飯豊山 2018年に2018mの山に登る 2-3日目~ 小白布沢登山口 → 天狗平(飯豊山荘) 2泊3日 テント泊 ~
2018/09/04
7月の第四週に飯豊山を縦走してきました~。
飯豊山2日目・3日目は本山小屋から北西へ縦走。
実は今年中に飯豊山に登りたかった理由がありまして、標高2018mの山 烏帽子岳が飯豊山の北西にあるんです!
去年は雲取山が2017mの山だったので自分も含め登った人が多いみたいですが、今年はここ飯豊山なので難易度が数段高いです。
わざわざ車を回送してまで登ったのは、この理由でした(笑)
天気は曇りがちでしたが、たくさんの花と出会え、よく歩いた3日間でした~。
※1日目の記事はこちら
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<コースタイム>
2018/7/21-23
1日目:小白布沢登山口5:05→三国岳8:15→休憩~8:50→切合小屋10:20→休憩~10:50→本山小屋テント場12:45
2日目:本山小屋テント場6:35→飯豊山6:50→御西小屋8:15→烏帽子岳11:05→梅花皮小屋12:05→休憩~13:10→門内小屋14:35
3日目:門内小屋3:50→梶川峰4:50→飯豊山荘8:05
1.ルート
2日目は本山小屋から門内小屋まで歩き、
3日目は門内小屋から梶川尾根経由で飯豊山荘に下山しました。
2日目は大きなアップダウンなく、快適なルート。水場・小屋がちょくちょくあるので、補給と休憩が容易で歩きやすいです。
3日目の梶川ルートは、それほど整備されているわけではなく、ザレてたりするので手ごわかったです。この道は登りでは使いたくないかなぁ。
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 飯豊山 朳差岳・二王子岳 (山と高原地図 10)
2.山行記録
※1日目の記事はこちら
2日目は午前3時に起床し、朝ごはんを食べたものの、風が強くガスっていたので出発は様子見。
この日は飯豊山 最高峰の大日岳まで往復して梅花皮小屋まで行くつもりですが、視界ゼロで大日岳に登っても仕方ないということで諦め、浮いた時間で門内小屋まで行くこととしました。
3日目は下山してから帰宅するまでが遠いですからね…2日目に稼いでおきたい。
2度寝して、結局6時半にスタート! 睡眠十分で体の調子はいいです(笑) 寝不足に弱いので、二日目から本調子になります。
まず、前日も登った飯豊山 本山へ向かいますが、ガスがぁ。本山より向こうは闇の世界です。
本山からはなだらかな道が続きます。本山まではアップダウンが激しかったけど、ここから先は東北らしい緩やかな道が続きます。
青空が見えたのはここまでで、ここか先はガスの中を歩きます(泣) でも隙間なく花が咲いており、愛でながら歩けました。
特にこの辺りはニッコウキスゲの群落が凄かったです。↑の写真でザックに外付けしているのは、前の日に腐ってしまったモツ。。ジップロックに入れても臭うorz
無駄に3日間 400gのモツを持って歩きました。
コバイケイソウも沢山咲いていました。今年は当たり年みたいですね~。
チングルマが咲いていました。白い小さい花はアオノツガザクラ。
晴れてれば青空に映えたんだろうなぁ。じっとしてると寒いぐらいの風が絶え間なく吹けつけます。
花を見ながら歩いていると、いつの間にか御西小屋に着きました。見事にガッスガスだぜい。これでも雨は降っていません。
御西小屋にもトイレがありますが、、、10mぐらい離れても臭うので、昨日は本山小屋泊まりにして正解だったかな。
ここからさらに奥に縦走する人は少ないようで、皆さん飯豊山最高峰の大日岳まで向かうご様子。
我々は大日岳には行かず、北西へ縦走を続けます。
ここから先も花が豊富。新たに姿を見せてくれる花が沢山ありました。
10m先も見えないような状態。花がなかったら萎えていたでしょう。
うーん、予報では晴れ予報だったのになぁ。そして風が強い。日本海側から吹き付けているようで、稜線の東側に入ると風は落ち着きます。
いつの間にやら天狗の庭に着きました。ここからはこれから目指す烏帽子岳までの稜線が見えるはずなんだが…残念。
天狗の庭を過ぎると雪渓が現れます。念のためチェーンスパイクを持ってきましたが、結局使いませんでした。
山友さんは尻もちついてました(笑) 気を付けましょう!
次いで御手洗ノ池に到着。ここでしばしパン休憩~。こんなガスガスな天気だったので、一人だとめげてただろうなぁ。みんなで来てよかったです。山友さんの一人が、別の山友さんと結婚を決めたというので、道中ずっといじってましたw
自分がいなかったら出会っていない二人なので、祝福してあげたいです。
こちらが御手洗ノ池。どん曇りで何も見えないので、こういうチェックポイントがないとどこを歩いているのかわかりません。
時折ガスが薄くなると、このぐらい視界が開けます。晴れていれば、どばぁっと稜線が広がるのになぁ。涼しいことだけが救いです。
烏帽子岳手前はお花畑の中の急登。ここもニッコウキスゲが沢山!
