常念岳 ・ 大天井岳 ・ 燕岳 ~ 常念山脈縦走 1泊2日テント泊 ~
2017/04/27
南アルプス赤石岳・悪沢岳を縦走した翌週、北アルプス常念山脈をテント担いで縦走してきました~。
今回の目的は未踏の百名山 常念岳に登ること。
そうそうにメンバーと目的地が決まったので、ルートを相談。
常念岳を登るルートとしては、
・一の沢からピストン
・三俣から蝶ヶ岳&常念岳 周回
・常念山脈縦走
が主なルートとしてあります。
折角登るなら稜線歩きをしたいのでピストンは×
蝶ヶ岳は残雪期に横尾か徳澤から登ろうと思っているので×
以前、表銀座経由で槍ヶ岳まで登ったのですが、その時 大天井岳を巻いてしまったことが心残りだったので、燕岳から常念岳までの縦走を提案。燕岳→常念岳と縦走することに決定!
直前まで天気が微妙だったものの、行って来ました!
(この時期まで梅雨に悩まされるとは・・・)
※燕山荘泊で燕岳に登った時の記事はこちら
※表銀座を縦走して槍ヶ岳に登った時の記事はこちら
「常念山脈 縦走テント泊登山」
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<コースタイム>
2016/7/23-24
1日目:中房温泉6:40→合戦小屋9:05→休憩~9:25→燕山荘10:25→休憩~11:05→燕岳11:40→燕山荘12:45→大下りの頭13:25→切通し岩14:40→大天荘15:20
2日目:大天荘6:40→常念小屋8:50→常念岳10:00→常念小屋11:05→休憩~11:45→一の沢14:10
今回歩いたルートを簡単に説明すると・・・
車をしゃくなげ荘に停め、バスで中房温泉に移動。燕岳に登り大天井岳まで縦走し、大天荘でテント泊。
翌日は常念岳まで常念山脈を縦走し、一の沢へ下山。タクシーでしゃくなげ荘に戻ります。
このコースの魅力は何と言っても、槍ヶ岳・穂高を見ながらの稜線歩き♪
常念山脈と平行に並んでいるので、天気が良ければずっと横目に歩くことができます。
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地 (登山地図 | マップル)
1日目:中房温泉→燕岳→大天荘
前日の22時に本厚木駅でピックアップしてもらいます。けいさん、今回も車を出していただきありがとうございます。
けいさんとは2月の那須岳ぶり。相変わらずハードに攻めているようで、今回はお手柔らかに願います。
来月、北鎌尾根を登るとか。。すごいな。。
途中お腹が痛くPAで悶えることに・・・前日 会社に持って行ったカレーが悪かったかorz
この先も体調が優れず・・・
4時間ほどでしゃくなげ荘に到着。登山者用の駐車場があり、停めさせてもらいます。
5:20のバスに乗るので4時半まで就寝zzz
駐車場からすぐ近くにバス停があります。穂高駅から来るバスですが、人数分出るのでご安心を。バスを待っている間にも腹痛がぁ・・・トイレが近くにあって助かりました。
1時間ほどで中房温泉に到着。ここに来るのは4度目。いつも登りに使うので、ここの温泉には入ったことないんですよね。麓の穂高温泉はここからお湯を引っ張っているらしいので、源泉の中房温泉にいつか入ってみたい!
登山届けを出して、トイレも済ませて登山開始!(途中でおなかが痛くならないことを祈ってスタート!)
※大天荘分岐まで以前 ブログに書いたので簡単にご紹介~。燕岳までの詳細はこちらをご覧ください。
このルートは北アルプス三大急登呼ばれていますが、ベンチが多く、よく整備された道なのでとても登りやすいです。
先週の赤石岳の大倉尾根に比べれば遥かに歩きやすい!
