【登山装備】無雪期登山 持ち物紹介 ウェア編 ~ 山道具 ~
2018/04/23
積雪期の装備の紹介記事を書いたところ、ブログの読者さんや会社の同僚に夏装備についても聞かれたので、記してみます。
登山を始めて5年、だいたい山に持って行く道具は毎回同じで、逆に言うと買ったものの使わなくなった不必要なものもあります。
山のスタイルによって個人差はあるかと思いますが、道具をそろえる時の参考にしていただければと思います。
ということで、まずは無雪期登山のウェアをご紹介~。
※積雪期の装備はこちらをどうぞ。
雪山装備 ウェア編 ~ 冬山装備 山道具 ~
雪山装備 ギア編 ~ 冬山装備 山道具 ~
「紅葉の谷川岳馬蹄形縦走」
山の服装はレイヤリングが大事。
うだるような暑さの真夏の昼間ならTシャツ一枚でいいかもしれませんが、高山では夜は冷えます。
休憩中も風が強いと夏でも体が冷えます。行動時と休憩時でレイヤーを変える前提で準備しましょう。
1.ベースレイヤー
一番内側に着るベースレイヤーに求められる機能は、かいた汗をすぐに吸い上げ、外へ発散させること。
従って木綿などの保水性の高い素材はNG。ポリエステルなどの化学繊維素材できたものを選びましょう。
自分は山荘で買ったシャツを着ています。
なかなか耐久性が高くて、なかなか買い替える機会がない(笑)
お気に入りは荒川小屋で買った悪沢岳Tシャツ♪
山友さんの間ではミレーのあみあみがベースレイヤーとして流行っています。
これを着ていると汗がすぐ乾くので濡れないらしい…欲しい…
「悪沢岳から富士山を眺める」
2.ミドルレイヤー
真夏の低山では不要かもしれませんが、春や秋の山ではベースレイヤーとアウター以外にももう一枚欲しいです。
自分は薄手のフリースを使っています。フリースのいいところは暖かい割に、安い!洗濯もできるし!
フリースの欠点は、風に弱いこと。裏地付きのフリースでない限り、一番外側に着るのは無意味です。
着る時は外に何か羽織り、内側に着て暖かい空気を逃さないようにしましょう。
登山初めて最初の方に買いましたが、後述のダウンの方がコンパクトなので最近はあまり出番がないです。
3.アウター
一番外側に着るアウターに最も求められる機能は防風性。外気を防ぎ、内側の暖かい空気を保持します。
ただし、湿気は外に出したいので通気性は欲しいところ。さらには小雨や霧などでも濡れない防水性も欲しいです。
次に紹介するレインウェアをアウターとして日常使いする人も多いです。
自分がチョイスしたのはモンベルのソフトシェルのノマドパーカー。
ジャケットもありますが、フードがあるほうが強風時に頭部を守れるのでいいと思います。
使い勝手がよく耐久性が高く最も使用頻度が高いウェアです。買って大正解な一品でした。真夏でも必ず持って行きますし、春や秋では着て登っています。
「8月の苗場山でお昼寝」
直射日光が厳しい場所では、長袖を着た方が涼しいんですよね。
4.ダウン
春や秋は休んでいると体が冷えます。休憩中にあると助かるのダウンウェア。
上で紹介した薄手のフリースも持ってるけど、軽く小さく圧縮して持ち運びできるダウンをよく持って行きます。
目安として山頂で10℃切るようだったら薄手のダウンを持って行くかなぁ。
使っているダウンパーカーはこちら↓
ダウンパンツも持っています。
ダウンパンツは無雪期だと出番はあんまりないかなぁ。
最近だと丹沢でダイヤモンド富士を見るのを待つ時に履きました。
気温は0度ぐらいだけど、1時間近くじっとしていても全く寒くなかったです。
5.レインウェア
山であまり使いたくない道具がこのレインウェア。
山の天気は外れることもあるので、日帰り登山でも必ず持って行きましょう。
重いからとか使わないからと、買わない人・持って行かない人もいますが、登山を初める時に最初に買って欲しい道具です。
雨の日は登らない自分も数回しか使ったことないけど、毎回持って行ってます。
また、朝、朝露でぬれる植物が登山道に張り出している道を通ることがあります。
そんな時はレインウェアを履いて歩けば濡れません。大雪山縦走の時にはズボンが濡れず助かりました。
使っているのはコチラ
mont-bell ドライテック レインウエア
登山始める時に何も考えずに買ったので、一番安いやつです。
正直めちゃくちゃ蒸れる…
Gore-Texでできているレインウェアは蒸れないし防風性もあるので、そっちがオススメかな笑
また、レインウェアをアウターとして使う人が多いです。
軽量化という意味ではそうしたほうが持って行くウェアが一つ減りますね。
「朝露でぬれるトムラウシ縦走路」
こういう道はレインウェアじゃないとビショビショになりますよー。
6.インナータイツ
続いて下半身のウェアについてです。
上半身ほど汗をかくわけではないので、ズボンの下にインナーを履いている人は少数かな?
