紅葉の八甲田山 ~ 酸ヶ湯温泉 周回登山 日帰り ~
9月の最後の土日に青森へ遠征してきました~。
台風で予定していた山が流れ急遽決まった青森行き。
金曜日の夜に出発し、夜通しで青森で移動。翌土曜日の午前中に岩木山を登り、午後は八甲田山へ向かいました。
八甲田山と言えば、雪中行軍中の大量遭難死が有名。
日本有数の豪雪地帯であるこの地は、冬は山スキーやスノーモンスター目当ての人が、多く訪れます。
そんな冬のイメージがある八甲田山は、広大な湿原を持ち、花や紅葉でも登山客を楽しませてくれます。
実際に行ってみると自分が想像していた以上の景色に出会うことができ、青森を満喫できた山旅でした。
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<コースタイム>
2018/9/29
酸ヶ湯温泉14:00→仙人岱15:05→大岳15:50→休憩~16:15→毛無岱17:05→酸ヶ湯温泉17:50
1.ルート
山域の広い八甲田山にはピークがいくつもあります。
今回は最高峰の大岳を登るべく、酸ヶ湯温泉から周回で登ることにしました。
事前リサーチをあまりせずに登りましたが、思いがけず見れた毛無岱の紅葉が素晴らしかったです!
あと以前から入りたかった酸ヶ湯を拠点に回れるのが魅力のルートです♪
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 八甲田・岩木山 白神岳・十和田湖・田代岳 (山と高原地図 4)
2.山行記録
岩木山を登った後、八甲田山へ移動。寄り道しないと一時間半で着きます。
登山口の酸ヶ湯温泉に着いたのが13:30。こんな時間からこの日二座目の八甲田山を登ります。ここ酸ヶ湯温泉は日本でも有数の豪雪地域です。毎年冬になると積雪量がニュースになりますね。
湯量が豊富なここでは温泉で雪を融かしているとか。
駐車場は酸ヶ湯温泉の前と、一段上がった場所にもあります。トイレもあるので車中泊も可能。
駐車場からは目的地の大岳が見えるはずが…ガスの中。。うーむ。
地図に登山口に鳥居があるって書いてあったので、くぐってみると…また道路に出たw
こちらが正しい登山口です。ちゃんと登山口って書いてありますね。
序盤は階段状の道を進みます。前日に雨が降ったのかかなりぬかるんでました。
少し歩くと一面焼け野原のような場所にでます。何かと思ったら、火山性ガスが発生し植物が枯れてしまったそう。
注意書きが掲示されてました。実際に数年前に山菜取りの方が登山道を外れた場所で中毒で亡くなっています。この辺りですれ違う人からは「今から登るの?」と聞かれながら進みます。まぁそうですよね。もう14時過ぎてますから。日没ぐらいには下山できるはず。
このガレれている場所は橋で通過します。赤い山肌に白いガレと、不思議な配色。
ガレ場は開けているので南八甲田が見えます。きれいな三角の山は乗鞍岳かな?
ガレ場の上部は水が流れています。火山の水だけに酸っぱかったりするのだろうか。。
仙人岱には八甲田清水と言う水場があります。上澄みだけ枡の外に流れるようになっているので、それが飲めます。旨かったです!
で、上のカメラ持ってる人達は何者かと言うと…NHK日本百名山のスタッフの方々。この後我々もインタビューシーンを撮影されました(笑) レポーターの方が「紅葉素晴らしいですね!」と言うので、「(そんなにか?!)はい東北は紅葉が早いですよね~」と心にないことを答えてました。この後に見事な紅葉を目にするのですがw
インタビューを受けたら大岳を目指し歩きます。山頂がガスの中だなぁ。
意識しなくても目につくのが、津軽平野に佇む岩木山。圧倒的な存在感です。
道はこんな感じで、急坂ではなく歩きやすいです。しかしまっちろけだなぁ。
歩き始めて2時間弱、山頂に到着!見事にガッスガスw この時間ではだれもおらず、寒風が吹きすさんでいました。
八甲田…はっこうだ…発酵…ということでヨーグルトを買ってきたけど、さぶすぎて食べてられない!
それでもしばし風に耐え待っていると、ガスが晴れてきました!この日は夕方以外はガスってたようでラッキーでした。
やはり岩木山の存在感が圧倒的。
そして北西には陸奥湾と青森市街が見えます。今回は青森市にはいかなかったけど、本州最北端にいることがよくわかります。
田茂萢岳の奥には下北半島が見えます。恐山にいつか行ってみたいなぁ。
陸奥湾の奥には津軽半島。写真だとわからないけど、遠く北海道も写っていました。
南には岩手山が見えます。雨が降らなければいいなと思いながら登っていたので、こんなに視界が開けたことに驚きです。岩手山は今年の冬に狙っています。
最後に奇跡的に晴れた大岳山頂の360度画像をどうぞ!
八甲田山 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
使っている360度カメラはこちら。山と360度画像は相性いいと思います!