第3ベンチも通過~。途中、大天井岳が見える場所があるのですが、この日はガスっていて見えずorz
富士見ベンチを過ぎると渋滞・・・夏休みの北アルプスは人気が凄い。多くの人が小屋泊っぽかったので燕山荘泊でしょうか。
名物スイカが売ってました。気温が低く肌寒かったので、今回はスイカは食べませんでした。
さてさて、先が長いので少し休憩したら進みます。ここから先がこのルートの楽しいところ♪
次第に道は花崗岩で白くなり、花も増えてきます。
ここから燕山荘の間、たくさんの種類の花が咲いていました。
このあたりでバテて来ましたが、花を撮りつつ休憩しながら進みます。
出発して3時間45分、常念山脈稜線上の燕山荘に到着! 標高差1,200mをテント泊装備なので、まずまずのタイム。前回の赤石岳が標高差2,000m越えだったので、短く感じましたよ笑
ここに来るのは3度目ですが、山荘から見る燕岳の景色が素晴らしい!東側からガスが上がってきちゃってますが、白い姿を見せてくれました。
それにしても人が多いです。
山頂に向かう前に小屋裏のベンチでお昼休憩~。
この日もパスタです!こちら↓のチーズパスタにしてみました。
オーマイ 芳醇チーズクリーム
湯切り不要のパスタのレシピはこちらー。味はおいしいんですが、どうにも体調が悪く半分ぐらいしか食べれずorz
山友さんに食べてもらいました。
最盛期は過ぎていましたが、コマクサがたくさん咲いてましたー。
コマクサと言えば燕岳でしょ♪
振り返るとこんな感じ。ビーチみたいに白いです。不思議な光景ですよね~。
小屋から30分で山頂に到着。ここにもポケモンがいるそうな。頭が痛いので、少しだけ昼寝zzz 何で体調悪いのかな。。。
10分ほど仮眠したら山荘まで戻ります。
この時間になるとガスが上がってきてしまい、裏銀座は雲の中。
麓の湯俣温泉は見えました。
裏銀座はまだ行ってないのですが、温泉好きとしては湯俣温泉で1泊して裏銀座に上がるのもいいかなぁと思ったり。テン場もあるみたいですしね~。
山荘まで戻ってきてテン場を見ると凄いことに。隙間がないほどテントが張られています。人気ですな~。
自分達は大天荘に向かうので、トイレを済ませたら常念山脈縦走路へ向かいます。
ここから先 大天井岳までは、以前 表銀座経由で槍ヶ岳に登った時に通ったことがあります。
なので、大天井岳までは簡単に記します。
この稜線はそこそこアップダウンがあるものの、展望抜群な道です♪
晴れているとこんな感じ。槍ヶ岳を目指して歩く感じです。うーん、ガスってて残念だ。。
晴れているとこんな感じの景色。目指す大天井岳までの稜線が丸見えです。
自分は以前晴れてる時に通ったことがあるのでいいのですが、初めての山友さんはかわいそう。。
標高差100mほど下り、アップダウンを繰り返しながら進みます。
この辺りも花が多かったです♪
砂礫帯にはもれなくコマクサが花を咲かせています♪ なかなか見かけることが少ないコマクサですが、このルートは常念小屋手前までよく見かけました。
ここから大天井岳まで標高差250mほど、最後の登りになります!
すぐに表銀座(槍ヶ岳)との分岐に出ます。2年前はここを槍ヶ岳方面に進みました。
ここからは初めての道になります!
残り500mからカウントダウンをしてくれるのですが、ここの登りがしんどかった。。たいして急ではないんですが、やたらと息が切れる。標高が高いからかな?
