大室山 (丹沢) ツツジと新緑を愛でる山行 ~ 西丹沢ビジターセンタ 周回 日帰り登山 ~
2018/06/04
5月の第三日曜日に、丹沢の大室山に登ってきました~。
5月の丹沢はブナの新緑が眩しく、ツツジが咲き乱れ、山全体が鮮やかに彩られます。特に西丹沢で顕著で、檜洞丸のシロヤシオなどを目当てに、たくさんの人が訪れます。
今回登った大室山は檜洞丸のお隣の山で、神奈川県と山梨県の県境になります。
以前檜洞丸に登った時に見た堂々とした姿に惹かれ、いつか登りたいと思ってました。
標高1,500m代の山で、山頂からの展望があまりない山ですが、途中の稜線では富士山が間近に見え、ブナやツツジが出迎えてくれます。
ブログを遡ってみると、何気に毎年5月丹沢に登ってます。意識してないんだけど、自然と足が向く模様(笑)
5月は高い山は雪が残ってるので、近場の手ごろな山に登ってるのかな?
個人的にこの季節の丹沢は一番好きです!
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<コースタイム>
2018/5/20
西丹沢ビジターセンター8:55→用木沢出合9:20→犬越路10:10→大室山11:20→休憩~11:35→加入道山12:20→用木沢出合13:30→西丹沢ビジターセンター13:50
1.ルート
大室山は神奈川県と山梨県の県境に位置する山で、両県から登山道が伸びています。
最初は山梨側の麓の道志村から登ろうと考えてたけど、バスが日曜だけないんですよね。。
ということで、西丹沢ビジターセンターから周回することにしました。
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 丹沢 (山と高原地図 29)
2.山行記録
7:10発の西丹沢ビジターセンター行きの始発バスに合わせて小田急線の新松田駅へ向かいます。
このバスは、檜洞丸・甲相国境尾根・ユーシン渓谷と過去三度乗っています。慣れたもんです(笑)
バス停で時刻表を見ると…あれ、今日は山開きでもっと早くバス出てたのね。。ぬかった。
これだけ混んでいると7:10のバスは座れず。。西丹沢ビジターセンターまで1時間かかるので、立ち乗りは厳しい…
結局40分ほど待って7:45発のバスに乗りました。
早めに帰れば嫁さんが餃子を作ってくれるというので、帰りは西丹沢ビジターセンターを14:40に出るバスに乗りたいんだが。
巻かないと間に合わないぞー
1時間ほどバスに揺られ、終点の西丹沢ビジターセンターに到着。ちょうど山開きが終わったところで、巫女さんがいました。すっかり晴れていい天気!
ここには車でも来れるので、たくさんの人が既にいました。みんな檜洞丸に登るのかな??ビジターセンターで登山届を出して、登山口へ向かいます。
バスはここまでですが、道路はもっと先まで続いています。山開きのバナーをくぐり、先へ。
登山口までは中川川に沿って道が延びています。河原にはキャンプ場が続きます。いつかここでキャンプしたいなぁ。
10分ほど歩くと檜洞丸の登山口です。ここで4人組の家族に声をかけられ、この道はどこの山に登るんですか?と聞かれました。
「檜洞丸ですけど、標高差が1,000mあって登り慣れてないとキツイですよ」と答えましたが、どうやら登るようでした。
…地図も持っていないようでしたので、ちと心配になりました。結局登れたのかな??西丹沢ビジターセンターに来ていた方の多くはここから檜洞丸に登っていました。シロヤシオが見頃ですからね~。
自分も3年前に登りました。
車道からは目指す大室山が正面に見えます。木が深い山です。
さらに車道を進み、25分で用木沢出合に到着。ここで道は二手に分かれます。行きは犬越路へ進み、帰りは白石峠から戻ってくる予定。写真の通りここにも数台ですが車を停められます。
ここから山道に入るので、↓のヒル除けを靴に振りかけます。丹沢には数十回訪れていますが、いまだにヒルを見たことないです。
ということは、効いているのかな?!
用木沢出合からは沢沿いの道を進みます。新緑が眩しい!犬越路までは檜洞丸から下って来る時に歩いた道です。
こんな感じで立派な橋を渡りながら、ゆるゆると標高を上げます。
丹沢は神奈川県の水瓶でもあります。森が深く水が多い山です。山遊びもできるし、丹沢にはお世話になりっぱなしです!
