新米パパの山ブログ

2012年から登山を始めた、新米パパのblogです。

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赤岳・硫黄岳 冬の八ヶ岳 ~ 赤岳鉱泉 1泊2日 雪山テント泊 ~

      2017/12/31

12月4週の土日に赤岳鉱泉にテント泊で赤岳・硫黄岳に登ってきました~。

過去に赤岳には2回登ったことがありますが、冬の赤岳は今回が初めて。
北八ヶ岳の天狗岳北横岳蓼科山に冬に登って何度も眺めていたので、満を期して行って来ました。
毎年事故が起きる山なので、慎重にね。

今回の山行にはもう一つ目的があり、それは赤岳鉱泉で開かれるマムートナイト。
マムートナイトとは、クリスマスの赤岳鉱泉で毎年開催される冬山講習会とマムートグッズが当たるクイズ大会のこと。
そんな赤岳鉱泉にテント泊し、初日は八ヶ岳最高峰の赤岳に、翌日は硫黄岳に登ってきました~。

複数パーティに分かれて集まった山友さん達とも会え、年末にふさわしい年忘れ登山となりました!

「初冬の赤岳テント泊」

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<コースタイム>
1日目:2017/12/23
八ヶ岳山荘6:15→美濃戸山荘7:05→赤岳鉱泉9:05→休憩~10:55→行者小屋11:20→赤岳13:15→休憩~13:55→行者小屋14:40→赤岳鉱泉15:35

2日目:2017/12/24
赤岳鉱泉6:15→硫黄岳7:55→赤岳鉱泉9:05→休憩~10:35→美濃戸山荘11:35→八ヶ岳山荘12:20

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1.ルート

赤岳・硫黄岳に登るルートはいくつもありますが、今回は赤岳鉱泉にテントを張ってそれぞれをピストンしました。
無雪期に二度登ったことがあり、ルートがわかっているので少し気が楽でした。
いつか積雪期に横岳含めて周回したいなぁ。

初日は美濃戸口から赤岳鉱泉へ歩きテントを張ってから行者小屋から赤岳へ向かいます。
赤岳鉱泉からは文三郎尾根と地蔵尾根の二つのルートがありますが、今回はより歩きやすい文三郎尾根をピストンしました。登山口から山頂までの標高差は1,400mとなかなかの高低差です。

二日目は硫黄岳へピストン。
予報だと二日目の午後から荒れる予報だったので、行けそうなら軽荷でピストンすることにしました。

山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰 (登山地図 | マップル)

 

2.山行記録

1日目

夜中の3時に自宅近くで拾ってもらい、中央道経由で八ヶ岳山荘を目指します。
途中コンビニにより駐車場に着いたのが6時。
八ヶ岳は近くていいですよね~。既に40台ぐらい車が止まっていました。(暗かったので写真は帰りのものです)

準備して6:15に出発!まずは美濃戸まで林道を歩きます。
ツルンツルンの場所があり、4WDじゃないと厳しい道です。轍も深いし。歩く自分たちを横目に通り過ぎる車が羨ましかった…
ツボ足で歩いていると滑るので、なかなか危険だった…

50分で美濃戸に到着~。こちらも結構な台数が停まっていました。…テント場混みそうだな。

ここでチェーンスパイクを装着。今回初導入です!
mont‐bell チェーンスパイク

雪は薄いけど凍った地面にはチェーンスパイクが有効です。土にも刺さるので、岩の上以外は違和感なく歩けます。
アイゼンだと歯が掛けちゃうのでね…
ツボ足だと滑る、けどアイゼン履くとガリガリいう所では有用です!