晴れていれば展望が良さそうな道。前を行く多くの人がテント泊なので、早く行って受付をしたいのですがペースが上がらず・・・
山友さんに先に行って受付をしてもらいます(笑)
しんどい時は花を見てリフレッシュ!チングルマのお花畑が広がってました。
燕山荘から2時間半で大天荘に到着!コースタイム3時間40分なのでいいタイム?山と高原地図のタイムが緩く設定されている気がします。この山荘も燕山荘グループ。中はとってもキレイでした。トイレも臭わず。
早速テントを設営。よくよく考えると今年初のテント泊。張り方は覚えてましたw
テント泊装備についてはこちらを参考にしてくださいな。ご覧の通りガスってるので大天井岳に登るのはやめて、しばし休憩~。
テン場でボーっとする時間が堪らんですよ♪小屋で買った400円のコーラで一息つきます。
ちなみに水は天水が1L 200円。ペットボトルの水 2Lが600円でした。
自分はお腹の調子が悪いので、ペットボトルを購入。
17時前にベンチが空いたので夕食にすることに。
ご飯を炊いて・・・
焼肉!! ご飯1合に肉300g+野菜で満腹! そりゃぁ荷物が重いわけだわww
この日は19時に就寝zzz 翌日の日の出が4:50なので、4:30に出発して山頂で日の出を拝むことにしました。
ちなみに山頂は小屋から10分の距離なんで、ゆっくり寝ていられます!
2日目:大天荘→常念岳→一ノ沢
4時過ぎに起きてみると・・・
雲海の彼方から太陽が上がってきそう!
西を見ると槍ヶ岳が朝日を待っていました。昨日とは一転して快晴!! 槍ヶ岳こんなに近かったのねw
気温は6℃ほど。ダウンを着て山頂を目指します。
有明山の向こうから上がってきました。きれいな朝日が見れて、今日はいい一日になりそう!
振り返るとモルゲンロートの槍ヶ岳! 山の上にいないと見ることができない景色。贅沢な時間です。
そして穂高連峰。朝は空気が澄んでいてクリアに見えます。2年前はあっちから常念山脈を眺めていました。
裏銀座の山々も赤く染まってます。真ん中が鷲羽岳。あー5日ぐらいかけて歩きたい!
裏銀座の奥には立山&剱岳。9月に行く予定です。
朝焼けの時間が終わり、空が青くなってきました。
いやー大天井岳いいとこにありますね。北アルプスの有名どころのほとんどを見ることができます。
最後に立山をアップで一枚。まだ雪が残ってますね~。猛烈に登りたくなりました。
結局1時間ぐらい山頂で景色を眺めてました。景色がいいところはいくらでもいられます!いつの間にか周りに誰もいなくなってましたw
さて、この山行メインディッシュの常念岳に向かうため、テン場に戻ってテントを撤収。
テン場からは雲海がキレイに見えました。下界は曇ってるんでしょうね。手前に見える有明山にも中房温泉から登ってみたい!
朝ごはん(お茶漬け)を食べた後、出発します。登山は晴れの日に限りますねー。
いくつかピークが見えますが、全部巻き道が付いています。
振り返って大天荘を見るとこんな感じ。大天井岳の手前の肩に建っています。山頂が近いし景色が最高な、いい小屋&テン場でした!
