武甲山 ~ 浦山口駅→ 横瀬駅 日帰り登山 ~
2017/04/26
12月第3日曜日、本社ヶ丸・清八山・三つ峠を登った翌日に武甲山に登ってきました~。
12月の頭に両神山に登った時に印象的だった山が、今回登った武甲山。
石灰石の採掘のため削られ、痛々しい姿をしていますが、二百名山にも選ばれている秩父のシンボルです。
標高差1,000mほどで、そこそこ登りごたえがあります。
最後には素敵な出会いが・・・?!
ブログランキング参加中↓応援クリックお願いします!!
<コースタイム>
2015/12/20
浦山口駅9:10→登山口入口10:00→長者屋敷の頭11:10→山頂12:00→昼休み~13:00→不動滝13:40→生川14:00
秩父は公共交通機関で行くと遠いなぁと思っていたんですが、調べてみると2時間ちょいで行ける事が発覚。
実は大菩薩嶺に行くのと大差ないんですね(笑)
ということで、行って来ました!
武甲山の主なルートは山の東から登る表参道と、西から登る裏参道があります。どちらも登山口までは距離があり、歩く必要があります。
今回は登山後に武甲温泉に入りたかったので、裏参道から登って表参道で降りて、横瀬駅に近い温泉に入るプランとしました~。
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 奥武蔵・秩父 武甲山 (登山地図 | マップル)
八王子から八高線に乗り東飯能へ。秩父鉄道直通の西武秩父線に乗り換え、浦山口駅へ。
同じ電車で降りた登山者は4組ほど。駅のトイレをお借りして、登山口へGo!
駅前には不動名水が湧いています。武甲山は何箇所か水場があるので、水は少なめでも大丈夫。
ここからは1時間弱、林道歩きになります。
駅裏の道をキャンプ場方向へ進みます。
10分ほど歩くと、橋立鍾乳洞に着きます。小僧がいるのは、ここに秩父三十四ヶ所観音霊場の28番札所 石龍山橋立堂もあるからです。いつか自転車で札所巡りをしたいなぁ。カフェも併設されていて、ソフトクリームが美味しそうでした。逆ルートだったら間違いなく食べてたなw
橋立川沿いの林道を歩いていきます。本格的なのぼりの前に体を暖めます。
50分歩いて林道の終点に到着。ここから登山道になります。夏はここまで車で入れるみたいです。
すぐに橋立川を渡ります。以前は橋が架かっていたらしいですが、壊れてました。
右は通行止めなので、長者屋敷経由で登ります。
武甲山は削られ続けているため、昔と今では登山道の数が違うそうです。
ここから尾根に出るまでがなかなかの急登!
前日の疲労が残ってたんで、ゆっくり登ります。
徐々に標高を稼ぎながら尾根を歩きます。北側の林の向こうには採掘場が見えます。写真の白いところが採掘現場。
尾根を歩くこと30分、長者屋敷の頭に出ます。ここを右に数分行くと水場ありです。
ところで長者屋敷って何ですかね(笑)
ここから先、何箇所かこんな看板があります。
いまでは日に1回発破作業がされているそうです。
さて、ここから再度急になりますが、エンジンがかかってきたのでガシガシ登ります!
上がるにつれ景色が開けてきました。西に見えるのは両神山。
こんなカッコいい姿をしてたなんて知らなんだ!背骨のようにボコボコしてます。
2週間前に八丁尾根を右側から登りました~。登ってよし遠くから見てよしな山ですな。
北側には雪をかぶった浅間山が見えます。それにしてもいい天気だ♪
南西は雲取山方面。どれかはわからない・・・
明るい山道を歩いていると、武甲山の肩に到着。ここまでくれば山頂までもうすぐ。矢印が多すぎる(笑)
山頂手前には御嶽神社が鎮座します。嶽は山の意味なので、御嶽神社は武甲山を御神体として祀っている神社です。
そして麓にある秩父の総鎮守 秩父神社も武甲山を御神体としています。
秩父の神様なのに石灰石の採掘のために削ってしまうなんて・・・と部外者ながらちょっと考えてしまいました。
近くの看板には麓の横瀬町のゆるきゃら「ブコーさん」がいました。頭が削れてるねぇ。
山頂は神社の裏側です。すぐ後に見える柵が興醒めですが、北側の景色は抜群!
