ユーシン渓谷 & 丹沢山・塔ノ岳 ユーシンブルーと新緑を求めて ~ 玄倉発 日帰り登山 ~
2017/04/26
4月の最終日に、丹沢に行ってきました~。
4月は残雪の至仏山や西吾妻山を計画していたのですが、体調が悪かったり天気が悪かったりなかなか行けず・・・
そんな困った時に頼りなるのが丹沢!
近くて公共交通機関で行けるので、いつでも受け入れてくれる懐の深いやつです(笑)
今回は丹沢の中でも行ったことがない場所ということで、ユーシン渓谷を選択。この渓谷は流れる水の色が有名で、「ユーシンブルー」と呼ばれています。
渓谷歩きだけだと物足りないので、渓谷上流部から丹沢主脈に取り付き大倉尾根へ降りる、ロングルートを取ることに。
最近雪山が続いていましたが、新緑と清流を愛でに行ってきました~。
<コースタイム>
2016/4/30
玄倉バス停8:10→林道ゲート8:55→玄倉ダム9:40→ユーシンロッジ10:50→熊木沢出合11:40→弁当沢ノ頭13:00→休憩~13:40→棚沢ノ頭14:20→丹沢山15:00→塔ノ岳16:20→大倉18:30
丹沢の秘境と呼ばれるユーシン渓谷。その正体は丹沢湖に注ぐ玄倉川が作る渓谷で、塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳の稜線から目にしたことがある方も多いはず。自分も過去に丹沢主脈を縦走したときなど、何回も目にしていて訪れたい場所でした。
下の写真の白い河原がユーシン渓谷。丹沢主脈西側に降った雨を集めた清流が流れます。
そんなユーシン渓谷ですが、訪れるには丹沢湖の東端「玄倉」から玄倉川沿いの林道を歩き、渓谷を遡上しながらユーシンロッジまで歩くルートが一般的。
今回はそれだけだと物足りないので、更に遡上して丹沢主脈に登り、大倉尾根で下山する計画に。
もちろん沢登りではなく登山道経由です(笑)
今回使用した地図はこちら↓
山と高原地図 丹沢 (登山地図 | マップル)
ユーシン渓谷へは新松田駅から西丹沢教室行きのバスに乗り、玄倉バス停で下車します。このバスには以前 檜洞丸に登った時にも乗りました。
玄倉バス停の前には玄倉商店があり、飲み物や食料を調達が可能。公衆トレイもあります。
バス停前には丹沢湖が広がります。今日もいい天気! 新緑の季節ですなぁ。
ここからユーシンロッジまで玄倉川沿いの玄倉林道を歩いていきます。スニーカーでも歩けちゃう道です。
所々 川が蛇行し、砂が堆積した場所がありました。何気なくキャンプしてるなぁと思ってこの写真を撮ったのですが、この場所が「玄倉川水難事故」の現場でした。皆さん絶対にキャンプ指定地外の河原でテントを張るのは止めましょう。何かあったときに自分だけでなく他人にも迷惑がかかります。
途中 採石場などもあり、結構車の往来があります。
玄倉バス停から40分ほどでゲートに到着。ここまでは車で来ることができます。ゲート脇の空き地が駐車場になっていて停まっている車は30台ほど。満車でした。
更に林道歩きは続きます。傾斜はなだらかで、道は大部分が舗装されているので歩きやすい道です。
ここからがこの道の楽しいところ♪ ロックシェードやトンネルが連続して続きます。
その中でも一番長いのがこの「新青崩隋道」。 長さ300m程で、途中左にカーブしているので出口が見えず、まっくらです。ヘッドライトは必須なので持参しましょう。明かりが皆無なので夜の山よりも暗いです!このトンネルは2代目で、元々は初代 青崩隋道がありました。2007年にそのトンネルにひび割れが見つかり通行止めに。この先のユーシンロッジもそれからずっと休業中。2011年に2代目トンネルが開通し、再びユーシン渓谷に歩いて入れるようになりました。
そしてトンネルをいくつか過ぎて見えてくるのが玄倉ダム。このダムに堰き止められた湖面の色が、今日の目的 ユーシンブルーです。ブルーと言うよりエメラルドグリーンに輝く湖面。こんな場所が丹沢にあったんですね~。川底までくっきりです。
ちょうどWikipediaに同じアングルの写真があったので、見比べてみると・・・
Wikipediaより転載
水位が全然違うw 水があるとこの辺りまでユーシンブルーが楽しめるんですね。。ついてない。
気を取り直して、今日の目的は登山でもあるので、更に林道を進みます。途中、5人ぐらいの釣り人とすれ違ったり追い抜かされたりしました。
何が釣れるんですかね??この時期は暑すぎず、釣り人にも最高の気候ですね。
スタートしてから2時間、河原に降りられるところがあったので休憩します。
人が少なくてのんびりした空気が流れていました。親子連れが結構いましたよ。
丹沢の奥にこんな広大な渓谷があったとは。
ここで丹沢 必需品、ヤマビルファイターをいつものように靴に噴霧します。この日もヒルは大丈夫でした。
エバニュー(EVERNEW) ヤマビルファイター(135ml)
カステラを頬張り、エネルギーチャージしたら先に進みます。
まもなくすると雨山橋の分岐です。ここから鍋割山へ向かうことができます。丹沢は色んなルートがありますからね、まだまだ行きたいコースがあります。
そしてスタートして2時間40分、ユーシンロッジに到着です。トイレありです。
青崩トンネルが閉鎖されてから休業中ですが、かなり大きな施設で以前は宿泊できたそうです。林間学校などにも使われていたとか。
営業していた当時の料金表には素泊り2,600円と書いてありました。ちなみにこのユーシンロッジ、利活用方法を公募で募った結果、西丹沢安全登山協力会が今後運営していくそうです。
ここまで車やバスで来れれば塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳・檜洞丸にそれぞれ3-4時間で行けるので賑わいそうですけどね~。
もしくはテント場があると嬉しい。。
さて、ここで玄倉に引き返す方が大半ですが、まだまだ余力と時間があるので、丹沢山→塔ノ岳経由で大倉から帰ることにします。
看板に従い塔ノ岳方面へ。
再びの林道歩きです。手彫りのトンネルがあったりしますが、この辺りになると飽きてきます(笑)
ユーシンロッジから30分で、熊木沢出合に到着。林道はここまで。ここは塔ノ岳との分岐になっています。
自分は蛭ヶ岳⇔丹沢山 間の稜線上の棚沢ノ頭に上がる予定なので、そちらには行かず一旦河原へ降ります。
付近にマウンテンバイクがデポされていました。玄倉からここまで来て、塔ノ岳ピストンですかね?