こうして道を整備してくれる人がいるおかげで登山が楽しめるわけで、最近は自分も自然保全や山道整備などボランティアに携わりたいなぁと思うようになりました。
標高差500mを登り、犬越路に到着~。思ったよりもあっという間でした。
犬越路からは箱根方面が見渡せます。木が剥げている所が大涌谷です。そろそろ火山活動は収まったんですかね??青空に雲がぷかぷか浮いて、5月らしい爽やかな天気!
ここには避難小屋があり、トイレも付いています。西丹沢は有人の小屋はないけど、避難小屋がちょこちょこあります。もっと西丹沢はメジャーになってもいいのになぁと思います。山中湖まで道が続いてるしね。
富士山目指して歩くのは爽快ですよ。そんな甲相国境尾根の記録はこちら(笑)
まだまだ先は長いので、写真を撮ったら北へ進みます。ここからは人が少なくなります。
ゆるゆると標高を上げ、歩きやすい道。
登り始めると西側の景色が所々見える場所があります。
お目当ての富士山がどん!丹沢から見る富士山いいわ~。富士山左の双耳峰っぽく見える山は愛鷹山。
アップでもどうぞ。もう雪が少ないですね。2年前のこの時期に富士山に登ったけど、その時より少ないかな。
大室山への稜線上では、シロヤシオがちょこちょこ咲いていました。
稜線から大室山を見上げると…写真だとわかりにくいけど、ピンクのツツジが咲き誇ってる!これは期待できるぞ!
植林ではない広葉樹の中を歩きます。緑が鮮やかだぁ。この日は最高気温が20℃ぐらいで、山歩きに最高のコンディションでした。
メジャーなルートではないですが、道は危険箇所なく、よく整備されていました。ありがたや。
振返れば蛭ヶ岳が見えます。この日はどこ登っても最高でしょうね。
標高が上がって来ると徐々にピンク色のツツジ、トウゴクミツバツツジが現れます。
犬越路付近は花期が過ぎていましたが、標高1,400mから上がちょうど満開でした。皆さん小さい頃ってツツジの蜜 吸ってませんでしたか?!
樹々が斑で陽当たりがいい場所にツツジが咲いています。花の密度がすごいぞ。
新緑とツツジと富士山がコラボしています。大室山 マイナーだけど、素晴らしい山です!
階段が出てくれば山頂までもうすぐ。ここは山上の楽園でしょうかw
ツツジに興奮しながら歩いてると、いつの間にか大室山への分岐。
ここから東にちょろっと行くと大室山、西に行くと周回ルートで西丹沢ビジターセンターに戻れます。
まずは本日の最高点 大室山へ向かいます。分岐からは ほぼほぼ平坦な平和な道。心なしか空気が美味しい。
数分で大室山山頂です。急に着くので、ちとびっくりします。平坦なので山頂っぽくないですw山梨百名山だったのね。
2時間半で来れたので、なんとかバスに間に合いそう。コースタイムが緩いのかな?
山頂はこんな感じで展望がないです。写真だけ撮ってすぐに先ほどの分岐まで戻ります。
新緑と青空を眺めながらパン休憩です。このまま昼寝したい気分♪でも餃子食べたいので、食べ終わったらすぐ先へ進みます!
次は加入道山まで県境の尾根を歩きます。
時折木が切れて富士山を見ながら歩けるので、この稜線も気持ちいい!
南を見れば檜洞丸。今日はあっちは混んでるでしょうね~。ほんと山日和。
稜線にはコバイケイソウの群生。葉に毒があるらしく、食害にあわないとか。おしり拭くのによさそうって思ってたけど、危ない!
丹沢らしい木道も現れます。この形の木道って丹沢以外では見たことがないです。
ここまでで既に沢山のツツジを見てきたけど、大室山-加入道山間のツツジが一番凄かった!