常念岳へ向かう道は、たまに登り返しがありますが 基本下り基調な歩きやすい道。
真ん中のボコッとした山が目指す常念岳。常念山脈の名前の由来となっていますが、実は大天井岳が最高峰です笑
常念岳の向こうには富士山が雲海から顔を出しています。隣は南アルプスかな。
右手にはずっと槍穂を見ながら歩くことができます。至福の時間です。2年前に歩いた表銀座もよく見えます。
槍ヶ岳をアップで一枚。日本で富士山の次に絵になる山ですね~。
まずは東天井岳を目指します。頂上に立っている人がちらほら見えます。
1時間ほどで東天井岳分岐到着。だいぶ常念岳が大きくなってきました。手前のピークは横通岳。
喜作新道ができる前は、ここからニノ俣尾根を下り槍沢から槍ヶ岳登っていたそうです。
いまは上高地からも登れるし、新穂高温泉からも登れるし、昔と比べたら遥かに登りやすくなってます。
この辺りも花が多かったです♪
横通岳に近づくにつれ、吊尾根も近づいてきます。梓川も見えてきました。
前穂の奥に見えるのが、乗鞍岳と御嶽山。御嶽山はいつか登る日が来るんだろうか・・・
横通岳の巻き道を歩いていると、ガスが一ノ沢から上がってきちゃいました。山頂に着くまでは待ってくれー。
ここから標高250mほど降りていきます。森林限界を超えるらしく小屋手前は樹林帯です。いきなり植生が変わります。
大天荘から2時間ちょいで常念小屋に到着~。表銀座の向こうに槍ヶ岳が丸見え! 素晴らしいロケーション。
テント場も素晴らしい景色! 北アルプスの稜線上のテント場はどこも絶景ですね~。
小屋脇に荷物を置かせていただいて、サブザックで常念岳へアタック!
小屋から山頂までは標高差400m。1時間もあれば着きます。
が、山頂はすっかりガスの中・・・上は晴れていることを願って進みます。
道は大きな石が積み重なっていてガレていますが、歩きにくくはなかったです。荷物が軽いからかなw
穂高の上部は雲の中に入っちゃいました。ここに来るまで十分見れたのでよしとしよう!
大天井岳と歩いてきた道は見ることができました。なだらかでいい道でしたよ。
看板を持って撮ってみました。結構重たいので気をつけてw悪沢岳のシャツを着てたんですが、10人ぐらいの人に登ったの?と声かけられました。人気者気分です笑
山頂は狭く休憩できるところがないので、皆さん少し降りた場所で休憩してました。
しばしボーッとした後、下山します。この後、中央高速の渋滞が待っていそうなんでね・・・
常念小屋まで戻り、お昼ご飯を食べた後 下山します。
降りてきたらすっかりガスってしまいました。
下山は一の沢へ降りて、タクシーでしゃくなげ荘に戻ります。
小屋にお願いして電話でタクシーを予約してもらいました。
20分ほどで最終水場に到着。ここから先は一の沢沿いに進んでいきます。
標高2,000m越えているのにかなりの勢いで水が流れていてびっくり。
沢沿いの道なので、花の種類もこれまでと違っていました。
このルート道中チェックポイントが少なく、歩いても景色があまり変わらないです・・・進んだ気がしないorz
だいぶ省略していますが、鳥居が見えてくれば登山口までもうすぐ。
常念小屋から2時間半で一の沢登山口に到着!
タクシーは数台スタンバってました。すぐに乗ってしゃくなげ荘に。 ちなみにトイレありです。
20分ほどでしゃくなげ荘に到着。タクシー代は4,400円でした。運ちゃんが結構飛ばすので、揺られましたw
車を停めさせていただいたので、そのまましゃくなげ荘の日帰り温泉に。
ここも中房温泉が源泉だそうな。410円とリーズナブルでした。かなり熱いお湯だったのでそんなに入れなかったですが。。。
そして、中央高速経由で帰宅~。予想通り小仏トンネルの渋滞に嵌りましたorz
車出していただいた けいさん、ありがとうございました!
こうして今シーズンの初テント泊登山は終了~。前半 腹痛に見舞われましたが、何とかなりました笑
燕岳・大天井岳・常念岳といくつかピークを踏みましたが、今回は大天井岳からの景色が印象的でした。
燕山荘・常念小屋は小屋もテント場も結構な混雑。大天荘は小屋泊まりテント場もまだ空いてました。
登山口から8時間ほど歩く必要がありますが、来る価値はありです♪ 常念山脈で一番高い場所でもありますしね。
砂礫のコマクサから、沢沿いの花と、変化に飛んだ縦走コース。花好きにもオススメです!
7月は南→北アルプスと歩いたので、8月は中央アルプスに行く予定!晴れてくれー!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
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