本州の日本海側のみに分布するミヤマクルマバナ。初見かな?1日目に続き、飯豊山は本当に花の量が凄い。一通りの著名な花が見れます。
写真を撮りながら進み、烏帽子岳に到着~。御西小屋から3時間弱でした。
ここまで来ると時折ガスが薄くなる瞬間もあり、青空を待ちます。
青空を待ってまで撮りたかった写真がコチラ。2018年に2018mの山に登ってやりました!
2018って表現してるのわかります?!
記念写真を撮ったらパン休憩を挟み先へと進みます。元々2日目は大日岳を往復して梅花皮小屋でテント泊の予定でしたが、御西小屋から大日岳へのピストンをやめたので一つ先の門内小屋まで行くことにしました。相変わらず風が強かったです。自分は風に耐性があるみたいで、すんなり歩けました。重心が低いとも言う。
むしろ半袖一枚で風が心地いい!
烏帽子岳を過ぎると、イイデリンドウが群生していました。ここと飯豊山 周辺でよく見かけました。この花は陽が沈むと花を閉じます。朝見た時は閉じていました。
烏帽子岳から一時間歩くと、ガスの中から突如小屋が現れます。梅花皮小屋です。10m先も見えない状況だったので急でびっくり。
小屋番さんに断って、お昼休憩をさせていただきました。中はちょっと湿っぽい感じがしたけど、風が避けれるだけで快適~。
荷物を置いたら、この日の宿泊場所の門内小屋の水場が細いと聞いていたので、梅花皮小屋で汲んでいきます。ここの水量は豊富でした。しかも旨い!
小屋に戻ると少しガスが取れ、石転び沢が見えました。ピッケルと前爪アイゼンが必要と聞いたので、今回は歩くのを断念。歩きたかったなぁ。
先ほど越えてきた梅花皮山も見えました。景色が開けてれば楽しい一日になっただろうに!
その後1時間ほど休憩して、次の門内小屋へ進みます。
去り際に小屋番さんが、梅花皮小屋のテント場は風が強いし狭いから、テント張るなら門内小屋がいいよとのこと。
そのテント場がこちら。確かに風が強かった…
門内小屋へはもう2つピークを超える必要があります。
3Lの水を汲んだからザックが重たいぜぃ。。
途中 野イチゴがなっていました。山友さんが食べてみたら甘酸っぱく美味しいとのこと。
ぜいぜい言いながら20分歩くと北股岳に到着。写真を撮ったらすぐ先へ進みます。
たまぁにガスが切れると100mほど見渡せます。にしても風が強い。
足元にはミヤマリンドウが咲いていました。花びらの間に副片が立っているのがイイデリンドウとの違い。
トリカブトも少しだけ咲いてました。青系の花を見ると夏の終わりを感じますね。飯豊山は雪が解けるのが遅いので、一度に色々な花が咲くのでしょうね。
気づけば門内岳に到着。もんない と読みます。飯豊山は難読な山が多いです。
門内岳からすぐに門内小屋に到着~。今日はここでお終い。一日ガスに包まれて歩きました。。
管理人棟は別の建物です。お昼寝されてたので、起こして受付させてもらいました。
テント場はそれほど広くなく、傾斜地が主。ここも風が強かったです。
幕営したら5分の距離の水場へ。冷たい湧き水が細いけどしっかり出てました。…梅花皮小屋で汲んでこなくてよかったな。。
風が強いのでこの日はテントの中で炊事。
お米を炊いて缶詰カレーです。お米の炊き方はこちらをどうぞ。
最近手の込んだご飯を作ってないなぁ。。準備が面倒なので、お米とパスタばっかりだ(笑)
寝る前に小屋のトイレをお借りします。中は自転車を漕いで、ブツを攪拌するタイプ。ここも無臭で綺麗なトイレです。
その後、18時には就寝zzz
翌日の3日目は3時前に起床。パスタを作って腹ごしらえ。
湯切り不要のパスタの茹で方はこちらをどうぞ。
テントを撤収し、4時前に出発。山の朝は日に日に早くなっていきます笑
まだ真っ暗なので写真はしばらくなし。この日も霧が凄く、トイレに行くのに難儀したぐらいです。
胎内岳からすぐに扇ノ地神。ここで稜線歩きはお終まい。梶川尾根を降りて行きます。
3日の行程を組んだけども、気持ちよく歩けたのは初日だけと、ちと消化不良。まぁしょうがないか。
このまま降りるのがもったいないので、みんなで道に迷った風な写真を撮ったりして遊んでました。
徐々に明るくなるものの視界は10mと悪いです。
梶川尾根は序盤はなだらかで歩きやすかったです。降り始めて30分せずに梶川峰に到着。
標高1,500mまで降りてくると、ガスを抜けました。久しぶりにお日様を拝めました。
下界が見えてきました。梶川尾根コースは標高差1,500m、コースタイム3時間半となかなかタフな下り。
道はかっちり整備されているわけではなく、段差の大きな下りがあったり、骨が折れます。登りでは使いたくないかな!
