薬師岳 ~ 折立ピストン 1泊2日 テント泊 ~
2017/08/28
8月第1週の週末、1泊で北アルプスの薬師岳に登ってきました~。
薬師岳は立山と槍ヶ岳の間にあり、なかなかアクセスしづらい山。
東側には天然記念物にもなっているカールを有し、他の山から見るとスケールの大きさを感じる山です。
また山頂からは剱岳・立山から槍ヶ岳まで、アルプスの峰々を眺めることができます。
本当は4日間かけて、黒部五郎や三俣蓮華を通って新穂高温泉まで縦走しようと思っていたのですが、台風が接近するため3日目午後から崩れる予報。。。迷いましたが、崩れる前に薬師岳だけ登り下山することとしました。
折角、折立まで行ったので薬師岳だけになってしまうのは勿体ないですが、天気悪い中無理して登っても仕方ないですもんね。
その代わり、薬師岳は晴れ渡るベストな時間に登ることができましたよ♪
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<コースタイム>
2017/8/5
折立7:40→太郎平小屋12:25→休憩~13:25→薬師峠キャンプ場13:35
2017/8/6
薬師峠キャンプ場4:10→薬師岳6:20→休憩~6:50→薬師峠キャンプ場8:20→休憩~9:30→折立12:45
1.ルート
南北に稜線が伸びる薬師岳に至るルートは二つ。
北の立山側からか、南の太郎平小屋からのルート。
登山口からは遠く、なかなか日帰りではたどり着けない山です。
自分は薬師岳だけ登りましたが、登る人の多くは縦走の途中に寄ってるみたいです。
現に山友さん達が同時期にこの辺りをウロウロしてましたw
南側の太郎平小屋へは折立登山口からの道以外にも、黒部五郎岳や雲ノ平からの縦走路があります。
今回登った折立からの道は傾斜が緩く、登りやすい道でした。
(逆に言うとダラダラと続くのでなかなか標高が稼げない道)
登り慣れない人や荷物が多い人にオススメです。
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 剱・立山 (登山地図 | マップル)
2.山行記録
1日目
自宅まで向かいに来てもらい、中央道経由で折立を目指します。
松本ICを降り、釜トンネル前を通過し有峰林道に向かうのですが、遠い…
道もグネグネで少し酔ってしまったorz
有峰林道は有峰ダム建設用に作られた道で、午前6時にならないとゲートが開きません。
5時頃に着き、1時間車中泊zzz
6時にゲートが開き、折立の駐車場に着いたのが7時前。
夏休みと言うこともあり、駐車場は満杯。路駐させてもらいました。
不便な場所にあるけど、みんな来るのね。
トイレを借りて、7時40分に出発します。結構な数の人が同じ時間に登り始めてました。テント場が混みそうだなぁ。
折立からは太郎平小屋まで標高差1,000mを登って行きます。
序盤の樹林帯が傾斜がそこそこあり、そして暑い!3泊分の装備なのでザックが重たい…
そしてほぼ寝ていないので体が重たい。皆さんこの辺りはしんどそうでした。
この日の天気はと言うと、曇り基調なものの時折 晴れ間が覗きます。稜線で晴れていれば今日中に薬師岳に登る算段。
1時間45分で三角点展望台。ベンチがありがたいが、日差しが熱すぎる!!休憩もそこそこに先へ進みます。
山友さんと雑談しつつ登ります。なのでこの日はかなりゆっくりペースです笑
三角点展望台を過ぎてしばらくすると樹林帯を抜けます。振り返れば眼下に有峰湖。このまま晴れてくれい!
関東から行くと登山口までは不便ですが、よく整備された道です。
木道が敷かれていたり、
ちょこちょこベンチがあったり、傾斜が緩い区間が多く歩きやすいのですが、見どころが少ないのが辛い。写真のシマシマのポールは積雪量を測るもの。
お花の時期ではないので数は少ないですがいくつか花が咲いていました。
ニッコウキスゲ
樹林帯を抜けると写真のように道がキレイに整備されています。神社の参道のようです。
…天気予報通り曇ってきちゃいました。石畳が続いていて巡礼の道のよう。
うんざりしかけたころ、太郎平小屋が見えてきました。
晴れていれば道中 薬師岳が見えるのでもっと楽しい道なはず。
4時間45分で太郎平小屋に到着~。ほぼコースタイム通り。
北海道遠征以来 1ヶ月ぶりの登山だったのですっかり体がなまってました。
小屋の前からは辛うじて鷲羽岳や祖父岳が見えました。黒部五郎は雲の中。
この分だと薬師岳も雲の中なので、今日登るのは諦めました。
となればまったりするに限る!