いつまでも山頂にいたいけど、日没が近いので下山します。下りは毛無岱を経由して酸ヶ湯まで戻ります。まずは赤倉岳めがけて下ります。
すると早速これから歩く毛無岱が見えてきます。湿原が見事に紅葉してるじゃないか!(岩木山かっこいい…)
10分で大岳と赤倉岳の鞍部、大岳ヒュッテに出ました。薪ストーブもある立派な小屋です。玄関が強烈にトイレくさかったけど、泊まってみたい。
小屋の前からは赤倉岳経由でロープウェイ駅へ伸びるを分けて、毛無岱へ。徐々に色づく木が増えてきました。
振返れば大岳から赤倉岳に続く稜線が見えます。毛無岱の草紅葉と大岳の濃い緑が対照的。ダイナミックに景色が変わりゆくのが八甲田山の魅力でしょう。
尾瀬のように所々に休憩所があり、湿原をゆっくり眺めることが可能。予定外の登山だったけど、いい時期にこれましたよ。
紅葉する毛無岱の360度画像もどうぞ!
八甲田山 草紅葉 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
更に進むと、上毛無岱から下毛無岱への階段に出ます。ここから見下ろす下毛無岱が圧巻!パッチワークのように色が渦巻いています。八甲田山いい山だなぁ(笑) 遠出した割に午前中の岩木山が不完全燃焼だったけども、午後の八甲田山で完全に取り戻しました!
アップでもう一枚。草紅葉だけでなく紅葉した木があるのが尾瀬との違いですね。紅葉シーズンの初めで、今年一番の紅葉を見た気がします。そりゃあNHKのスタッフにドヤ顔で紅葉はどうでしたか?って聞かれますわ(笑)
紅葉に見惚れていると、段々と薄暗くなってきました。日没は17時半なので、暗くなり始めました。夕日が大岳に当たるかなぁと思ったけど、雲が多くダメでした。
その後、下毛無岱を急ぎ抜けます。途中からヘッドライトを装着。
出発してから4時間弱、酸ヶ湯温泉に戻ってきました~。日帰り温泉に入ろうと思ったら、受付が終わってた涙
無事に2座を登り終えたら今夜のお宿へ移動。民泊を始めて利用しました。
気さくなご夫婦が迎えてくれ、楽しい一夜でした。
夕食は弘前市街へ出て、地元青森の料理に舌鼓。特にお刺身が美味しかった!珍しい魚は何一つないけど、どれも脂の乗りと味の濃さが普段食べているお刺身と違いました。これが鮮度の違いと言うやつなのだろうか。写真左下の菊のお浸しは青森ではよく食べられているそうです。
お腹いっぱいになったら民泊へ戻り、温泉で汗を流します。黒石市は掘れば温泉が湧くところが多いらしく、温泉を引いている家も多いんだとか。メンテは大変そうだけど、羨ましい!
その後、22時過ぎに就寝zzz 疲労と睡眠不足で朝までぐっすりでした。
翌日は朝一で酸ヶ湯温泉に入り、また9時間かけて東京まで戻りました~。
3.あとがき
かなりタイトなスケジュールだったけど、無事に二座登ることができました。
八甲田山はまたスノーモンスターを見たり、スキーをしに訪れたいです。
その時には是非酸ヶ湯温泉に泊まりたい!
関東からは時間がかかるので、なかなか訪れにくいけど、他にも奥入瀬や白神山地など青森県にはまだまだ訪れたい場所があります。岩手や秋田にも行きたいしなぁ。
2年ぐらい東北に転勤したいですw ご飯も美味しいし!
4.装備/持ち物
ウェア
種類 | 持ち物 | 使用 |
シャツ | 白馬小屋で購入したシャツ | 〇 |
ソフトシェル パーカ | mont-bell ノマドパーカ | 〇 |
ソフトシェル パンツ | mont-bell フリーライドパンツ | 〇 |
雨具 | mont-bell ドライテック レインウエア | |
靴下 | mont-bell WIC.ウォーキング ソックス | 〇 |
帽子 | montbell フィッシングハット | 〇 |
ギア/道具/食べ物etc
種類 | 持ち物 | 使用 |
ザック | OSPREY ケストレル48 | 〇 |
夏靴 | mont-bell アルパインクルーザー 2500 |
〇 |
ヘッドライト | ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ | |
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット | 〇 |
スマホ | Xperia GX SO-04DVAIO Phone A | 〇 |
モバイルバッテリー | Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー | 〇 |
腕時計 | LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計 | 〇 |
ツェルト | mont-bell ライトツェルト | |
食料 | 菓子パン・ナッツ | 〇 |
飲み物 | アクエリアス2L | 〇 |
日焼け止め | ニベアサン プロテクトウォータージェル | 〇 |
地図 | 山と高原地図 八甲田・岩木山 白神岳・十和田湖・田代岳 (山と高原地図 4) |
〇 |
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