滝見場に行ってみると、何とか松の間から梅花皮の滝が見えました。松が邪魔…梅花皮の滝は世界百名瀑に選定されているそうです。近寄るのも見るのも難易度が高い滝だそうな。
自分は滝よりもこちらの石転び沢に目が行きます。いつか登ってみたい!!
引きで見ると稜線だけ雲を被っています。どうやら日本海側から風が当たり、飯豊山地の上部だけガスっている模様。
再び下って行くと、一度だけ登り返しがあります。登り返した場所が湯沢峰。
湯沢峰からは昨日歩いた稜線が一望できます。しつこく稜線には雲が被さっています。下界は晴れているのになぁ。
ここで飯豊山とはお別れして、先へ進みます。階段が出てきたり、なかなかスピードが上げられない。
車がある飯豊山荘が見えてもまだ先は長い。。辛抱の下山路です。
登山口から10分歩くと飯豊山荘に到着。途中すれ違った登山者と話してたら「もう降りてきたの?!」と聞かれました。まだ8時だからそりゃそうか。これから長い帰りの運転が待ってるんですよね。。
山荘で車の鍵を受け取り、ガスで濡れたテントを干しつつ片付け。日差しが強くあっという間に乾いちゃいました。飯豊山荘のお風呂は8時から開いています。自分達の用に朝早くに下山する人が多いのかな?!助かります。
さっぱりしたら東京へ向かい車を走らせます。途中の道の駅 加治川さくらの里でお昼休み。登山の後はカツ丼に限る!
その後、関越道経由で帰りました~。渋滞なかったけど時間以上かかり、疲れましたorz
3.あとがき
こうして2泊3日の縦走が終わりました。
2日目からはガスってしまったけど、たくさんの花に出会えた3日間でした。
なによりも無事に山頂に立ててよかったです!また晴れた日に来たいなぁ。今回は登れなかった朳差岳が気になっております!
東北は登りたい山がまだまだあるので、しばらくは重点的に攻めたいな!
日帰りではなく、できれば数日縦走したい。
4.装備/持ち物
ウェア
種類 | 持ち物 | 使用 |
シャツ | 白馬小屋で購入したシャツ・荒川小屋で買ったシャツ | 〇 |
ソフトシェル パーカ | mont-bell ノマドパーカ | 〇 |
ソフトシェル パンツ | mont-bell フリーライドパンツ | 〇 |
雨具 | mont-bell ドライテック レインウエア | |
アンダーシャツ | mont-bell スーパーメリノウール EXP.ハイネックシャツ | |
アンダータイツ | mont-bell ジオラインEXP.タイツ | |
ダウン | mont-bell スペリオダウンパーカ | |
靴下 | mont-bell WIC.ウォーキング ソックス × 2 | 〇 |
ネックウォーマー | mont-bell WIC.クール ネックゲーター |
ギア/道具/食べ物etc
種類 | 持ち物 | 使用 |
ザック | OSPREY ケストレル48 | 〇 |
夏靴 | mont-bell アルパインクルーザー 2500 |
〇 |
ヘッドライト | ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ | |
テント | モンベル ステラリッジ テント 2型 | 〇 |
グラウンドシート | mont-bell グラウンドシート ドーム2型 | 〇 |
シュラフ | モンベル U.L.スーパースパイラルダウンハガー#3 | 〇 |
マット | THERMAREST Z Lite Sol Zライト ソル | 〇 |
ライト | Landport ソーラー式エコライト solar puff ソーラーパフ | |
ストック | モンベル アルパインポール | 〇 |
ストーブ | PRIMUS P-153 ウルトラバーナー | 〇 |
ガス缶 | PRIMUS GAS CARTRIDGE ノーマルガス(小) | 〇 |
コッヘル | snow peak トレックコンボ SCS-010 | 〇 |
ライター | 100円ライター | |
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット | 〇 |
スマホ | VAIO Phone A | 〇 |
モバイルバッテリー | Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー | 〇 |
腕時計 | LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計 | 〇 |
汗拭きシート | エージーデオ24 クリアシャワーシート | 〇 |
食料 | 菓子パン4つ・カロリーメイト1つ・パスタ100g キムチ鍋・袋ラーメン・ピーナッツ |
〇 |
飲み物 | アクエリアス2L・水500ml | 〇 |
水筒 | エバニュー ウォーターキャリー1.5L | 〇 |
日焼け止め | ニベアサン プロテクトウォータージェル | 〇 |
地図 | 山と高原地図 飯豊山 朳差岳・二王子岳 (山と高原地図 10) | 〇 |
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
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