往復でこの林道を歩くのはしんどいですもんねw
河原に下りて箒杉沢を越えます。橋の端が崩落しているので、脚立で上がります。
熊木沢出合には熊木ダムがあります。ここの水も上から見ると青かったです。
ここにダムがあるから数多くのトンネルを掘って林道をメンテしてるんでしょうね。ダムさまさまです。
ダムの向かいに見える山をこれから登っていきます。奥に見えるのが弁当沢ノ頭。名前の通りあそこまで上がってお昼にしたいと思います。
ここの取り付き場所がなかなかの曲者で、目立つ看板がなく、こんな感じにうまく誘導されないと登山道を見失います。
特に一度道から外れてダムのほうへ行ってしまうとわかりづらいです。
そしてここからの登りがかなり急。あまり整備されておらず、足を水平に置ける場所がほとんどない。3時間の林道歩きの後のこれは疲れます・・・
基本 稜線上を歩いていくのですが、踏み跡が薄く、いつの間にやら稜線を外れてしまうこと数回。
しかも外れた先にもテープがあり、そっちは無理でしょう!と言いたくなるルートが多かった。
下の写真、これ水平を確認して撮った写真です。テープを辿っていくとこの角度の斜面をトラバースする羽目に・・・
無事切り抜けて少し行った先で稜線に復帰してみると、稜線を通る安全ルートがあったりします(汗)
テープを信じすぎてもいけないんだろうか・・・
しんどい時は花を見て心を落ち着かせます。5月の丹沢と言えばツツジの季節。この日も所々に咲いていました。去年は檜洞丸にシロヤシオを見に行ったなぁ。
熊木沢出合から1時間20分。急に尾根が平らになりました。ここが弁当沢ノ頭です。
若干シャリバテ気味なので、ここで休憩とします。
2人前のパスタをぺロリと食べてしまいました(笑)
体力が回復したところで、先は長いので進みます。
弁当沢ノ頭から先は岩場があったり、
笹原があったり、変化に富みます。段々とガスってきました・・・ イバラみたいなトゲのある植物が痛かったです。。
弁当沢ノ頭から40分で丹沢主脈上の棚沢ノ頭に到着。
ユーシンロッジからここまで誰とも会いませんでしたが、主脈はさすがに人が多いw
ここからは以前 主脈を縦走したときに歩いたことがあるので、簡単に書きます。天気もイマイチですしね・・・
天気のいい日のレポはこちら↓
蛭ヶ岳 & 丹沢山 & 塔ノ岳 丹沢 ~ 丹沢主脈縦走 日帰り登山 ~
標高1,500m以上に雲がかかっちゃってます。一番左の塔ノ岳の山頂だけ雲の中。自分が着く頃には晴れて欲しい!
丹沢山に到着!
ここでクッキーを食べて少し休憩。すると段々雲が取れてきました!奥に見えるのが蛭ヶ岳。
日暮れの時間がギリギリなので進みます。丹沢山と塔ノ岳の間の稜線はお気に入りの登山道♪
富士山は拝めませんでしたが、さっきまでいたユーシン渓谷はくっきり見えました。いやーよく登ったな。
塔ノ岳も青空の下です。気持ちいい稜線が続いています♪ ここまで歩いてきたご褒美です(笑)
16時過ぎに塔ノ岳に到着。この時間でもそれなりに人がいました。
富士山も姿を現してくれました♪
さっきまでの天気はなんだったんだろう・・・18時半には暗くなるので、急ぎ下山します!
ここから先、大倉尾根は省略~。途中、見晴茶屋に新しくトイレができてました。
2時間で大倉に下山。丹沢クリステルさんに下山の報告をして、この日の山行は終了です。
その後、渋沢までバスで行き、電車で帰りました~。
初めてユーシン渓谷を歩きましたが、思っていた以上に水がきれい出歩きやすい道でした。
ユーシンロッジまでは登山というよりハイキングです。子供でも歩けるので新緑の時期や紅葉の時期がオススメ。
自分も今回水が少なかったのでまた行きたいと思います。片道10kmあるので、ピストンしたいとは思わないですけど。
行く時はライトを忘れずに!
久しぶりに10時間以上歩いたので翌日から筋肉痛になりました・・・が、丹沢の新たな魅力に触れることができ充実した山行になりました。
まだまだ丹沢は行きたいコースがあるんですよね~。もっともっと詳しくなりたいです(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
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