小屋でラーメン大盛を頼んでみました♪ チャーシューがうまし!!ラーメンを食べていると小屋の前をウサギがダッシュしていきました。
急に出てきてびっくりした(笑)
1時間小屋前のベンチでまったりした後、テント場へ向かいます。
テント場は10分ほど薬師岳方向へ歩いた薬師峠にあります。
すぐにテント場が見えてきました。学生の団体が多く賑やかそうだな。
テント場はご覧の通りあまり広くないです。かつ平らな場所が少ないです。なんとか寝れそうな場所を探して張りました。行く方はお早めに!
写真真ん中奥のテントなんて結構な斜度ですけど寝れるんでしょうか?!
ちなみにテントの受付は17時まではテント場でしてました。それ以降は小屋のようです。
ビールもテント場で売ってましたよー。
そんな悩ましいテント場ですが稜線にありながら水が豊富でありがたい!
めちゃめちゃ冷たく美味しかった!頭を流して体を拭いてさっぱり!
テント場からは黒部五郎岳が見えたり見えなかったり。決行すべきか迷う天気です。
この日はこれで行動はお終い。
電波があるので天気予報とにらめっこ。予報によると台風接近に伴い3日目の午後から暴風になり、4日目は大雨とのこと。
2日目の明日も午後から崩れる予報。
…うーん、明日薬師岳→黒部五郎岳と歩いても、黒部五郎岳に着くころには小雨。明後日も午前中に下山しないといけない。
・
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縦走するのは諦めます!明日、朝一で薬師岳に登って折立に下山します。
稜線まで上がって薬師岳ピストンじゃもったいないけど、景色見れないのに縦走しても仕方ないしね!
そうと決まれば本を読みながらゴロゴロ~。
そして16時にご飯を炊いてカレーを食べます。ご飯の炊き方はこちらをどうぞ。2時間たっぷり水に漬けたからか、会心の炊き加減でした♪
カレーは缶詰が嵩張らなくてオススメです。
いなば タイシリーズ5種アソート
お腹いっぱいになったら再びゴロゴロ~。たまには山の中で何もしないのもいいですな。
その後、山友さんとばったり会ったりして、19時に就寝しましたzzz
2日目
夜中に結構な雨が降った時以外は熟睡できました。
3時に起きてパスタを食べ、4時に薬師岳に向けて出発!湯切り不要のパスタの茹で方はこちらをどうぞ~。
夜明け前なのでヘッドライトをつけて歩きます。
ここから先、暗くて写真が取れなかったので、帰りに撮った写真でご紹介。
テント場からすぐは、沢沿いの道を歩いて行きます。ゴロゴロしていて歩きにくい道。何ヵ所か軽い渡渉もありました。
ここまで来ると薬師岳の東南稜が見えてきます。うーん、山頂だけガスってるなぁ。
気を取り直して足元を見ると、足元にはチングルマの群落。癒されますね~。
近くには花が散った後のチングルマ。近くでも風当たりとか日当たりが違うんですかね~。
1時間歩き、5時前になると空が焼けてきました。日の出は見られなかったけど、雲があるので朝焼けが見れました。
写真に写っている山は北ノ俣岳。なだらかで登りやすそうな山だなぁ。
黒部五郎岳もスッキリ晴れてました。うー、あっちも行きたかった。
朝焼けに癒された後、先に進もうと前を見ると…
目の前の稜線へ登って行きます。道は整備され斜度も適度で歩きやすい道です。
稜線まで上がると山頂が見えてきました。真ん中の一番高そうに見えるピークの後ろがそれ。
山頂が見えてくるとすぐに薬師岳山荘。それほど大きくない山荘ですが、山頂近くでロケーションは抜群ですね。
次は薬師岳手前のピークに登ります。この辺りから槍ヶ岳とかがチラチラ見えているので、テンション上がってましたw
標高差200mほど登り、薬師岳手前のピークに到着。
ここにはケルンがあり、中にはお地蔵さんがいます。
1963年に愛知大学の山岳部がここで稜線を間違えてしまい遭難したことを受けて建てられたケルンです。
そんな悲しい場所ですが、ここから見える景色は素晴らしいです。
北側にはこれから行く薬師岳!堂々とした風格。
薬師岳の東側は天然記念物に指定されているカール。その奥は赤牛岳。
黒部五郎岳の左には槍ヶ岳や穂高。GWに北穂高から薬師岳を見たのが懐かしい。
槍ヶ岳の左には黒岳や鷲羽岳など。裏銀座も行きたいなぁ。後ろにちょこっと頭出しているのは常念岳かな?
さて、南側の景色を十分堪能したところで山頂を目指します。
このころにはガスはすっきり取れてくれました。途中で下山する人とかなりすれ違ったので、彼らは山頂では何も見えなかったんだろうなぁと思ったり。
山頂からは360度の展望が得られます。南側は先ほど紹介したので、北側をご紹介!