少し進むと南沢と北沢の分岐。まずは赤岳鉱泉でテントを張るので北沢へ進みます。

しばらく林道が続きます。美濃戸口からずっと林道歩きだから、飽きる…帰りもこれを歩くのかorz(美濃戸までの道をもうちょい整備してー)

堰まで来ると林道終了。ここからは北沢沿いを歩きます。

赤岳鉱泉から流れる北沢は、鉄分豊富で赤い色をしてます。

段々と雪が深くなりふっかふかに。よく踏まれているので赤岳鉱泉まではツボ足でも歩けたと思います。この日は晴れ予報だけど…どん曇りだorz

歩き始めて3時間弱、赤岳鉱泉に到着~。冬山テント装備は疲れるぜい。赤岳鉱泉名物アイスキャンディが立派に出来上がってました。

テント場についてみると早速山友さんを発見!シャベルをお借りして、早速テントを張りました。シャベル買わないとなぁ。

テントを張り終わったら天気が回復してきたので、予定通り赤岳に向かいます!小屋の奥には阿弥陀岳。いい青空だ!

まずは行者小屋へ向かいます。途中の中山乗越からはギザギザした横岳が見えます。うーん雪がついてかっこいい!

25分歩いて行者小屋に到着。

行者小屋でもテントを張れるのでそこそこ賑わってます。小屋も営業してました。トレイ・水場もありです。

さぁここから赤岳目指して文三郎尾根を登り始ます。

序盤は樹林帯を歩きます。樹林帯でありながらなかなかの斜度。

樹林帯を抜けると階段が現れます。階段が雪で隠れて雪面が斜めになっているので登りにくい…
ピッケルでバランスをとりつつ進みます。

上から見るとこんな感じ。高度感のある道です。

樹林帯を抜けると景色も抜けます。八ヶ岳ブルーが美しい~。午前中の曇天が嘘みたい。
北側を見ると赤岳から連なる稜線が見えます。手前の尖った山が横岳、左のなだらかなピークが硫黄岳。

南側には阿弥陀岳と中岳。かっこいい…

文三郎尾根は先が見通せるけどなかなかつかない…バリエーションで左の岩場から登って来る人がいました。すごいな。

息が上がるのでたびたび写真休憩。中岳を見ると山頂に人がいますね。いつか雪の阿弥陀岳に立ってみたい。たびたび事故が起きる山ではあるけれど。

無雪期は階段が続きますが、上部はほとんど埋まっていました。

行者小屋から50分で稜線に到達。稜線に出ると風が強い!

ここから見る阿弥陀岳もかっこいい!!稜線は雪が少なめですね。まだまだこれから積もるんでしょう。

目指す赤岳はこちら。風が強く雪がほぼないです。

岩場でアイゼンが歩きにくいけど、ときどき吹き溜まりがあるので外せない。

山頂までは岩場の道。渋滞が発生するので、待ちつつ進みます。

行者小屋から2時間弱、赤岳に到着~。思ってた以上に特に危ないところなく、無事に着きました。まだ雪が少ないのかな。

山頂は360度開けています。南側には日本一の山 富士山。今年は何回山から見たかなぁ。

東側には奥秩父の山々。金峰山瑞牆山甲武信ヶ岳小川山が見えました。

奥秩父の北には両神山が見えます。写真奥のギザギザした山です。

南側には権現岳の奥に北岳!雲が多く甲斐駒とかは見えなかったですorz雪の南八ヶ岳も行きたいなぁ。
北アルプスも雲の中でした。。

北側を見ると八ヶ岳の峰々が聳えます。ガスが多くて天狗岳より向こうが見えないなぁ。

景色を堪能したらパン休憩とします。すると地蔵尾根を登ってきた山友さんと遭遇。
話を聞くと地蔵尾根は階段が出ていて歩きにくいとのこと。なので帰りも文三郎で降りることに。

風があまりなく、ぽかぽか暖かかったので40分ほど山頂にいました。マイナス5℃ぐらいかな?
この時期にしては気温が高かったです。

休憩後、下山を開始。やはりアイゼンが岩にひっかかり歩きにくいー。

岩場を抜けると雪があるおかげで歩きやすく、行者小屋まで45分で下山できました。登りの半分でしたw

帰りは赤岳鉱泉との間にある中山乗越展望台に寄ってみました。
着いてみると…別動隊の山友さん達と遭遇~。
泊まる場所だけ合わせていたので会えるかなぁと思ってましたが、まさかここで会えるとは(笑)

展望台からの景色は絶品で、西日が赤岳にあたり赤く染まっていました。美しい!!この展望台、オススメですよー!

