳山荘9:20→槍ヶ岳9:50→槍ヶ岳山荘(~昼休み10:55)→殺生ヒュッテ11:15→槍沢ロッジ13:15→横尾山荘14:20→徳澤園15:15→明神館16:00→上高地バスターミナル16:40

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槍ヶ岳に至るルートはいくつかあります。
・上高地から至る槍沢ルート
・穂高から縦走する槍穂高縦走ルート
・東鎌尾根から至る表銀座ルート
・西鎌尾根から至る裏銀座ルート
などなど。

槍沢ルートが勾配もゆるく最も登られているルートですが道程が長く単調なため、表銀座ルートから登り、槍沢ルートで下山するルートを選択しました。 バスが頻発する上高地に下山すれば時間を気にせずに下りられると考えたからです。
実際このルート選択のおかげで日程短縮することができました(笑)

今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地 (登山地図 | マップル)

1日目

まず、中房温泉までは毎日アルペン号の夜行バスで行きます。前日22:30に竹橋駅の毎日新聞社前からバスに乗り込みます。
途中談合坂SAに寄り、4時半頃に常念岳登山口に寄り、次いで5時半に中房温泉に到着しました。DSCN9304バスの中でも薄々感じていたのですが、めちゃくちゃ寒い!
9月といっても山はもう冬間近ですね。登山計画書を書く手が震えます。
トイレを済ませて登山開始!

中房温泉から燕岳に至るルートは、前年も登っているので慣れたもんです(笑)
北アルプス3大急登と呼ばれていますが、個人的にはそれほど急とは思いません。
標高差はありますが歩きやすい道が続きます。おおよそ20分おきにベンチがあります。 DSCN8528

途中木の間から大天井岳が見えます。元々の計画ではあの山で1泊するつもりでした。 DSCN9306

富士見ベンチをすぎると段々と地面が白っぽくなってきます。 DSCN9307なぜなら燕岳が花崗岩でできているからです。その美しい姿はもう少しすると見れます!

中房温泉から2時間半で合戦小屋に着きました。DSCN8531名物のスイカは先週までだそうです。。。 先は長いので休憩もそこそこに出発します。

進むこと1時間、稜線上の燕山荘に到着しました。 DSCN8562いびきがうるさかったり狭かったりするので山荘泊は好きではないですが、この山荘はまた泊まりたいと思うぐらい綺麗で居心地がいいです。生ビールもケーキもあります♪

外のベンチからはこんな景色が見れます。DSCN9308北アルプスの女王 燕岳です。白砂がまぶしいですね~ なんで100名山ではないのか不思議です。周囲にいい山が多いからだとは思いますが、この山だけでも登る価値があります!

そして向かいの稜線には裏銀座も見えます。DSCN9309まだ未踏の山域なので同定が微妙です(笑)
きっと野口五郎岳とか水晶岳とか鷲羽岳とかなはず!

そして山荘の奥にはこれから歩く表銀座と終着地点の槍ヶ岳が見えます。DSCN9314槍ヶ岳の姿は遠くからでも圧倒的~。

休憩もそこそこに再出発します。まずは大天井岳に向かいます。DSCN9318こんな風に槍ヶ岳を見ながら進みます。

ここ大下りの頭までは平和な稜線歩きですが、ここで一度下ります。DSCN9324正面に見えるのが大天井岳で、そこまで登り返すことになります。
登り返すことがわかっている下りは凹みます。。。槍ヶ岳は遥か彼方。

大天井岳をアップで見てみると分岐が見えます。 とりあえずあそこまで頑張る!DSCN9328

頑張って登り返して分岐まで着くとレリーフがあります。
これはこの分岐点から直接槍ヶ岳へ向かう東鎌尾根ルートを開拓した小林喜作氏のレリーフです。ありがたやありがたや。 DSCN9329改めて時計を見るとこの時点で11:50。まだ十分に時間はあるし、コースタイムよりも早く来れているので、足を伸ばしてヒュッテ西岳まで行くことにしました。
単独テント泊だと計画を自由に変えられるのも魅力の一つ。 そうと決まれば大天井岳を巻いて大天井ヒュッテまで進みます。
写真は撮らなかったですが、今回の山行で一番の核心部はここでした。足を並べて置けないほどの幅の道を、体を山側に倒して進みます。

緊張の中 50分歩き、大天井ヒュッテに着きました。DSCN9334ここで水1Lを購入。お湯を沸かして昼食タイムです。 昼食後、再スタートしヒュッテ西岳を目指します。

ここから先、左手に常念岳、右手に槍ヶ岳を見ながら進みます♪DSCN9341こちらのおにぎり型の山が常念岳。今年登る予定の山の一つです。

さすがにバテてきましたが、2時間ほどでヒュッテ西岳に到着! こんなロケーションにあります。DSCN9346真ん中に見える茶色い部分がヒュッテ西岳のテント場です。奥に見えるのが吊尾根でしょうか。谷あいに見える河原は梓川で、上高地まで続いています。
すぐにテントを張って、ヒュッテで水を買って夕飯です♪ 大体一泊目は鍋を食べることが多いです。多少重くても、かさばっても、インスタントではなく食事はちゃんととりたい派です。

テント場は槍ヶ岳を望む上段と、常念岳を望む下段に別れています。DSCN9352DSCN9354上段は風が強かったので、常念岳が見える下段にテントを張ります。
日没を見ようと思っていましたが、食事後ゴロゴロ地図を眺めているとそのまま就寝zzz
夜中に寒さで目が覚めました。夏用シュラフを重ねても寒いです。