薬師岳の先には北薬師岳。ここのカールもでかい!この稜線を辿ると室堂まで行けます。山友さんが数日前にここを歩いていました。
山頂にはお堂があり、中には薬師如来が置かれています。開山と共に麓から上げられ、閉山と共に降りるそうです。いまでも信仰の山なんですね。しばし景色を眺めながらまったりします。とはいえ、帰り道も長いのでゆっくりはできないorz
山頂では晴れてくれたものの、雲が多いです。これはこれで水墨画のような美しい景色。雲の隙間から射す日の光が神々しい。
時たま富士山も見えました!写真真ん中にうっすら写ってるけどわかりますかね??
30分休憩したら下山します。下りは槍ヶ岳を見ながら下れるので気持ちいい道です♪
山友さんはヤジロベーのように歩いてました。バランスが取れるらしい。…ほんとかw
9:30に折立へ下山を開始します。振り返れば薬師岳もガスの中。
山頂は自分たちがいる時だけ晴れてくれたようで、ラッキーでした。
太郎平小屋を過ぎるとすぐにガスの中。雨には降られず済みました。
折立への道はだらだらと長く、下りはちと退屈だった。。
明日から台風で荒れるのに結構な人が上がってきてました。だいじょうぶなんだろうか。
3時間で下山完了~。登山口には自販機があり、もちろん買わせてもらいました!ありがたい!
下山後、亀谷温泉で汗を流しました。お湯は普通かな(笑) 富山方面に向かうと他に選択肢がないんですよね。
その後、糸魚川で栂海新道を縦走した山友さんを拾い、帰宅しました~。無論、小仏渋滞に巻き込まれました涙
3.あとがき
4日間の縦走なはずが2日になってしまいましたが、薬師岳から景色を見ることができたので、楽しい登山となりました。
今年は梅雨明け以降の週末の天気がイマイチで、なかなか思うように登りたい山に登れないorz
薬師岳から黒部五郎岳を見て、改めて登りたくなりましたよ!
近いうちにリベンジします。
あと薬師岳は東側から見た方がカールがよく見えるので、いつか黒岳や赤牛岳に登って眺めたいです。
登りたい山が増えました♪
4.装備/持ち物
ウェア
種類 | 持ち物 | 使用 |
シャツ | 白馬小屋で購入したシャツ・荒川小屋で買ったシャツ | 〇 |
ソフトシェル パーカ | mont-bell ノマドパーカ | 〇 |
ソフトシェル パンツ | mont-bell フリーライドパンツ | 〇 |
アンダーシャツ | mont-bell スーパーメリノウール EXP.ハイネックシャツ | |
アンダータイツ | mont-bell ジオラインEXP.タイツ | |
雨具 | mont-bell ドライテック レインウエア | |
ダウン | mont-bell スペリオダウンパーカ | |
靴下 | mont-bell WIC.ウォーキング ソックス × 2 | 〇 |
ネックウォーマー | mont-bell WIC.クール ネックゲーター | 〇 |
帽子 | montbell フィッシングハット | 〇 |
ギア/道具/食べ物etc
種類 | 持ち物 | 使用 |
ザック | OSPREY ケストレル48 | 〇 |
夏靴 | mont-bell アルパインクルーザー 2500 |
〇 |
ヘッドライト | ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ | |
テント | モンベル ステラリッジ テント 2型 | 〇 |
グラウンドシート | mont-bell グラウンドシート ドーム2型 | 〇 |
シュラフ | モンベル U.L.スーパースパイラルダウンハガー#3 | 〇 |
シュラフカバー | mont-bell ブリーズドライテックU.L.スリーピングバッグ カバー ワイド | 〇 |
マット | THERMAREST Z Lite Sol Zライト ソル | 〇 |
ストック | モンベル アルパインポール | 〇 |
ストーブ | PRIMUS P-153 ウルトラバーナー | 〇 |
ガス缶 | PRIMUS GAS CARTRIDGE ノーマルガス(小) | 〇 |
コッヘル | snow peak トレックコンボ SCS-010 | 〇 |
ライター | 100円ライター | |
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット | 〇 |
スマホ | Xperia GX SO-04DVAIO Phone A | 〇 |
モバイルバッテリー | Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー | 〇 |
腕時計 | LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計 | 〇 |
汗拭きシート | エージーデオ24 クリアシャワーシート | 〇 |
食料 | 菓子パン4つ・カロリーメイト2つ・米2合・パスタ300g フリーズドライフード×4・みそ汁・乾燥野菜・缶詰カレー |
〇 |
飲み物 | アクエリアス2L・水500ml | 〇 |
水筒 | エバニュー ウォーターキャリー1.5L | 〇 |
日焼け止め | ニベアサン プロテクトウォータージェル | 〇 |
地図 | 山と高原地図 剱・立山 (登山地図 | マップル) |
〇 |
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