そしてテント場へ山友さん達と戻ります。

出発して4時間半で戻ってきました。テントが凄い増えてる…

その後、夕飯を食べ談笑しつつマムートナイトが始まるのを待ちます。
といっても19時半からなので、待ってる間が寒い!!

そうそう山友さん達は小屋でステーキを食べてました。それがこちら。
2,000円でこのクオリティとは…山の中とは思えないですね。当日に小屋でお願いしても食べれたそうです。

寒さに耐え、19時半にようやくマムートナイト開催!
前半は雪崩捜索アイテムの紹介で、後半はお待ちかねマムートグッズがあたるクイズ大会!結果は…自分は当たらず、山友さんがキャップを貰ってました。

その後、21時半に就寝zzz

朝方の気温はマイナス10度近く下がっていたと思いますが、新規導入したダウンパンツのおかげもあり暖かく寝られました。

mont-bell スペリオダウンパンツ

 

2日目

翌日は5時に起きて、準備して6時すぎに出発!硫黄岳を目指します。

小屋前から登山道に入り歩いて行きます。途中いくつか別の方向に向かう踏み跡があります。
どうやらアイスクライミングの人がジョウゴ沢や大同心に向かうルートみたい。

このルートは5年前に歩いたことがあり、イメージしてた通りただただ長い樹林帯が続きます。
いいように言うと危険箇所なく静かな森歩きができます。

樹林の間からは赤岳や阿弥陀岳が見えます。うーん、すっきりとは晴れてくれないなぁ。

歩き始めて1時間20分で樹林帯を抜け、赤岩の頭に到達。

稜線に出て思わず声が出てしまいました。なんでって目の前に北アルプスが広がっていたから!どんよりしてるけど景色ははっきり見える不思議な空模様。

景色を堪能するのは山頂に着いてからにして、先へ進みます。ここからはふきっさらしの稜線。

1時間40分で山頂に到着~。緩い道が続くので登りやすかったです。硫黄だけは風が強いことで有名で、雪は吹き飛んで皆無でした。

硫黄岳と言えば爆裂火口も有名。雪がついていると陰影がはっきりして、迫力が増します。

爆裂火口の先には本沢温泉が見えます。あそこも冬に訪れたい場所。この数日後に天狗岳から本沢温泉に向かう途中に遭難死された方がいましたね。。

硫黄岳の山頂も遮るものなく、360度の大展望!
北東方向には浅間山と四阿山。浅間山は雪がほぼないように見えます。今年は雪の降り始めが早いだけで、多くはないのかな?

北側には北八ヶ岳が連なり、その奥には頸城山塊が見えます。
蓼科山北横岳天狗岳と北八ヶ岳は冬にしか登ったことがないので、緑の時期も行ってみたいです。
妙高山・火打山は残雪期に狙ってます。

蓼科山の奥には後立山連峰。白馬岳の雪の量が凄い!鹿島槍ヶ岳・五竜岳は来年こそ行きたい!

西には穂高槍ヶ岳。槍ヶ岳も残雪期に行きたいなぁ。焼岳も雪のある時期に行きたい…北アルプスはまだまだやり残しがあります(笑)

更には乗鞍岳と、

御嶽山。

だんだん南に目を移すと、次は中央アルプスが現れます。木曽駒ケ岳に登ったのはもう一年前かぁ。

南に目を向けると阿弥陀岳の向こうに甲斐駒ケ岳仙丈ケ岳、ちろっと北岳も見えました。

そして南側には赤岳!!赤岳は離れた場所から見た方がかっこいいです。

写真だと伝わらないですが風が強く、じっとしているとあっという間に冷えるので、長居せずに下山します。

下山は同じ道なので省略~。1時間かからず降りてきました。

その後、テントを撤収。休みがてらアイスキャンディを見てると、みんな登るの上手いなぁ。
ここで練習して氷瀑に向かうんですかね~。

テントを片付けたら帰ります。アイスキャンディともお別れ。2日間天気が持ってくれてよかったです。
行きよりも荷物が減ってるはずなのに、いつも帰りのザックがパンパンなのは何故でしょう…