2日目

翌日、今日中に下山するために4時半に起床。朝ごはんを食べ、テントを片付けていると日が昇ってきました。DSCN9366こういう光景を見ると地球に生かされてるって感じます。心洗われますね。
テントを片付けて、出発!いよいよ東鎌尾根に突入です。

ヒュッテ西岳から見える槍ヶ岳です。だいぶ近づいたけどまだまだ。ここから右下の水俣乗越まで一度降りて登り返すルートを辿ります。DSCN9373ちなみに帰りは穂先から下りて雪渓の上を通り、そのまま沢沿いに進むルートになります。

水俣乗越までは結構急で、途中階段も出てきます。DSCN9388水俣乗越からは、槍沢ロッジ方面が見えます。まだこの時間帯に槍ヶ岳のほうへ登ってくる人はいませんでした。午前中に槍ヶ岳に着けば、横尾や槍沢から上がってくる人たちよりも早く着け、頂上手前の階段が混まないと聞いていたので先を急ぎます。

ここからは登り返しで、これまた急です。DSCN9393こんな感じの階段も出てきます。

数回アップダウンを繰り返しながら進むと、ようやくヒュッテ大槍に到着です。綺麗なトイレをお借りしました。DSCN9399

ここまで来れば槍ヶ岳も近い!まずは穂先の肩に小さく見える槍ヶ岳山荘を目指します。ちなみに左下に見える山荘は殺生ヒュッテです。DSCN9400

50分程で槍ヶ岳山荘に到着。ついにここまで来ました!DSCN9405DSCN9406あとは穂先を登るだけ。まずは山荘で槍Tシャツを買います。シーズン終盤に差し掛かっていたので、ちょうどいいサイズはオレンジ色しかありませんでした。でもここまで来て買わないわけにはいかない!
槍まで行った事のある者にだけ着用が許される槍Tですから!

孫悟空の武道着のような槍Tを着て、穂先に取り付きます。ガレた断崖とはしごと鎖場の連続です。たまに落石があるらしく、槍ヶ岳山荘ではヘルメットのレンタルも行っていました。DSCN9409上りと下りで道がありますが、追い抜きはできないので団体さんがいたりすると混みそうですね。

最後は長い階段もあります。DSCN9411

登ること30分、ついに山頂に到達!DSCN9417

まずは昨日から歩いてきた道を改めて振り返ります。DSCN9418左奥が燕岳で、真ん中が大天井岳です。大天井岳から手前に伸びる稜線を歩いてきました。

DSCN9419左から伸びる稜線を歩いて、更に手前に稜線がわかれる分岐にヒュッテ西岳が見えます。西岳の奥には雲がかかってますが常念岳が見えます。 ヒュッテ西岳から伸びる東鎌尾根を歩いて水俣乗越・ヒュッテ大槍と歩いてきました。
いや~よく歩いたな(笑) 改めて感じます。

西側に目をやると西鎌尾根が見えます。DSCN9423こちらも鷲羽岳や水晶岳など100名山が連なっています。今度はこっちから来ようと誓いました(笑)

どんどん下から上がってくる人がいるので、長居せず下ります。DSCN9427はしごは1人ずつ降りましょう。

槍ヶ岳山荘前のベンチでお昼飯を食べます。DSCN9429この日はミートソーススパゲッティです♪早茹でパスタを茹でて合わせて食べます。こんなやつです↓
マ・マー 早ゆで1分サラダスパゲティ 150g×5個

パスタおすすめですよ♪ だいたい麺と同量の水で、水を捨てることなく茹でられます。
なっちゃんは山荘で買いました~

食後にボーっとしていると、隣のフランス人と日本人カップルがけんかを始めました。どうやらカップ麺は持ってきたけど割り箸を忘れたらしいです。。。すかさず余っていた割り箸をお譲りしたら、代わりにドリップコーヒーをご馳走してくれました。わらしべです(笑)
山で淹れるコーヒーはうまかった~。真似しようかな(笑)

食べ終わったら上高地まで下ります。今考えるともう一泊して穂高まで縦走しても良かったかも(汗)
下りは単調なので端折って書きます。 まずは槍ヶ岳直下の雄大なカールを小走りで降ります。 下に見えるのは殺生ヒュッテです。 DSCN9431

大曲手前には雪渓がありましたが、適度な斜度だったので滑りながら降りました。 登りは軽アイゼンをつけてる方が多かったです。 この辺りでかなりの数の登山者とすれ違いました。連休初日は槍ヶ岳山荘混むんだろうな~。やっぱり登山は有休を使って行くべきですね!DSCN9442

ここからバスターミナルまでが長い・・・ 平坦な道が延々10km以上続きます。。
平坦な道はダブルストックを駆使して、腕の力でゴリゴリ進みます!
自分が使っているストックはこちら↓
モンベル(mont-bell) ポール アルパインポール バルサム BASM 1140167

槍ヶ岳山荘から歩くこと5時間半、上高地バスターミナルに到着。
16:45のバスに乗り、新島々駅→松本駅と経由して帰りました。各駅で帰ったので5時間ぐらいかかりました~。


もともと2泊の予定を1泊にしたので最後かなり駆け足になりましたが、無事に憧れの槍ヶ岳に登ることができました。
槍ヶ岳はアプローチが長く、長い距離を歩かないとたどり着けない山です。ですが、上高地から歩くルートはきつくはないので根気さえあれば誰でも登ることができる山だと思います。東鎌尾根はしんどいですが・・・

実はこの2週間後、再び北アルプスに戻ってきて、槍ヶ岳のお向かい 奥穂高に登ることになります(笑)

最後まで読んでいただきありがとうございました~。


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