密度が濃くてツツジのトンネルとなってました。
トンネルの中から見上げれば青空が隠れるほどの密度。うーん、大室山って知られてないと思うけど、ぜひ皆さんに訪れて欲しいです。
ツツジを見ながら進めば、お次は富士山!期待していなかった山だったけど、いい意味で裏切られたよ(笑)
色んな景色に見とれて歩いていたら、あっという間に破風口。
名前の通り、風が通る鞍部で、この前後だけガレていました。
ここからは緩やかに加入道山に向けて登って行きます。
途中、クマよけの丸太がぶら下げられていました。試しに叩いてみたけど、あんまり鳴らないぞ。最近は大山で出たらしいですね。丹沢は熊もコワイ。
この日は午後になると富士山は雲を被ってしまいました。ツツジ越しの富士山を十分堪能した一日でした。
いくつか小さいピークがありますが、たいした登り返しではないです。
丹沢特有の例の階段も出てきます。丹沢の階段は個人的に歩きやすいので好きです!
樹間からは海も見えました。霞んで見えるのは伊豆大島です。真鶴半島も見えますね~。
と、ここで前から歩く二人組に声を掛けられたので、何事かと思うと…
山友さんでした(笑) こんなマイナーな山で出会うとは!
しかも先月もお互いの予定を知らずに至仏山で会った山友さん。またどこかの渋山でお会いしましょうw
そんなこともあり、いつの間にか加入道山に着きました。ここまで心地よく歩けました。
山頂には新しい避難小屋があります。綺麗なので泊まってみたくなりますね。
広くない山頂にはベンチがあります。ここでもパンをかじったらすぐ先へ進みます。
展望があるのはここまでで、ここから先は樹林帯を歩き下山します。
5分ほどで用木沢への分岐 白石峠。尾根伝いに行くと畦ヶ丸へ行けますが、今日はここから用木沢へ下山します。
用木沢へは枯れた沢を下って行きます。整備はされていますが、上部は石がゴロゴロしていてちと歩きづらいです。
さっきの峠が白石峠と名がついているのは、この沢で大理石が多く見られるからだそう。
この鎖場の岩も大理石なのかな?
下って行くと涸れ沢はいつの間にか川になってました。数か所渡渉があります。雨の日は避けた方がよさそうですね。
全体的にジメジっとした感じの道。途中で何か動くものがあるなと思ったら、ヘビでした。ヘビ嫌いな方すみません。
再び林道を歩き、14時前にビジターセンターに戻ってきました。
その後、14時半のバスに乗って帰りました。思った以上にコースタイムを巻けたので無事に餃子の時間に間に合いました~。
3.あとがき
登る前はそれほど期待していなかった大室山でしたが、登ってみると眺望あり花ありの変化に富む楽しい山でした。
侮っていてすまぬ!
夏になると暑すぎるので、梅雨前が訪れるのに一番いい時期だと思います。
また来年、ツツジを見に行こうかなぁ。
数日後にネットを見ていたら、この土曜日から4日間で4件の事故救助が発生、うち2件が死亡事故だったそうです。
低山と言えど標高差は大きく、コースタイムが長い山が多いので気を付けないとですね。
4.装備/持ち物
ウェア
種類 | 持ち物 | 使用 |
シャツ | 白馬小屋で購入したシャツ | 〇 |
ソフトシェル パーカ | mont-bell ノマドパーカ | 〇 |
ソフトシェル パンツ | mont-bell フリーライドパンツ | 〇 |
ダウン | mont-bell スペリオダウンパーカ | |
雨具 | mont-bell ドライテック レインウエア | |
靴下 | mont-bell WIC.ウォーキング ソックス | 〇 |
帽子 | montbell フィッシングハット | 〇 |
ギア/道具/食べ物etc
種類 | 持ち物 | 使用 |
ザック | OSPREY ケストレル48 | 〇 |
夏靴 | mont-bell アルパインクルーザー 2500 |
〇 |
ヘッドライト | ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ | |
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット | 〇 |
スマホ | Xperia GX SO-04DVAIO Phone A | 〇 |
モバイルバッテリー | Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー | 〇 |
腕時計 | LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計 | 〇 |
ツェルト | mont-bell ライトツェルト | |
食料 | 菓子パン・ナッツ | 〇 |
飲み物 | アクエリアス2L・水500ml | 〇 |
日焼け止め | ニベアサン プロテクトウォータージェル | 〇 |
ヒル除け | イカリ消毒 ヤマビルファイター | 〇 |
地図 | 山と高原地図 丹沢 (山と高原地図 29) | 〇 |
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
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