下山も同じ道なので省略~。2時間弱で帰りは着けました。

その後、道の駅こぶちざわの延命の湯に入り、近くのお店でほうとうを食べて帰りました。
冬に食べるほうとうは温まって美味しいです。

小仏峠の渋滞なく、さっと帰れました~。

 

3.あとがき

少し雪が少なかった気がしますが、無事に積雪期の赤岳に登ってきました。
過去に登った時はテント場まで遠いなぁと思ったり、文三郎尾根が辛かった記憶がありますが、
今回はそんなことはなく、忍耐力がついたなぁと思いました。(単に慣れただけ)

赤岳から迫力満点に見えた阿弥陀岳はいつか登りに行きます!

これで2017年の登山はおしまい。
無事一年怪我なく、楽しく山登りを続けることができました。
さて、来年はどこへ行こう!?

 

4.装備/持ち物

ウェア

詳細はこちら→雪山装備 ウェア編

種類 持ち物 使用
ハードシェル ジャケット mont-bell ドロワットパーカ
ハードシェル パンツ mont-bell アルパインパンツ
フリース mont-bell クリマエア ジャケット
アンダーシャツ mont-bell スーパーメリノウール EXP.ハイネックシャツ
アンダータイツ mont-bell ジオラインEXP.タイツ
ダウン mont-bell スペリオダウンパーカ
ダウンパンツ mont-bell スペリオダウンパンツ
グローブ mont-bell OutDry アルパイングローブ
グローブ ショーワグローブ No282 防寒テムレス
靴下 mont-bell メリノウール アルパイン ハイソックス
スパッツ mont-bell GORE-TEX アルパインスパッツ イージーフィット
バラクラバ mont-bell トレールアクション バラクラバ
ギア/道具/食べ物etc

詳細はこちら→雪山装備 ギア編

種類 持ち物 使用
ザック OSPREY ケストレル48
冬靴 mont-bell アルパインクルーザー3000
アイゼン mont-bell カジタックスLXB-12アイゼン
チェーンスパイク mont‐bell チェーンスパイク
ピッケル BlackDiamond レイブンウィズグリップ
ストック モンベル アルパインポール
スノーバスケット モンベル スノーバスケット
ヘルメット BlackDiamond ハーフドーム
サングラス OGK KABUTO Binato-5
ヘッドライト ジェントス ヘッドライト ヘッドウォーズ
カメラ OLYMPUS OM-D E-M10 ダブルズームキット
スマホ VAIO Phone A
モバイルバッテリー Poweradd Pilot 10000mAh モバイルバッテリー
腕時計 LAD WEATHER 高度計/気圧計/温度計/天気予測 時計
テント mont-bell テント ステラリッジテント 2型
スノーフライ mont-bell ステラリッジ2 スノーフライ
グランドシート mont-bell グラウンドシート ドーム2型
竹ペグ 自作
シュラフ mont-bell UL.スーパースパイラル ダウンハガー 800 #0
シュラフカバー mont-bell ブリーズドライテックU.L.スリーピングバッグ カバー ワイド
マット THERMAREST Z Lite Sol Zライト ソル ×2
ツェルト mont-bell ライトツェルト
ストーブ PRIMUS P-153 ウルトラバーナー
ガス缶 PRIMUS ハイパワーガス(小) IP-250T
コッヘル snow peak トレックコンボ SCS-010
ウォーターキャリア EVERNEW ウォーターキャリー900ml
水筒 mont-bell アルパインサーモボトル 0.5L
日焼け止め ニベアサン プロテクトウォータージェル
地図 山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰 (登山地図 | マップル)
飲み物 ポンジュース1L
食べ物 すいすいパスタ・菓子パン4個・キムチ鍋

最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。


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