秩父市街地を一望できます。それにしても雲ひとつない最高の天気♪
それでは恒例の山座同定をしたいと思います(笑)
一番東側には男体山・女峰山・太郎山の一家。真ん中は日光白根山。山頂は雪をかぶってますね。丸沼高原スキー場はオープンしたかな?その左の雪をかぶっている山は燧ケ岳。その手前は赤城山です。
その西は谷川連峰が連なります。
西側には北アルプスが見えます。隣にいた地元の方がおしゃっていましたが、ここまでキレイに見えるのはまれとのこと。
晴れ男健在ですかね(笑) ちなみに南側は木が生えていて展望がありません。皮肉なことに北側は削られているので展望があります。
景色を堪能したところで、神社前に戻りお昼にします。
今日は焼肉にしました。えのき大好きです(笑)
気づくと団体さんも登ってきて、山頂はにぎわってきました。
この時期でこれだけ人がいるってことは、シーズン中はすごそう。
さて、帰りは表参道を歩いて降ります。
表参道は写真のように丁目標識がされています。大山っぽいです。
登って来る人は何丁目まであるのかわからないだろうな・・・と思ったり。
表参道はかなり単調です。ずっとこんな感じで整備された暗い林を歩きます。でも多くの方がこっちから登ってるんですよね。
傾斜がきつくないのでかなり飛ばして降りました。
こちらの標識には武甲山の標高が訂正されて1,304mと書かれています。
もともと武甲山の標高は1,336mだったのですが、山頂が採掘のため削られてしまい、三角点が1,295m地点のところに移されたそうです。山頂部の採掘が終わった後、2002年に改めて最高点の標高を測ってみると1,304mだったそうな。
ここからは民家の横などを通って降りていきます。途中イワナの養殖池がありました。
下山開始から1時間で登山口に到着。標高差800mを1時間で下りて来たので、結構いいペース。それぐらい降りやすい道でした。展望ゼロで暗い林道なのでオススメしませんが・・・
ここの駐車場は40台ほど停められそうでした。
駐車場の入り口には鳥居があり、狛犬がいます。ここの狛犬怖い・・・がおーここから車道になるのですが、横瀬駅まで1時間以上歩く必要があります。
とぼとぼと歩いていると・・・追い越していった車が停まった?!
ラッキーなことに地元の登山者に乗せていただきました♪ しかも温泉まで送っていただきました!
本当にありがとうございます!自分も車運転してて同じ状況の人を見かけたら、声かけることにします!!
おかげさまで登山口から10分ほどで武甲温泉に到着。露天風呂がぬるめで、熱いとあまり長い時間入れない自分にはちょうどよかったです♪
さっぱりしたら、横瀬駅まで歩いて向かいます。
道中 武甲山がキレイに見えました。削った岩を手前の工場で砕き、セメントなどを作っているのでしょう。
付近の小学校にはブコーさんがいました。数十年経つと、頭の線は増えるのでしょうか。
温泉から20分ほど歩いて横瀬駅に到着。
八王子経由で帰りました~。
武甲温泉やこの小学校がある横瀬町は小さい自治体で、秩父市ができる時に合併協議から離脱し独立を保っています。
石灰岩の採掘やセメント工場があることで、横瀬町の財政状態がよく、合併するメリットがなかったのでしょう。
秩父鉄道・西武秩父線どちらも武甲山で採掘した石灰石の輸送を目的として元々は敷設されたものです。
古来から秩父の神様でありながら、昭和に入ってからはその身を削り秩父地方に経済的恩恵をもたらす山、そんな山なんですね。アンパンマンみたいな山です。
地元の方に愛されるのも納得です。
そんなことを思いながら登ってきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
応援クリックお願いします↓
こんな記事も読まれてます