女性だとスカートの下に、男性でも短パンの下にタイツを履いている人はよく見かけます。
特に登山中に膝が痛くなったり、足がつる人にはサポートタイツがオススメ。
うちの奥さんも下山時に膝が辛いそうで、これ↓を履いています。
キネティックテープと併用すると、長い下りでも大丈夫と言ってます。
一番は足を鍛えることでしょうけどね~。(膝が痛くなったことがないので、言いたい放題(笑))
「石鎚山の鎖場」
7.ズボン
以前、真夏は短パンで歩いていましたが、尾瀬の燧ヶ岳で虫に刺されてから止めました…
トレッキングズボンは、汗を吸わず、ストレッチ性があれば基本何でもいいと思います。
自分が履いているのは自転車用。裾がチェーンに巻き込まれないよう、ベルクロがついてるんです。
これを利用して裾をたくし上げて歩いています。
自転車乗り始めてから履いていて、もう6年ぐらい使ってるかな。
破れたら山用のズボンを買おうと思ってるけど、なかなか破れない(笑) かなり耐久性があります。
「残雪の巻機山」
8.帽子
紫外線の強い山では日よけのためにツバのある帽子が必須。
被らないと休み明けに出社したときに、どうしたの?!と聞かれること間違いなし!(経験談)
髪が短い男性は首後ろも焼けるので、360度ツバがある帽子がいいと思います。
自分は例のごとく、モンベルで買い求めたこちら↓の帽子を使っています。
「利尻山山頂から眺める大雲海」
頭に大量に汗をかく自分は、夏場は帽子の下にタオルを巻いて登っています。
じゃないと目が開けられなくなる(汗)
帽子を被ればタオル巻いていても目立たないから恥ずかしくないです!
9.靴下
登山中に一番蒸れる箇所は、靴の中。なので靴下は大事!
靴下には蒸れを発散させる機能と、クッション性が求められます。あと耐久性も。
普通の靴下で登山靴を履く人はいないでしょうけど、山用の靴下は必須です。
自分はナイロンでできたこれ↓を履いています。
一年ぐらい履いているとへたって嵩がなくなって来るので買い替えています。千円台で買いやすいしね。
10.手袋
次に紹介するのが手袋。
色んな商品があるトレッキング用の手袋ですが、正直 軍手で十分だと思います(笑)
軍手はよくできてますよ、耐久性あるし吸水性あるし保温もできるし、しかも安いし。自分は必ずザックに入っています。
軍手だと暑すぎる時は指が出る手袋を使っています。
っていっても自転車グローブを転用してます(笑)
自転車用だけあって耐久力があり、もう4年ぐらい使ってるかな。
ストックを持つ時は手のひらが擦れるので必ず着けてます。
「大雪山 縦走」
11.ネックウォーマー
最後にネックウォーマーをご紹介。これまた自転車道具の転用。
自分は行動中は首が寒いと思うことはないので、登山中よりも車中泊で活躍する道具です。
寝る時に頭からかぶって明かりを遮断。朝までぐっすりと寝られます(笑)
鼻にあたる部分に樹脂製の芯が入っており、鼻に引っ掛けることでずり落ちずにつけることができます。
バラクラバを買うまではよく雪山でも使ってました。
まとめ
最後に一覧で自分の装備を載せておきます。
ベースレイヤー | 山小屋のシャツ | 0.5万円 |
フリース | mont-bell クリマプラス100 ジャケット | 0.6万円 |
ソフトシェル | mont-bell ノマドパーカ | 1.3万円 |
ダウン | mont-bell スペリオダウンパーカ | 1.7万円 |
レインウェア | mont-bell ドライテック レインウエア | 1.2万円 |
ソフトシェル ズボン | mont-bell フリーライドパンツ | 0.8万円 |
帽子 | montbell フィッシングハット | 0.3万円 |
靴下 | mont-bell WIC.トレッキング ソックス | 0.2万円 |
グローブ | PEARL IZUMI サイクリング グローブ | 0.3万円 |
ネックウォーマー | mont-bell WIC.クール ネックゲーター | 0.2万円 |
ウェア代を合計すると…7.1万円。えっこんなにかけてたの?!
一度に投資するのは厳しいと思うので、これから登山を始める方は、普段使いのウェアを使ってお手軽な山から登りはじめて、少しずつ揃えて下さい(笑)
買ってしまえばそうそう買い替えるものではないと思うので、買う時はケチらず、ちゃんとしたものを買いましょう!!
下手にケチると買い増す羽目になりますよー!(体験談)
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